「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       おそまつな党首討論の菅総理の応対

2011-02-24 07:05:18 | Weblog
まがりなりにも党首討論である。昨日テレビの中継で菅直人総理と野党自民党谷垣禎一総裁、公明党代表山口那津男代表との菅総理の応対ぶりを見て、つくづく菅氏は一国の宰相の器の持主ではないなあ、と感じた。谷垣総裁に対するあの”居丈高な姿勢”(山口代表)は、ねじり国会で手詰まり状態の総理のとる態度ではない。山口氏のニュージランド地震に対する答弁も野党党首への応対ではない。失礼である。

民主党の菅政権は、ここへ来て2009年マニフェスト(政権公約)の見直し的発言がめだつ。高速道路の無料化、子ども手当ての全面実施撤回などなど、さらには今年9月の民主党政権発足2年に当たってのマニフェスト全体の再検討などなど。政権運営に当たって障害ならば、ときにはそれも仕方がないかもしれない。

しかし、一方において、菅政権になって突如飛び出したような「税と社会保障」の問題、「TPP(環太平洋パートーナー協定)参加につぃて、どちらも期限つきで概要を示したり、その参加の是非を明示すると約束している。しかし、現状を見ると、菅総理が”平成の開国”と生き込んでいても、与党の民主党の内部ですら意見が異なっており、中にはおおぴらに反対運動まで起きている。

野党が来年度予算や関連法案の審議に慎重になるのは当然である。とくに「税と社会保障」の問題については「消費税」を避けては通れぬのはっきりしている。それなのに民主党政権は「消費税」の増税は任期中は行わないとしている。明らかに矛盾である。こんな矛盾を抱えた政権に対して野党は黙って協力するわけにはゆかない。にもかかわらず、党首討論での菅総理の”居丈高”の態度はなんなのだ。