ビター☆チョコ

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ダ・ヴィンチ・コード

2006-05-24 | 洋画【た】行


ベストセラー小説の映画化。
そしてキリスト教のタブーを扱った映画なので、教会の反発やソニーの不買運動(なんで?)があったりして、余計に映画を盛り上げているような気がする。

宗教を語らせたらたぶん世界一語れない日本の中で、「キリストが結婚していて子供がいたかもしれない」という説が,なぜこれほどまで波紋を呼ぶのか理解できる人はそうはいないと思う。
もちろん私もその中の一人。
映画の前に小説できっちり予習をしていったのだが、「キリストのタブー」や肝心の「謎解き」よりもキリストの妻とされる「マグダラのマリア」その人に興味を持ってしまった。
少し前にもキリストの生涯を描いた映画があったはずだ。
その中ではどのようにマグダラのマリアについて触れていたのか、近いうち観たいと思っている。

昔、世界史の時間にさらりと習った「十字軍」や「テンプル騎士団」。
単語として覚えていただけだったのだが、こんな風につながっていたのね。
そして神の名の下に張り巡らされた策略と流された多くの血。
キリストが神であろうと人であろうと、決して望んだものではないと思うのだが。
映画の中で語られてるように、思い込みによって物事がゆがんで見えることもある。
「信じる」ということは、もちろん素晴らしいことだ。
でも、何を信じるかは人によって様々だ。
その「信じる」という純粋な気持ちを良くない方向に利用することは、絶対にあってはならないことだと思う。

映画は2時間半の長さ。
とにかく展開が速いので、少しは予備知識があったほうがいいかもしれない。
小説の中では謎解きの部分が丁寧に描かれていたのだが、映画ではあっけなく解かれてしまうのでアレッ?という感じ。
でも読んでても良く分からないところもあった(爆)謎解きの解説を、映画で延々とやられたら寝ちゃったかも。
ロン・ハワード監督がうまくはしょってくれたんでしょう。

トム・ハンクスのヘアスタイルも見慣れれば知的に見えなくもないし「アメリ」も大人の女性になってました。
イアン・マッケランは光ってました。

さて、ダ・ヴィンチ・コードを観たからといって、キリスト教やオプス・デイに嫌悪感を持つということもないし、エンドロールの最後には「フィクションです」とちゃんと出てました。
これも監督の気遣い?でしょうか?