ビター☆チョコ

店じまい後も変わらずご訪問ありがとう。
新居をかまえましたので
お近くにお越しの際はお寄りくださいませ。

東京国立博物館

2006-05-07 | 


父娘が上野の東京国立博物館の「最澄と天台の国宝展」を観に行くというので、くっついて行ってきました。
娘は外見を見るととても仏像をわざわざ観に行くようなタイプには見えないのですが、どういうわけかこういうものが好きです。
寺に嫁に行きたい。・・・とまで言ってたことがありました。
何でそうなんだろうね?・・と歩きながら聞いてみたら、幼稚園の頃の思い出が強烈に心の中にあるのだそうです。
娘が通った幼稚園は、お寺の中にありました。
都内では敷地もゆったりとしたお寺でした。
その幼稚園で見せてもらった、お釈迦様の入滅の紙芝居や本堂の天井に描かれていた絵などを、今もはっきり覚えているそうです。
子供には気味の悪い地獄絵図のようなものもあって、それを見るのがすごく怖かったそうです。
怖かったのなら嫌な思い出として残りそうなものなのですが、彼女の場合は怖いのはその地獄絵図だけで、他の仏像や絵などは懐かしいものとして心の中に残ったようです。

そんな話ははじめて聞きました。
「入滅」なんて言葉もはじめて聞きました。
幼稚園の子がどれほど理解してたのかは分かりませんが、幼い頃の記憶というのは馬鹿に出来ないものだなぁと思いました。

天台宗のことも仏像のことも、昔教科書で習った程度しか知らないのですが、
ゆっくりと時間をかけて回ってきました。
平常展のほうも回って、気がつくと足がかなり痛くなってきました。
午前中に入ってから、もう1時をかなり過ぎています。
3時間近くゆっくりと大きな歩幅で歩いていたのですから疲れるはずです。
博物館内のレストランでお昼にして、その後はついでに浅草に寄ることにしました。



上野公園はすっかり新緑の季節です。
雨にぬれた緑はいっそう鮮やかです。
桜の季節も美しいのですが、静かなこんな新緑の頃が一番好きです。