ビター☆チョコ

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プライドと偏見

2006-01-18 | 洋画【は】行
                   

18世紀末イギリス。この時代女性には相続権がなかった。
5人姉妹を持つベネット家は、家長である父親(ドナルド・サザーランド)が亡くなれば、資産は全て遠縁の男子が相続して5人姉妹は路頭に迷うことになる。
そんな事態を避けるため母親(ブレンダ・ブレッシン)は娘たちを少しでも良い条件の相手と結婚させるため躍起になっている。
そんな時ベネット家の隣に資産家のピングリー(サイモン・ウッズ)が引っ越してくる。
長女のジェーン(ロザムンド・パイク)とピングリーの間には恋が芽生えそうな予感が。。。
しかし次女のエリザベス(キーラ・ナイトレイ)はピングリーの友人のダーシー(マシュー・マクファデン)の高慢な態度に反感を抱く


「ブリジット・ジョーンズの日記」はこの「プライドと偏見」をベースに作られたのは有名は話。
私の大好きな「ユー・ガット・メール」の中でもメグ・ライアンが夢中でこの本を読んでいて、トム・ハンクスとこの本のことで言い争うシーンが出てくるから、原作はかなり親しまれているのだろう。

舞踏会。ドレス。リボン。ピアノ。
女の子があこがれそうなものがぎゅっと詰まった映画。
イギリスの田園風景も美しい。

鼻っ柱が強くて、自分の言いたいことは怖いキャサリン夫人(ジュディ・デンチ)にもはっきり言うエリザベスだけど、
ちょっとひざを曲げてお辞儀する仕草がはっとするほど可愛いの。
感じの悪いピングリーの妹キャロラインとも、内心、火花が散るような会話をしててもその可愛いお辞儀はきちんとする。
その会話と仕草のギャップが面白い。
男は男らしく、女は女らしくっていう考え方がしっかり生きていた時代なんだなぁと思う。
女性が社会的に認められる方法は結婚しかないっていうのは、かなりプレッシャーなことだと思う。
5人も娘を持ったベネット夫人の笑える必死ぶりも、それを思えば笑えない。

エリザベスが高慢と受け取ったダーシーの無愛想と無口。
でもエリザベスが馬車に乗り込む時に差し出した手で、ダーシーの気持ちがちゃんとこっちにも伝わるのよ。
だから唐突とも思えるダーシーのプロポーズも、こちらには自然に受け取れる。
気づかなかったのはエリザベスだけ。

電話もメールもない。
二人の間を取り持つのは舞踏会だったり、手紙だったり、すごくじれったいような感じがするんだけど、そのじれったさが新鮮に感じる。
最後はお父さんとエリザベスの会話があって、お父さんのつぶやきで終わるんだけど~ウルっときた。
お父さんは5人姉妹の中で気の強いエリザベスが一番可愛かったんだろうね。
いいシーンではあったけど、このシーンで終わるか?。。。勇気あるラストシーンだなぁとも思った。
だって二人の間にはあの怖いキャサリン夫人という難敵がいるんだから、そこのところが気になって仕方ない。

それからもう一人、青年将校ウィッカム(ルパート・フレンド)。
実はろくでもない男なんだけど、
初めて登場した時、一瞬オーリー!!かと思った。
よく見るとオーリーよりごつい感じなんだけど、似てませんかぁ?