安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

茂木大輔の『生で聴くのだめカンタービレ』の音楽会 (10月29日 上田市サントミューゼ)

2017-10-30 20:07:04 | 演奏会・ライブ

きのうの10月29日(日)は、山か高原に行くつもりだったのですが、台風のせいで中止し、上田市に出かけて茂木大輔の『生で聴くのだめカンタービレ』の音楽会を聴いてきました。カットなしのガ―シュインの「ラプソディ・イン・ブルー」を聴けたので、結果的にはよい午後になりました。

   

(出 演)

茂木大輔 (企画・指揮・お話し)
高橋多佳子 (ピアノ)
管弦楽 群馬交響楽団

   

(曲 目)

ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」より第1楽章
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 作品13「悲愴」全曲
ガ―シュイン:ラプソディ・イン・ブルー

(休憩)

<特別企画>べト7まちがい探しコーナー
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 作品92 全曲

グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲(アンコール曲)

(感 想)

「のだめカンタービレ」は、クラシック音楽を扱った漫画ですが、ドラマや映画になって親しまれています。そこに出てくる音楽を演奏する「のだめカンタービレの音楽会」は、今回の上田公演で92回目だそうですが、企画もので、指揮者はオーボエ奏者の茂木大輔さんだし、どうかなと思ったのですが、それは全くの杞憂で、すこぶる面白いよいコンサートでした。

ピアノソナタの「悲愴」は、高橋多佳子さんによって第2楽章、第3楽章が優美に奏でられた、抒情が漂うすっきりとした演奏で、あまり重々しくならずに好感がもてました。続く、ガ―シュイン作「ラプソディ・イン・ブルー」は、高橋さんのピアノ独奏部分に加えて、群響クラリネット奏者の野田祐介さんの演奏が素晴らしかった。

「ラプソディ・イン・ブルー」は、カット版で演奏されることもあるようですが、指揮者の茂木さんが「ノーカット」でやりますと言って始まりましたが、持っているCDに比べてピアノ独奏部分が長いように感じました。休憩後は、べト7間違い探しコーナーで、楽器編成が異なる演奏が行われたり、第1楽章や第4楽章の冒頭を3曲聴いて、どれが第7番か当てるゲームが行われ、会場は盛り上がりました。

ベートーヴェンの交響曲第7番の全曲演奏ですが、僕はこの曲を聴くと、リズムと音楽の流れで、そわそわした落ち着かない気分のまま聴き終わりますが、今回もそんな感じでした。演奏は悪くないので、曲想そのものにベートーヴェンの生きていた時代の政治・社会状況が色濃く反映されているのではないかと考え込んでしまいます。

そんな気分を振り払ってくれたのが、アンコールのグリンカ作歌劇「 ルスランとリュドミラ」序曲です。流れるような弦楽合奏を聴いて気分が高揚したまま帰途につきました。今回、群馬交響楽団の弦楽合奏が澄んだ音で聴こえてきました。多分、ホールの音響と座った席がよいためでしょうが、コンサートマスターの伊藤文乃さんのまとめがよいこともあると思います。

【上田市サントミューゼの様子】

会場入り口。

一階のホール。二階に上がり、そこから大ホールに入ります。

休憩時間などには、のだめの着ぐるみと記念撮影が行われて、人気を集めていました。

   

機関紙です。

   

内容が充実しています。今号では、今回のコンサートに出演した、茂木大輔さんと高橋多佳子さんの対談が組まれていました。



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