安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ピーター・バーンスタイン「TRIBUTE TO JIM HALL」と雑誌BRUTUSの特集「音楽と酒」の話題

2021-02-04 19:58:48 | ギター

「BRUTUS」の2021年2月15日号の特集は、「音楽と酒」で、ジャズやロック、ブルース、ソウルなど音楽が流れるバーや喫茶店の紹介、そこでかかる音楽の話が内容となっています。「今日はこの街で、一日音楽を」など、楽しく充実した中味です。バーにも相応しい洗練されたアルバム。

PETER BERNSTEIN (ピーター・バーンスタイン)
TRIBUTE TO JIM HALL (Abeat 2019年録音)

   

ピーター・バーンスタイン(g)名義としましたが、バーンスタインとGuido Di Leone(グイド・ディ・レオーネ)(g)の双頭アルバムです。ギター二本に、ベース、ドラムスという編成で、ギター奏者のジム・ホールへ捧げられたアルバムです。

メンバーは、ピーター・バーンスタイン(g)、グイド・ディ・レオーネ(g)、Dario Deidda(b)、Andy Watson(ds)。イタリアのクレモナ県カザルマジョーレにある劇場でライブ録音されたようです。プロデュースは、グイド・ディ・レオーネですが、彼のCDは以前1枚取り上げました。(その記事へのリンク

曲は次のとおり。

1  I'm Getting Sentimental Over You (George Bassman)
2  Bon Ami (Jim Hall)
3  Two's Blues (Jim Hall)
4  All Across The City (Jim Hall)
5  I Hear a Rhapsody (George Fragos)
6  Waltz New (Jim Hall)
7  How Deep is The Ocean (Irving Berlin)
8  St. Thomas (Sonny Rollins)
ジム・ホール作が4曲、ソニー・ロリンズ作が1曲、スタンダード3曲ですが、ホールやロリンズの曲も有名なもので、親しみやすい選曲です。

ソフフィトケートされたギターのサウンドが心地よい、室内楽的なジャズを楽しめます。ジム・ホール(g, 1930~2013年)により近いのは、グイド・ディ・レオーネの方だと思うのですが、ピーター・バーンスタインもホールから大きな影響をうけているのでしょう。メロディが美しく叙情を感じさせる「I Hear a Rhapsody」がとても素晴らしく、リラックスして和気藹々とやっている「St. Thomas」が楽しい。「All Across The City」を聴いていたら、ビル・エヴァンス(p)とジム・ホール(g)のデュエットを想い起こしました。

(ジャケットの写真から)

ピーター・バーンスタイン

グイド・ディ・レオーネ

メンバーの4人が揃ったところ。

【Guido Di Leoneの紹介ページ】

Artist - Guido Di Leone

Abeat for Jazzレーベルのページです。馴染みがあまりないと思われるGuido Di Leoneの紹介ページを貼り付けました。

【BRUTUS2021年2月15日号(マガジンハウス)】

   

表紙

(目次の一部)

   

   

ジャズミュージシャンの菊地成孔さんがBOXバーを訪れているところ。こちらのバーは、ブラックミュージックをかけているそうです。

落語家の林屋正蔵さんがBAR SOMETHIN'を訪れているところ。こちらのお店はジャズがかかっています。

   

ピアニストの上原ひろみさんが、ハァーミット・ドルフィンを訪れているところ。浜松市にあるライブスペースを併設するリスニングバー。ジャズ、フュージョン、70sフォークなどのレコードがあるようです。

左は、札幌にあるチェットベーカリー「おもや」。カフェスペースではジャズが流れているそうです。右は、富山市のリスニングバー「ハナミズキのヘヤ」。どちらも訪れてみたい。

   

全国23軒の名店主に聞く店の個性が形作る5枚のレコードとその理由。各店主が5枚のレコードを挙げて解説をしています。

   

「今日はこの街で、一日音楽を」と題して、東京一日音楽散歩できる街とお店を紹介。幡ヶ谷・代々木上原エリア、下北沢・三軒茶屋エリア、両国・森下エリアの3エリアを取り上げています。