安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

フリードリヒ・グルダ「交響曲ト長調」と月詠珈琲(松本市)の冬ブレンドの話題

2021-02-07 19:25:29 | ヴァイブ、オルガン他

久しぶりに松本市の月詠珈琲に寄りました。この時期だけの冬ブレンドをいただき、コーヒー豆も購入しました。店内にはジャズ系の音楽が流れていましたが、純度の高い心地よいサウンドで寛げました。面白いサウンドのアルバム。

FRIEDRICH GULDA (フリードリヒ・グルダ)
GULDA CONDUCTS AND PLAYS GULDAーJAZZ (SWR KLASSIK 1970年、1971年録音)

   

フリードリヒ・グルダ(1930年5月16日~2000年1月27日)は、クラシックの名ピアニストですが、ジャズも演奏したことで知られています。2021年1月の新譜で1970年に録音された「Sinfonie in G」(交響曲ト長調)が史上初めて発売されたので購入しました。

交響曲ト長調は3楽章形式ですが、内容はジャズといっていいものです。交響曲ト長調は、フリードリヒ・グルダ指揮のシュトゥットガルト放送交響楽団、南ドイツ放送ダンス・オーケストラが演奏しています。弦楽合奏やサックスのソロ、オーボエソロ、ヴァイオリンソロ、ギターソロ、ドラムソロなどが登場します。

収録曲は、次のとおり。

フリードリヒ・グルダ / 交響曲ト長調  1970年11月20日シュトゥットガルトにおけるスタジオ録音。
1  I. Maestoso – Allegro con brio
2  II. Andante
3  III. Adagio – Allegro assai

以下はフリードリヒ・グルダのピアノソロ。1971年のハイデルベルグジャズ祭における録音です。
4  Entrée - 『ピアノ・ソナチネ』 より
5  エチュード No.2 - 『メディテーション』 より
6  ピアノ変奏曲
7  No.4 - 『プレイ・ピアノ・プレイ』 より
8  前奏曲とフーガ
5の「エチュード No.2」だけがフリッツ・パウアーの作曲で、あとはグルダの作曲です。

フリードリヒ・グルダ(p)が、こんな大作を作曲し録音していたとは驚きました。クラシックとジャズの融合作品で、第1楽章はダイナミックにスイングし、第2楽章アンダンテでは抒情的で親しみやすいメロディが流れ、第3楽章のアレグロアッサイはかっこよく、全部で35分かかりますが退屈しません。音楽祭における彼のソロピアノは、なかなかスリリングです。グルダの命日が1月27日(モーツァルトの誕生日です。)なので、他にもグルダの演奏したものを楽しみました。

(他に聴いたフリードリヒ・グルダの演奏CD)

   

シューマン:ピアノ協奏曲。シューマンのピアノコンチェルトは大好きで、マルタ・アルゲリッチやスヴャトスラフ・リヒテルの演奏したものも持っています。グルダの若い時の録音で、独奏が素晴らしい。

   

ショパン:ピアノ協奏曲第1番。これもグルダの若い時の演奏です。

   

モーツァルト・ピアノ協奏曲第21番・第27番。コンサートホールソサエティへの録音で、タワーレコードとDENONによりSACD化されました。グルダの自由闊達な演奏が楽しめます。

   

モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番・第21番。アバード指揮のウィーンフィルとの演奏。レコードで聴いています。21番にはモーツァルトが書いたカデンツァがないので、グルダ独自のソロが入っているのも興味深いところ。

   

モーツァルト:ピアノソナタ第16番(k.570)・ピアノソナタ第17番(k.576)。ピアノソナタもレコードで聴いてみました。

(グルダ作曲チェロ協奏曲のCD)

   

エドガー・モロー(チェロ) ラファエル・メルラン(指揮)オーケストラ・レ・フォース・マジュールによるもの。エドガー・モローはフランスの若手チェリスト。2022年1月には、山田和樹指揮読売日本交響楽団とグルダのチェロ協奏曲を演奏する予定が読売日響から発表されています。聴きに行きたい。

(月詠珈琲)

住所:長野県松本市島内7122-3
電話:0263-74-1487
ホームページ:月詠珈琲 (matsumoto-tsukuyomicoffee.com)

駐車場から緩い坂を上ります。

冬ブレンド「六花」を注文。

店内

オーディオ装置。スピーカーのJBLオリンパスにマッキントッシュのアンプの組み合わせです。

壁にはタイルの絵が飾ってありました。

珈琲。濃い目で、雑味のない美味しいものでした。

窓から北アルプス方面。

建物外観。夕暮れ時です。

購入したコーヒー豆。ブラジル パッセイオ農園のもので、中煎りです。

博多あまおうのイチゴもいただきました。

珈琲には、チョコレートやナッツの風味がありました。まずまずうまく淹れられました。