安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

片倉真由子(p)ライブ (7月11日 東京神田リディアン)

2018-07-13 20:17:14 | 演奏会・ライブ

昨年、青山のジャズクラブ「Body & Soul」で聴いた片倉真由子(p)の演奏がよかったので、リディアンで彼女のリーダーライブを聴いてきました。

 

(出演者)

片倉真由子(p)
金森もとい(b)

片倉真由子(p)

金森もとい(b)

(曲 目)

(前 半)
1 Stablemates (ベニー・ゴルソン)
2 Serenity (ジョー・ヘンダーソン)
3 Driftin'  (ハービー・ハンコック)
4 Darn That Dream (ジミー・ヴァン・ヒューゼン)
5 Hot House (タッド・ダメロン)

(後 半)
1 Embraceable You (ジョージ・ガーシュイン)
2 Voyage (ケニー・バロン)
3 Freight Train (トミー・フラナガン)
4 You Know I Care (デューク・ピアソン)
5 Tricotism (オスカー・ぺティフォード)

(感 想)

二人の演奏に期待しながら行ったのですが、期待以上の素晴らしいライブでした。編成はピアノとベースだけですが、片倉真由子(p)、金森もとい(b)ともによくスイングし、フレーズも多彩で、スケールの大きな演奏が聴けました。また、選曲がよく、片倉さんのMC(曲紹介など)も面白く、こういうライブならまた出かけたくなります。

前半では、「Stablemates」と「Hot House」という僕の好きな曲をやってくれて、それだけでも満足でしたが、加えて、ハンコック作の「Driftin'」では、片倉さん(p)がミディアムテンポでグルーヴィーに弾いてくれて、言ってみればコクとキレのあるプレイぶりで気に入りました。また、スタンダード曲の「Darn That Dream」では、独創的な長いイントロをつけていて感心しました。

後半は、片倉さんが大のファンで、ピアノの師匠でもあるケニー・バロンに因んだ曲が取り上げられました。バロンが録音をしている「Embraceable You」、バロンが作曲した「Voyage」、そして、バロンの師匠のトミー・フラナガン作の「Freight Train」と、ケニー・バロンへの熱い思いを語るトークとともに演奏をしてくれて、この流れもよかった。

ベースの金森もといさんについては、明るいキャラクターで楽しそうに演奏している姿が印象的で、片倉さんも笑いそうだとつぶやいていました。多分、音程がよいせいだと思いますが、ベースのサウンドが心地よく、また、細かなフレーズも弾いていましたが余裕があるように見えました。

休憩時間に、片倉さんが参加しているレイモンド・マクモーリン(ts)のCDを購入し、サインをしてもらいました。ラストの曲の途中で、最終の北陸新幹線に乗るためにお店を出ましたが、最後まで会場にいたかったライブでした。

片倉さんがお話をしているところ。金森さんのポーズに注目。

   

会場で購入したレイモンド・マクモーリン(ts)がリーダーのCD。「片倉真由子」とサインを書いてくれました。