安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

スタン・ゲッツ STAN GETZ WITH GUEST ARTIST LAURINDO ALMEIDA

2018-07-14 20:03:45 | テナー・サックス

先日、東京駅で最終の新幹線に乗る直前に、売店でお土産を買いました。内容は吟味したわけではありませんが、お土産というのは、物より気持ちなのでまあよいかと。その売店で「JR東日本おみやげグランプリ2018」というパンフレットをもらいましたが、JR東日本管内の各県の124の土産品がエントリーし、人気投票も行われていたので、僕もパソコンから長野県の品物に一票入れました。人気投票で上位にあったサックス奏者。

STAN GETZ (スタン・ゲッツ)
STAN GETZ WITH GUEST ARTIST LAURINDO ALMEIDA (Verve 1963年録音)

    

スタン・ゲッツ(ts, 1927~91年)は、ボサノヴァを演奏して人気を高め、その関係のアルバムが喧伝されることも多いのですが、それだけではなく、彼はどんなフォーマットでも、乗った時はすごい演奏をしています。ローリンド・アルメイダ(g)と組んだ本作でも、ゲッツはよく歌っていて、リズムがボサノヴァであることをことさら意識する必要がないくらいです。

メンバーは、スタン・ゲッツ(ts)、ローリンド・アルメイダ(g)、ジョージ・デビュビエ(b)、 José Paulo, Luiz Parga (per)、 Dave Bailey, Edison Machado, Jose Soorez (ds)。アルメイダ(1917~95年)は、ブラジル生まれですが、作編曲に強く、ジャズ志向の強いギタリストです。1970年代には、バド・シャンクらと組んだLA4というグループでも活躍しました。

曲は、Luiz Antoni作「Menia Moca」(若い娘)、アントニオ・カルロス・ジョビン作「Outra Vez」(Once Again)、あとはローリンド・アルメイダの作曲で、「Winter Moon」、「Do What You Do, DO」、「Samba De Sahra」(サーラのサンバ)、「Maracatu-Too」の6曲。「Maracatu-Too」こそ、スタン・ゲッツとの共作とされていますが、ほとんどアルメイダのアルバムと勘違いしそうな収録曲です。

ボサノヴァテイストはありますが、ジャズ寄りのアルバムです。「Menia Moca」は、哀愁溢れるメロディーにスピード感のあるゲッツ(ts)のソロ、加えて、シングルトーンと和音を絶妙に使い分けているアルメイダ(g)のソロが素晴らしく、続くジョビン作の「Outra Vez」でも、ゲッツのメロディアスなアドリブが聴けます。スローテンポでゆったりとした「Winter Moon」は、アルメイダの静かな語り口とゲッツの変幻自在で、しかも寛ぎのある演奏に癒されます。意味がよくわからないジャケットが惜しく、広く聴かれてよいアルバム。

【レコードのラベル】

   

このモノラルレコード盤は、よい音がします。

【JR東日本おみやげグランプリ冊子と購入したお土産(お菓子)】

   

表紙。エントリーしたお土産品が各県ごとに掲載されています。

   

長野県のページ。そば、野沢菜、ジャムといった長野県らしいお土産品もありました。

   

東京のページ。ようかん、もなかといったお菓子もエントリーされています。ごくたまに買うのですが、虎屋の羊羹は美味しい。

何も考えず、目についたものを本日の土産に買ってきました。

こちらは、焼き菓子なので日持ちします。