Outlook Express の下書きは、便利であって不便でもある。
便利なのは定型文の発信用の場合である。
下書きのフォルダーには、常に同じ下書きファイルを2個置いておく。
下書きから送信してしまうと、そのファイルは下書きとして残らないから、1個は保存用、1個は送信用なのである。
送信後にコピーをとって2個にして置くことは、習慣にすれば忘れることはない。、何回かのクリック操作だけで、メール送信と次回のためのコピーも含めて10秒ぐらいで終わるから、一気にやってしまえばよい。
不便と言ったのは、下書きという名前がついているのに、そのフォルダーに入れたままでは修正ができないことである。
下書きフォルダーからファイルをダブルクリックで呼び出して送信直前の状態にすれば、もちろん修正はできる。
だがそれでは、発車前の列車に乗り込んでから、見送りの人にこうしてくださいああしてくださいと用事を告げているような落ち着かない気分にさせられるのだ。
修正途中でもうっかり送信ボタンに触れてしまえば、粗忽の宣伝効果100%ということになる。相手が一人ならまだよいが、メーリングリストの場合は街なかに裸足で飛び出したような気分になる。
そこで考えたのが、本文空白の下書きファイルである。
宛名面だけ書いたはがきのようなものを下書きとは言いにくいけれども、目をつぶるしかない。
このフォルダーは名前が気に入らないからと言ってその変更はできないのだから。
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