今日、午前中TV局のSBSさんから電話があり、日本平動物園でサイの角が盗まれた件で漢方薬でサイの角が使われるようですがサイの角について漢方薬としての効能効果を聞きたいというお話が来ました。
サイの角は生薬名でいうと犀角(さいかく)といって、今のように解熱剤がない頃の特効薬として使われていました。
13:00から取材を受けることになりました。
サイの角は生薬名でいうと犀角(さいかく)といって、今のように解熱剤がない頃の特効薬として使われていました。
しかし1973年のワシントン条約で国際的な動物の取引が禁止されてからは漢方薬としての流通は基本的にはしていない。
私が薬剤師になったばかりの頃は虎骨(ここつ)といって虎の骨が入った製剤もあったが今では禁止されている。
元々、日本の漢方薬は動物を使うことはほとんどないので動物が使われる製剤というなは中国で作られたものになる。
しかし解熱剤が普通に流通するようになった現在、わざわざサイの角を盗んでまで薬で使わないように思うのでステータスシンボルとして欲しい人への転売目的なのではないかと思います。
価格は1gで1万円、盗まれた角は5000gということですので5000万円くらいにはなるのかもしれません。
ただ動物園にしてみれば価格や価値の問題ではなく、長年飼育した愛着のあるサイの角。
ぜひとも動物園に戻して欲しいと切に願います。
TVに映った私の写真を友人が送ってくれました。