何時目の正直なのだろう?
サブエガ(2時間50分を切って走ること、芸人の江頭2:50から来ているオシャレな名称である)を狙って走ったフルマラソンは20本になるのではなかろうか。
しかし未だに自己ベストは2時間51分台と2時間50分は切れていない。
そして今回の大田原マラソンもサブエガを狙ってのエントリー。
しかもこのレース2:50を狙うランナーのためにペースメーカーまで用意してくれている。
ペースメーカーとは一定のペース(サブエガの場合は4分/km)で走ってくれるランナーである。マラソンを走るコツは同じペースで走る人の後ろを走ることなので、ペースメーカーがいるのはとてもありがたいことなのである。
しかしレース直前まで、私はこのペースメーカーを利用するかどうか迷っていた。
4分/kmで走っていくと貯金がなく後半失速するとサブエガには到底届かない結果になる。
しかしスタート前にペースメーカーの人が「前半は3分57秒/kmで行って後半は4分少し超えてもいいように走ります」と言ってくれたので、ペースメーカーについて行くことにする。
前半は下り基調のコースのため、3分57秒/kmのペースがかなり楽に感じ、これならサブエガできるだろうと上機嫌で走る。
サブエガを狙っている人が多いのか20人ほどの集団で走る。私は集団の最後尾を走って集団の様子を伺いながら走る。
最後尾だと給水の時に混雑して立ち止まってしまうというデメリットはあったが、それでもペースメーカーに追いつくのはそれほどスピードをあげることなく追いつけたので問題はなかった。
一番気になったのは気温である。
天気予報でも、10月中旬の気温ということでしたが、かなりの発汗量。
田園地帯を走るので日陰もない。
それでも25kmまではペースメーカーにぴったりついて楽に走らせてもらう。
しかしコースは25kmから上り基調に変わる。事前にアップダウンは確認してあったが、思っていた以上の上り。
ここで一気にペースメーカーに離される。
25kmまでは3分台で走れていたラップが4分20秒/km、4分30秒/kmと遅れる。
そして決定的にダメージだったのは給水所がやけに少ない。市民ランナーの大会にしては珍しく、スペシャルドリンクを8箇所くらい置いて良い大会で意外にもみんなスペシャルドリンクを置いているランナーが多かった。私は給水で充分だと思っていたので、特にスペシャルドリンクを置いたりはしなかった。
暑いうえに給水所が少ないのは致命的だった。
30kmを過ぎてからは、最低限3時間だけは切らなければという思いで走ることに気持ちを切り替える。
既にペースは5分/km近いペースまで落ちてくる。
何度も逆算して5分/kmで走ったら、3時間切れるのかを頭で割り出す。
しかしギリギリ切れるか切れないかという答えが出る。
暑さのせいか走り方はフラフラである。
とても人に見せられるような走り方ではない。
止まったり歩くという選択肢は捨てて懸命に3時間切りを目指して走る。
2時間59分20秒!
本当にギリギリサブ3(3時間切り)でゴール。
何とか最低限の結果でゴールはできました。
たらればは良くないがもう少し気温が低く、スペシャルドリンクを自分でも用意しておけば、もう少し違う結果になったかもしれない。
昨日、一緒に水族館デートしてくれた大学の後輩が応援にも来てくれていて記念撮影。
昭和が漂う競技場の発着、田園の中を走るコース、ペースメーカーがいるレースとメリットがあるので来年も走りたいと言いたいところだが、久しぶりに撃沈してしまったレースに対するトラウマが払拭できそうにない。
同じ時期にある「神戸マラソン」「つくばマラソン」と今から迷うところである。
とりあえず今日はいつものフルマラソンよりも疲れたので早く寝ます。