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管理栄養士Atsukoの日々

 コーチングを用いた栄養・食事相談が得意です。
 専門:透析を含む腎疾患・糖尿病・生活習慣病・栄養教育

水分補給

2007-09-10 21:42:43 | その他食事療法
まだまだ日中は暑いですね。

子供達の運動会の練習も一段と熱を帯び、
毎日たくさんの汗をかいて戻ってきます。

先週、子供達が帰ってくるなり
「学校の先生から『お茶に塩を入れてくるように!』と言われた」
と言ったので、
「汗をたくさんかく場合は必要やね。」と答え、
翌日は、お茶に塩を入れて持たせました。
(先生方が子供達の体調管理に気を配って下さっている様子が伝わってきます。)

しかし、お茶に塩を入れたその日、帰ってくるなり下の子が
「お母さん、僕のは普通のお茶だった。塩が入ってなかった。
みんな塩辛いお茶だったのに…。」
というのでびっくりしました。

今年の夏は、熱中症の報道がたくさんあったので
多くの人が水分・塩分補給に過敏になっていることもあるのでしょうが、
塩辛くなるほど塩をいれると
体はより多くの水分を要求するようになるので逆効果になります。
また、辛い味に慣れると、
成人した後、生活習慣病につながる恐れも出てきます。

では、どのくらいの塩を茶に入れればよいのかといいますと
「1Lのお茶に対し、塩小さじ1/2量」までです。
(自宅の味付けが濃い方、外食・惣菜・弁当が多い方、
また腎疾患など減塩が必要な方は、無理に入れなくてもよいと思います。)

それでは「スポーツ飲料にしたら手軽でいいのでは?」と
言われる方もおられると思いますが、
スポーツ飲料は糖分が多く、
多量に飲むと「ペットボトル症候群」を引き起こす可能性も出てきます。
(一度に多量の糖分が体に入ると、血液中の糖分が急に高くなり、
ひどい場合は意識を失う場合もあります。
これが引き金となって糖尿病が発症するケースが多いです。)

通常の水分補給は、水・お茶で十分なのです。

大人・子供ともに生活習慣病が問題視されている今日ですので、
私達管理栄養士は、社会に対し
食事の正しい知識を提供していくよう努力しなければならないと
思った出来事でした。