新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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「糵(ひこばえ)・穭(ひつじ)」勉強になります

2012-10-29 18:02:22 | ウオーキング
この数日ある里山に通っております。
偶然「タシギ」を撮影できたからで、もっと良い条件でと通っておりますがその後一度も見つけられません。

ほとんど稲刈りの終わった田んぼには切り株から青い目が一斉にふいております。これはこれでなかなか良いものです。
この様な状態をなんていうのか気になっておりました。

本日もお目当ての「タシギ」には会えませんでした。この辺の事情はまた後日です。

丁度稲刈りが一段落して昼食を採っている三人の農家の方がおりまして話しかけてみました。
他より稲刈りが大変遅れたのは、オーナーの方が兼業農家だったからでした。残りの二人は町場からの応援でした。
新米のおにぎりでも御馳走になろうかと思いましたが、考えてみれば今刈り取っているのが新米ですから食べているのは去年の米になりますね。結局食べるかと声もかけられませんでしたから、どうでもいいことです。

さて切り株の青い芽を放っておいたらまたお米ができませんかと聞いてみましたが、米粒の入らない稲穂になると教えてくれました。
そこで、この青い芽の状態をなんというか聞いてみると、一番年配のおじいさんが「ひこばえ」と言うのじゃないかと教えてくれました。
「ひこばえ」なら聞いたことがあります。なるほどと了解したのです。

帰宅後「ひこばえ」を「角川新字源」で調べてみました。「蘖」と書くそうです。ですがこの意味は「木の切り株から新しく出た芽」を指すのであって、稲の切り株ではないようです。

ウキペディアで調べてみると、「ひこばえ」は春の季語です。で、稲の切り株の青い芽の事は次のように解説されていました。

「穭・稲孫(ひつじ・ひつち・ひづち)は、稲刈りをした後の株に再生した稲である。言い換えると、稲の蘖(ひこばえ)である。

穭稲(ひつじいね)・穭生(ひつじばえ)とも。稲刈りのあと穭が茂った田を穭田(ひつじだ)という。秋の季語。」

やはり別の言葉があったのです。ですが私が最初に検索した「角川新字源」にはこの「ひつじ」が載っていません。
仕方がないので、小学館の「現代漢語例解辞典」で調べてみると載っていました。が「ヒツジバエ」と意味は載っておりましたが、稲の切り株の芽とまでは解説されていません。
そうなると「歳時記」の世界に入ってしまうのかもしれません。


一面「ひつじょばえ」の風景です。右手にこの倍の広さがあります。
奥に見えるハセ掛けは、午前中小学生たちが刈り取った稲束です。「どろすけたんぼ」だったと思います。

本文中では、「ひこばえ」「ひつじばえ」を漢字が表示されましたが、タイトルでは無理かもしれません。

勉強になりました。

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