新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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DVD「メカニック」

2019-06-24 18:02:51 | 芸術鑑賞
昨日急いで購入しに行ったのはこのDVD「メカニック」です。ショッピングセンターの書店の隅の方にある小さなワゴンにあったものです。
一昨日見つけたのですがその時は買わず、帰宅後2巻しかなかったので私のように昔の映画が好きな人が見つけて買ってしまうかと、昨日急遽出かけたのです。ひっそりとDVD化されているのを見つけるのはうれしいものです。チャールズ・ブロンソン、好きな俳優の一人です。

15歳ごろから洋画に目覚め、高校の授業が終わった土曜日の午後自転車に乗って3本立ての映画館によく通ったものです。
当時としては大変カッコよくい、殺し屋の普段の生活もよく描かれており、あんなアジトに将来住みたいものだと思ったのであります。
ターミナルの封切館から場末の3本立てまでよく通ったものです。

DVDになってから当時の映画を探して買っておりますが、半世紀たちますと、思い出だけでは昔の映画を買ってはいけないと最近痛感しているのです。

物語】
マフィアの組織の専属の殺し屋のビショップは、殺しの指示の有った相手を綿密のその行動を調査して、証拠が残らないように殺していきます。
昔仲間だった組織の幹部を殺した後、その彼の息子を見込んでパートナーとして殺しの技術を仕込んでいきます。

昨夜早速40年ぶりくらいでこの映画を観ました。がっかりでした。なぜこんな映画を好きになったのでしょうか。
殺しの指令が組織のトップから小包で届きます。それらしいファイルなのですが、一人としてなぜその男を殺すか映画では説明されていません。組織の都合なのか、裏切りなのか、敵対する人間なのか全く説明がありません。宅配でファイルが届きその資料を壁に張り、そして対象を調べ殺すのです。
「ボーン・アイデンティテイ」や「イコライザー」でも殺される人間の背景などがさりげなく説明されています。また「ハンター」では無差別殺人者にななってしまった男の軍隊性格の極限の任務など香説明されています。

しかしこのビショップは、私の好きなチャールズ・ブロンソンはなぜ唯々諾々と組織の命令に従っているのか分かりません。本人自身の人生の一部も紹介されていません。ブロンソンのほかの作品では、秘密捜査官であったり警察官であったりして任務がありますし、また家族を殺された男の復讐とか納得できるものがあったのですが。
1973年公開だったそうですが、当時としてこんなものだったのでしょうか。泥臭い映画が多かったブロンソンが都会のヒットマンの優雅な生活を描きたかったのでしょうか。登場人物の心理的な描写が全くなく、話が進んでいくのです。ブロンソンの奥さんが、チョイ役でまったく唐突に登場するのが御愛嬌です。実の奥さんだと知っている人にはお笑いですね。

突っ込むところが沢山です。
まだまだDVDが欲しい昔の映画はいくつかあります。ブロンソンの主演映画でもあります。
コメント
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