新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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磯田道史「天災から日本史を読みなおす」

2019-01-12 17:34:25 | 読書
初雪かどうか知りませんが、買い物の途中雪が舞っておりました。今は止んでますが。
こんな寒い日は、本でも読んで過ごしましょうということでたまには少し硬い本と書店で探しました。

時々TVで見かける歴史学者の磯田先生の、古文書に残された地震の記録を細かく調べて報告されています。貴族や僧侶だけでなく武士の公的な日記や個人の日記、地方の小さな神社の記録や村の言い伝えなど、実の細かく採取されています。
研究者はこんなに細かく出典等の記録をとらなければならないのかとびっくりします。

資料の収集の困難さや、その資料を先祖代々保存している方々への取材など、なるほどこんな方法で資料を探していくのかと、地震を離れても勉強になりました。
採り上げられている地震や災害はたくさんあり全部を紹介したいくらいですが、それも無理。
また、津波から避難する際の悲しい経験など1行2行の報告に涙が出ます。昔からの言い伝え通り家族で避難して助かった実体験など、もっと防災訓練に積極的に取り入れてもいいのではとも思います。
歴史書から推察される津波の高さと、防災対策で設計された堤防の高さの差の違いなどあっさり聞き逃していいものか考えてしまいます。

静岡県掛川市にある安倍晴明塚の情報に興味がわきました。安倍晴明がこの地をおとずれまじないで津波を封じ込めた塚があるそうです。御前崎の方だそうです。
季節がよくなったら一度言ってみたいと思っています。

コメント
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