新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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「自動釣銭機」を見ました。

2017-03-17 18:02:10 | 閑居閑語
御存じの方もいらっしゃると思いますが、先日「自動釣銭機」なるものを体験しました。
機械の名称も当然その時は知らず、帰宅後やっと見つけてこんな機械があるのだと納得でした。

先日山奥の、時々立ち寄るパン屋さんに行った時です。いつものおなじみのパンをいくつかトレイに載せてレジに向かいました。
レジが3台、真新しいレジが並んでいました。トレイとトングを渡し、店員が商品を読み上げレジを打ってます。トングでパンを掴んで1個づつビニール袋に入れました。

『XXX円です』と言いますからお金を払おうかと思ったら、そこの支払口に入れてくれと言います。よく見るとなんと、レジのマシンの下にもう1台20cmくらいの高さの白い台があって、客側に紙幣投入口と硬貨投入口とお釣りが出てくる口があるではありませんか。

へーと思ったのですが、そのうちむかむかしてきました。お客様から料金を直接頂く気がないのかと思ったのです。「そこの口に料金を放り込んでちょうだい」と言った印象です。お金のやり取りを拒否する感じが不愉快でした。
屋外の機械なら仕方がありませんが、店内でなぜこんなコミュニケーションを拒否するシステムにしたのか全く不愉快でした。
こんな人里離れたお店で、なぜこのようなつまらない合理化をするのかと、もう買いに来るのをやめようかと思いました。

いつも大勢のお客さんでごった返しているのです、ワーワー言いながらレジに並んで買っているのです。
レジの子に文句を言っても仕事に支障が出ると思い、買い物を済ませ外に出ると、自販機に商品を詰めている年配の店員がいたので聞いてみました。

ところがですね、びっくりする回答があったのです。
パン屋さんでは通常、お客がトレイとトングを持って商品棚を廻り商品を選びます。レジで店員に両方を私先ほど述べたような手順で最終的にレジ袋に商品を入れてくれます。
パンに店員が手を触れないからそれでいいと思っていたのですが、お客の中には現金に手が触れているじゃないかとクレームを付ける人がいるそうです。
それで不衛生だからもう二度と買いに来ないとか捨て台詞を言って帰るそうです。それなのにしばらくするとまた買いに来て、まだ直していないのとねちねちいうそうです。いやなら買に来なければいいのに。

そんなことが続いたので、突然社長がレジを入れ替えたからと言い出、先日講習があったのです。びっくりしたそうです。
自動釣銭機に連動させるため多分、上に載せるレジもPOSの新鋭機に買い替えたのでしょう。3台ですからかなりの高額な投資です。社長頑張ったのでしょう。大変だ。このような対応を取らざるを得なかったのでしょう。

メーカーの自動釣銭機の紹介のHPでは、
①会計担当者の精神的負担の軽減
②会計担当者の交代時の迅速化
③店舗準備金の効率化
④会計業務の即戦力化
⑤セキュリティーの向上など    私としたことが、マシンのメーカーを確認してきませんでした。最新マシンの某メーカーのHPから。

この辺を読みますと確かに店側にとっては有効なマシンのように思えます。また先ほどのクレームについても対策が挙げられています。
このHPはお客様、お店向けですから、買いに来たお客さんがどのような印象を抱くかも営業が教えてあげねばと思うのです。

サービスエリヤの大型自販機や駅の券売機など、最初から私たちが人間の対応を期待していないのなら納得するのですが、レジの店員と相対で買い物をしていく世界にこのマシンの登場は、仕方がないのでしょうか。
それとも私の世界が狭くて、もうこのマシンの普及はあちこちにあるよと言われては悲しくなります。

簡単な安価なものから、私が参考にしたマシンは、1台70万円近くします。ですからもしこのましを採用しているとすると上に載せる最新レジをセットにして、いったい幾らになるのでしょうか。

大いに勉強になった一日でした。これに懲りずにまた買いに行くつもりです。
コメント
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