Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

任天堂の栄光の歴史と2コンのマイク

2016-07-14 21:51:51 | コラム

「ポケモン、リオに来て」 ブラジル・リオデジャネイロの市長がポケモンGO配信を任天堂に呼び掛け(サンスポの記事より)

ファミコン世代の僕にとって、今でも謎なファミコンの機能がひとつあります。
それは、2Pコントローラーについていたマイクです。

あれは一体何だったのか、今でもよくわかりません。
後にも先にもマイク機能が要求されたソフトは『たけしの挑戦状』ひとつのみです。
それすら、ちゃんと使われたとは思えません。

でも、この「2コンのマイク」は、後世に意外と重要な意義を残したかもしれません。
というのも、後の任天堂のゲームの哲学を象徴するような存在ともいえるからです。

任天堂の多くのゲームには、共通しているモットーがある気がします。
それは「目と耳以外の感覚をゲームに取り入れること」です。

例えば、NINTENDO64では、コントローラーの真ん中に「3Dスティック」がありました。
操作は難しかったようですけど、ぐりぐり回してより感覚的な操作性ができるようになりました。
お次のゲームキューブではさらに押すボタンに強弱がつけられるようになります。

ゲームボーイアドバンス系では、傾けて操作するゲームが出たりもしました。
その後継機のDSではタッチペンを使って、より感覚的でわかりやすい操作性を生み出しました。

その集大成が、コントローラー自体を振って操作するWiiでしょう。

「マリオ」なら飛び上がったり敵を踏みつけてぺしゃんこになる感触、「スプラトゥーン」ならあのペンキを塗るときの感触…
任天堂のソフトは現実にあるいろんな面白い感触を、ゲーム内で再現させるところから始まっています。

そして、上記事の『ポケモンGO』もそうです。
夏休みの昆虫採集みたいな要素のあるポケモンですが、さらにポケモン探しを現実世界に持ち込んだのです。
これは面白くないわけがありません。

任天堂の作品は「ゲームの面白さは現実の延長線上にある」ことを忘れていません。
とうとうスマホゲーに手を出した任天堂ですがも、それは変わることはありませんでした。