Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

多神教と一神教ではどちらが強い?

2016-07-21 22:23:23 | コラム

「多神教の神を増やしていく、神道やユダヤ主義を助長する」 サウジ聖職者団体、「ポケモンは反イスラム」との宗教令を更新(ロイター通信の記事より)

昔は女神転生、今はパズドラのおかげで宗教に興味ない人でも神様の名前を結構知ってます。

そういったゲームでは神様の強さのランキングがあります。
でも、よそと比べてなんとなく日本の神様は頼りない感じがするかもしれません。

というのも、最初に世界を作る役割をした十代くらいの神様達がそろいもそろって存在感がないからです。
一番すごいはずの一代目の天之御中主神がまず知られてませんし、祭られている神社も多くはありません。
同じ多神教でもインドの創造神、破壊神、維持神の三大神の方が世界をつかさどる役割と存在感がはっきりあって強そうです。

さらに一神教の神様はどうでしょうか。
天も地も人間もこの世のすべてを作ってるわけですから、さらにすごい感じがします。

しかし、現実の世界では逆のことが起こります。

例えば、よその民族の神が入ってきた時です。
日本では、古くはインドの神様も聖書の唯一神も、多くの神様の一柱に加わるだけです。
これだけ日本中に教会があるキリスト教ですら信者は全体のほんの数パーセントです。

ところが、一神教の文化はそうはいきません。
その存在自体を認めることはできずに勝つか負けるかの厳しい対応を迫られます。
さらに世界で唯一の神様ですから、世界中に布教して回らないと気がすみません。

こうして考えると、全体としてどちらの方が本当に強いのかは議論が分かれるところだと思います。

それにもっとよく考えると、不思議なことに気づきます。
日本の神道では、太陽も月も、木々や岩にも神様が宿っています。
それどころか、米や水、ピアノや自転車ありとあらゆるものに神様はいます。

つまり、この世のすべてを神様がつかさどっています。
これって一神教とそれほど違わない気がしないでしょうか?