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日々の出来事から国際情勢まで一刀両断、鋭く斬っていきます。コメントは承認制です。但し、返事は致しませんのでご了承下さい。

招かれざる客

2005-06-28 10:38:00 | Weblog
 ここ数日、さいたま市でも30度をゆうに超える日が続いている。「エアコン控え目派」の私は、家のドアというドア、窓と名付けられる窓全てを開け放している。
 ただ、玄関のドアを開放していると悩ましい事が幾つか生じる。一つは先ず、セールスと宗教の勧誘の餌食になってしまうことだ。これはまあ、根気よく断ればいいのだが、仕事に熱中しているときははっきり言って迷惑だ。次に困るのが、「愛しきジミー」が入ってきてしまうこと。私のサイトの古くからの読者であればお分かりだが、斜め向かいの家猫のジミーが私たちになついて家の中に入りたがる。動物好きのわれわれには大歓迎でも階下に住む大家には余程嫌なことのようで、ある日血相を変えて「猫の臭いがつく」と猛烈な抗議をしてきた。それ以来こちらも遠慮してジミーを家に入れないようにしている。
 昨日、さすがの暑さにジミーもへばったのか昼間は来なかった。だが、代わりに(?)来たのが「鬼大家」。このアパート(と言っても2軒だけ)に移り住んでやがて2年となろうとしているので更新手続きの契約書を持って来た。1週間ほど前に更新の意志を聞かれたので「よろしくお願いします」と返事をしておいたのだが、契約書を見ると、ナント家賃が値上げされている。「聞いていなかったので考えさせてください」と言う私に、すぐにサインしなかった私の態度が気に入らなかったらしく、「退去されるのならそれでいいんですよ」とのたまう。
 何せ性格の悪さがそのまま顔の表情に出ているから見ているだけでもあまり気分が良くない。これまでこの大家には、こちらは我慢の一字。ジミーのことの他にもヴェランダに日除けのよしずを置くな、布団を叩くときは必ず知らせろととにかく口うるさい。そんな事があっても口ごたえせずにアパートに居続けるのは、ひとえにジミーがいるからだ。
 この場はとにかく“逃げるが勝ち”と、家人にも相談したいからと言って、大家にはお引取り願った。厳密に言えば、大家は条件の変更がある場合は、契約切れのひと月前に言わねばならないはず。その点からしてもこちらには有利なのだが、この際は有利不利と言うよりも「ジミーへの愛」か「鬼大家からの逃避」か、どちらを取るかになってきた。