小石川、本郷あたりでは、あちこちで文京シビックセンター(文京区役所)が見える。
文京区小石川2-21付近から文京シビックセンター
Photo 2007.11.03
文京シビックセンター
所在地:文京区春日1-16-21
階数・高さ・竣工年:28F・145.7m・1994年
北側から見ると、区役所の展望台がスタートレックの宇宙船みたいにも見える。建設当初は未来的な姿のようにも感じられたが、完成から10年以上経つので、いまさら未来的とは言いにくい感じ。ロボットチックな外観は、バブル期にお金を掛けてデザインで遊んでしまった庁舎建築の典型例かもしれない。建設時から豪華庁舎といわれ、反対世論もあったが、結局できてしまった。
職員に快適な職場環境を提供して、ひいては区民サービスが向上するんなら、良いことかなぁと思う。区民ギャラリーなども利用されているので、ある程度還元されてもいる。でもやっぱちょっと豪華かも。吹き抜けがドーンとあって、エコな建物かどうかつい疑ってしまう。
でも、立派な建物が区民のものだと思えるならば、その街の誇りとなる。地域の民主主義のシンボルとして考えることができれば、たとえ豪華であっても十分納得できるわけだが、区民を支配するお上が君臨する建物だと捉えると、反感を持ってしまう。シビックセンターがどういう位置づけになるかは、使う側次第なのかも。あと、最近は地球温暖化とかヒートアイランド現象とか二酸化炭素排出量の問題もあるので、省エネ建物かどうかは、税金を払う側からすると大切に思えてきたりしますが。
千川通り小石川3丁目交差点付近から
Photo 2007.11.04
私は文京区民ではないので被支配者としての感触は持っていないが、区民だったらどう思うかなぁ。だがそれとは別に、文京シビックセンターに限らず、超高層オフィスや超高層マンションを見上げると「睥睨されている感」があって、それはやはりあまり心地よいものではない。超高層ビルってやっぱり金持ちが上に住んでるイメージがあるので、庶民としては見下されてるような気がして仕方がない。あと、上から狙い撃ちしないでくれよ~。んなことあるわけないけど。
通りの奥に見えてる文京シビックセンターは、バイザーかフルフェイスヘルメットをかぶったロボットみたいでもある。あの展望台があるお陰で、どうも前へ進むような感じがして仕方がない。歩き出すなよ~、こっち向かって動き出すんじゃないぞ~と言いたくなってしまう。でもって後ろから見られてるような気分にもなる。
以上、勝手なひがみと妄想なのでした。
#新しい建物 文京区 #街並み 文京区 #高層ビル #官公庁 #オフィス #林昌二(日建設計)
ムダに豪華な文京区役所を建てるにあたって、
区民一人あたりウン万円の税金がムダに使われています
といった趣旨の野党系区会議員のチラシを思い出しました。
高層等の展望ラウンジは文京区民でない私もよく利用しました。夕焼け時が人気です。
内部の職員食堂もなかなかイイですよ。
asabata先生もおっしゃる通り、まるでロボットのように見えますね。実際私と仲間達も「文京ロボ」と呼んでいました。
平成3年頃、ここの整地作業中に地中から巨大なレンガ構造物が出てきてたのを、毎朝丸ノ内線の車窓から眺めていました。砲兵工廠だった頃の名残だったのでしょうか。
派手な形で、周辺との調和はいまいちかなと思いますが、一つの建物としては面白いですよね。
新宿の超高層ビル街の向こうに富士山を拝むことができるスポットとしても有名になってますね。
時々、覗かせていただいていたのですが、ブックマークに私のブログが載っていたのに、恐縮しています。
文京区民としては、私はこのシビックセンターは誇りとまではいかないにしても、ちょっと自慢したくなるような建物ですね。ここの夜景は美しいです。スタートレックのように飛び出た展望台は窓に角度がついているので、視野が広く、また調光も落としてあって、都内の夜景の見える展望台の中でも、上位に入ると思います。ドームシティと絡めても、観光施設となりうるものだとも考えてます。
子供たちは、この建物をゴジラと呼んでいるそうです。横からみると、確かに歩き出しそうな感じがします。
初めまして、コメント頂き有難うございます。
勝手にブックマークさせて頂いてしまってすみませんです。
コンスタントに書かれておられていて、いつも楽しく拝見しております。
シビックセンターは都心に近い場所に建っていてまわりに背の高い建物がないので、景色が非常に良いですね。
都庁と並んで、観光的に成功した役所建物なのではないでしょうか。
2月の午後に行ったら、富士山と新宿のビル群の方に沈む夕日を撮ろうとする、写真愛好家の方が数十人も場所取りをしていて、本当に驚きました。
ここまで来ると完全に「新東京名所」ですね。
今後もよろしくお願い致します。
コノ有様は官民一体といいますか民主導で税収増を餌に釣られて後先無い開発の惨状でしょう、
地図を調べて開発の痕跡を辿ると一目瞭然で、これは○○不動産が千代田区の方から文京区を目標に推し進めた感が強く感じます、
都市の近代化は致し方ないかも知れませんが、
自身の昔の記憶や東京の古い写真を見たりするに付け本当に此れで良かったの?
そんな思いが強くします。
コメント有り難うございます。
本文や前のコメントにも書いたように、観光名所としてはある意味成功してる建物のようですが、わざわざ区の予算を使って、区役所を観光名所にする必要があったかというと、そうまでする必要はなかったかもしれません。
昔の区役所のことをあまり知らないので、比較できないのですが、やはり庁舎の建て替えに際しては、耐震性、効率性、維持費その他、いろいろな検討項目を総合的に勘案して、決断していくべきなのではないかと思います。その際、第三者がいろいろ考えたりできる情報が開示されたうえで、議論が尽くされないと、結局、後々、しこりが残るのだろうなぁと。
今も、豊島区役所などの建て替えで揉めているという話も聞きますが、たいがいの場合、情報がクローズで、一方的に議論が進んで、だから反対派は、とにかく反対、という極端な態度になる、という状況のような気がします。
予算が年度単位であることや、首長に任期があり、選挙があることなどから、つい、スケジュール通りに進めたくなって諸々を強行してしまうことになるのでしょうが、いろいろな「欲」を見せられているようで、あまり良い気分ではありませんね。
全く仰るとうりと思います
当時の区長さんは任期中に此れを残して
一つ目に見えた功績的な感覚で今はリタイアされてます
区民感情は何だかな~です。