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都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

菅原神社

2011-11-05 | 板橋区  
菅原神社参道
所在地:板橋区成増5-3   Google Map
型  :直
段数 :33段(11段×3)
幅  :1.8m
高低差:7.3m
長さ :18.3m
蹴上 :約22cm
踏み面:約33cm
傾斜 :34°
Photo 2011.10.17

 板橋区でも西の方まで来ると、東京23区内とはちょっと思えないような場所もある。

 菅原神社の参道は両側に大きな木が立ち並ぶ中を上る。段々の蹴上げがやや高いので、段数のわりに高く上っていく。

菅原神社参道・上から
Photo 2011.10.17

 上りきって振り返る。写真には写っていないが、木々の間からは白子川の対岸の埼玉県和光市の街も見えている。

菅原神社境内  (画像クリックで別ウィンドウで開きます)
Photo 2011.10.17

 緑が多い静かな境内。西南側方向にはパノラマの眺望が開けている。寺社を訪れる時、由緒とか歴史的なものとかも大切かもしれないが、現代に生きる我々にとっては、今、眼前にある境内の環境というものも重要だ。都心から少し離れると、このような場所がまだ残されているのにはほっとする。同時に一方で、都心部にはこのような場所が次第に減少していることがとても気になる。

猫の足あと板橋区の神社菅原神社
#階段・坂 板橋区  #神社 

百々向川緑道

2011-11-04 | 板橋区  
百々向川緑道の階段1
所在地:板橋区成増3-20   Google Map
建設年:1975年(昭和50)頃
型  :直
段数 :16段
幅  :1.5m+斜路0.5m
高低差:2.4m
長さ :5.6m
蹴上 :15cm
踏み面:35cm
傾斜 :23°
Photo 2011.10.17

 地名にはしばしば変わったものがあるが、川の名前にも、ときどき不思議というか変わったものがある。

 成増駅の北側で、東京都と埼玉県の県境を流れる白子川に向かって流入する百々向川もなんだか不思議な響きを持つ。最初、人から聞いた時には文字が全然思い起こせなかった。「ずずむき」って何? 資料によっては百々女木川(ずずめきがわ)となっていたりもする。

 現在は全て暗渠になってしまっている百々向川。暗渠の上は百々向川緑道になっているが、周辺の道路や土地との間に高低差があり、川跡の道が窪地状になっているため、緑道を歩いていくとアップダウンを繰り返すことになる。

百々向川緑道の階段2
所在地:板橋区成増3-22   
型  :直
段数 :22段
幅  :1.5m+斜路0.5m
高低差:3.3m
長さ :9.5m
蹴上 :15cm
踏み面:35cm
傾斜 :23°
Photo 2011.10.17
#階段・坂 板橋区  #海・川・池  #道

成増界隈の階段3

2010-10-04 | 板橋区  

 前にも書いたように、板橋区北部は武蔵野台地・成増台の北端部で、荒川沿岸の高島平方面へ下る斜面が東西に続いている。

 この北側斜面は大きな崖地になっており、巨大なコンクリート擁壁になっている。もともとこのような地形だったのか、マンション開発等のために削られたのかは、もう少し資料を見てみないと分からないが、印象的な崖地景観だ。

 崖地のわきを下る階段からは低地側の眺望が開けている。予想外にダイナミックな眺望景だ。この界隈の人々は、多くの都民が知らない眺望を日常的に体験しているのかもしれない。

荒川低地方面と武蔵野台地・成増台上をつなぐ階段
所在地:板橋区赤塚4-34と39の間  Google Map
段数 :119段
Photo 2010.9.25

 踏み面奥行きがあまり大きくないためか、やや急。転落防止のためか、途中の平場ごとに車止め状の柵が設置されている。

 段数の合計119段は、23区内ではかなり多い方だが、

日枝神社の山王橋参道(Google Map) 132段
三田の亀塚公園内の階段Google Map) 136段

なので、赤塚4丁目のこの階段は、23区内で最大ではない。

 ただ、山王橋参道も亀塚公園内の階段も、一段一段の蹴上高さは15cmで、高低差は約20m。今回、蹴上高さを測りそびれてしまったが、もしこれが18cm以上だったりすると、高低差は21mを超える。そんなわけで、もしかすると23区内で最大の高低差を持つ階段かもしれない。ただ18cmの蹴上というのは結構高くて、あまりお目に掛かることはない。だとするとやはり高低差も最大ではないのかも・・・。もういちど調べに行かなくては・・・。

#階段・坂 板橋区

成増界隈の階段2

2010-09-29 | 板橋区  
赤塚5丁目のS字階段
所在地:板橋区赤塚5-10と11の間  Google Map
段数 :22段
Photo 2010.9.25

 写真の階段も、前の階段同様、谷を横切る道から谷底の住宅地へと下りるもの。この小さな谷にはダムのように谷を横切る道が複数造られている。

 前の階段とは異なり、長さを確保して緩やかに谷底へ下りていく。全体はS字型にカーブを描いている。両側にスロープがあるので自転車ぐらいなら通行も可能。そのかわり中央のステップ部分の幅は狭く、一人分しかない。擁壁側には植栽。谷地側には転落防止のフェンスが設置されている。そのフェンスとは別に、上から下まで鉄製手摺も設置されている。

 住宅街の中であまり目立たないが、なかなか魅力的な形をしており、地形との関係や成立の経緯なども含め、興味深い階段。

スリバチブログ

当日ご一緒した暗渠ファンの方のブログ

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暗渠さんぽ(namaさん)
#階段・坂 板橋区

成増界隈の階段1

2010-09-27 | 板橋区  

 スリバチ学会フィールドワークに約半年ぶりに参加。実は、板橋区の階段はまだ大半が未踏破。今回は成増周辺のスリバチを巡ると聞き、事前の地図調査もあまりせず、とりあえずついて行くことに。

 板橋区北部は武蔵野台地の北端部で、荒川沿岸の高島平方面へ向かう斜面が東西に続いている。従って概ね北方向にいくつかの小河川が流れており、更にそれら小河川へと流れ込む、場合によっては名もない小川がいくつもある。ほとんどの川は既に暗渠になってしまっていて、その暗渠のすぐそばまで住宅が建ち並んでいる。支流の小川はかなり小さな谷で、その幅が100m以下のものもある。

赤塚5丁目の雁行階段
所在地:板橋区赤塚5-7-9  Google Map
段数 :15段(下3段・上12段)
Photo 2010.9.25

 写真の階段は、谷を横切る道から谷底の住宅地へと下りるもの。幅が狭いわりに急激に落ち込む谷だからか、車両交通の利便性を考えて道路部分は盛り土がされ、まるでダムのように谷を横切る道が造られている。

 道路に斜めに取り付く形で二つの階段が雁行しているのが面白い。写真左側の住宅の玄関が、いわゆる堤防部分に近いためかもしれないが、詳細な理由は不明。この道が公道かどうかも未調査のため不明。地下に下水道が通っているようなので、下水道局管理の暗渠上道路かもしれない。その地下水路の関係で屈折型になっている可能性も考えられる。

 下方の平場の長さを確保しようとして、階段を二つに分けたようだ。進行方向と段々の向きが異なる「シフトタイプ」の階段にされていないので、歩きやすい。

 手摺がないのも特徴。最近はユニバーサルデザインとか安全の観点から、私道の場合でも自治体が補助を出したりして手摺が付けられる。都心の階段の8割以上には何らかの形で手摺が付けられているだけに、出っ張り型の階段において全く手摺がないのは珍しいとさえ言える。

#階段・坂 板橋区