あるBOX(改)

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名盤紹介 サンタナ「ロータスの伝説」

2013年01月27日 | CD紹介(洋盤)
レコード時代は3枚組だったんで手が出なかった。
サンタナ1973年の大阪公演を収録したライヴ盤。

ジャケットのデザインが横尾忠則さんで、22画面のとんでもない代物。
レコード時代は広げたら4畳半いっぱいになった・・・とか。



そんな色んな意味で凄いアルバム、「ロータスの伝説」。
改めて聴いたら、やっぱり凄かった。

こりゃ、マイルス・デイヴィスの「パンゲア」や「アガルタ」に近いわ。
「ビッチェズ・ブリュー」系だわ。
プリミティヴでアフロでインディオなジャズ入ってるわ。



ウッドストックの演奏から一段と進化してる。
一部はラテンロック時代の曲も演ってるけど、それも進化の跡が見える。
進化というか、違う道に行っちゃった・・・というか。

地球のエネルギーというか、大地の息吹というか、そういった物を足の裏から身体に取り込み、楽器を通して放出させる・・・そんな存在なのな、
この辺のマイルスやサンタナは。

「混沌上等!」というか、そんな覚悟で演奏しまくってる。
バックにも同様のノリを要求してる感じですな。
※この時期、実際にサンタナはマイルス人脈のジョン・マクラフリンと共演してるし

サンタナに関しては、音楽性・精神性の拡張が凄くて米国のファンも関係者もついていけなくなってた頃だそうで、それでも「ライヴ録音させてほしい」と直訴したCBSソニーの関係者さんは偉かった。

生々しい音の質感を大事にアルバム化させた「ロータス」は、世界中で驚異の録音として受け止められたという。
(半分は「呆れて・・・」だろうな)



この時、当時としては珍しい「専用機」で来日したサンタナ一行。
※ライナーを読むと「マニアの中じゃ有名な名機」だそうで、4発のターボ・フロップ・エンジン搭載の
 ロッキード・エレクトラって飛行機だったそうです。22面ジャケにも登場しております。

九電体育館から始まり、日本を横断する形で行われた「ニュー・サンタナ・バンド」のツアー。

日本語MCの後、1分間の黙祷(瞑想)を経て始まる長時間のコンサートは、ステージ上に焚かれた御香の匂いの中で行われた・・・・そうな。

同行した関係者(当時CBSソニーにいた磯田秀人さん)は、スタッフに記録用の16mmフィルムを回させていて、「いまもソニーの倉庫に残ってるはず。大事にしてくださいよ」なんてライナーに書かれてるけど
とうとう、それが日の目を見て「40周年上映会」の素材になったと思うと感無量・・・だ。
しかも、磯田氏はゲストの筆頭。
元グラモフォンの折田育造さんの「ツェッペリン同行記」みたいに面白い話をしてくれるんでしょうなぁ。

さてさて
結局ワタクシ、サンタナの2013年公演のチケットを押え
その予習(?)として「ロータスの伝説」を改めて聴いてみたのですが

結論としては「参考にならないかも知れない」(笑)

「一時の」サンタナをパッケージした特殊なアルバムってな感じもするし
いまはもっと「キャリア総括」的なコンサートを行っているかも知れないし。

3月の来日公演まで、もう少し色々聴いといた方が良さそうですな。


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