あるBOX(改)

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雰囲気ある落語家が居なくなったと言いつつ

2015年10月19日 | 芸能
先日飛行機で聴いた落語で三遊亭円楽(6代目)の「一文笛」と
いう噺がありまして

桂米朝(三代目)の上方落語を江戸時代から移り変わった東都に
置き換え、落ち着いた口調で語られる姿に

「楽太郎時代の若手イメージしかなかったが、立派に努力されて
いるんだなぁ」と
失礼ながら感激した次第です。



「一文笛」の粗筋は、

「カタギになった掏摸の兄貴分が弟分にも足を洗うように説教するが、
他に仕事も出来ないし、貧乏人からは取っていないと居直られる。

しかし、兄貴分は「昼間の事」を思い出すよう問い詰める。
弟分は昼間から角菓子屋に集まった子供の中に小さな笛(一文笛)を
指くわえて見ているだけの貧乏そうな子供を見つけ、通り掛かりに
抜き取った1本を、その子供の懐へ放り込んでいるのだ。

駄菓子屋の婆ァは盗んだものと判断し、父親の所へ連れて行く。
長屋で貧乏しているとはいえ元は侍だ。子供が泣いて言訳しても、
長屋の連中が中に入ってやっても納得しない。
とうとう子供は井戸へ身を投げ、今も意識不明の状態だと言う。

それを聞いた弟分は匕首で自分の指をハネて詫びるが、翌日になって
銭ゲバ医者に「カネを出せば良い治療をしてやる」と吹っ掛けられて
いると知る。

「これっきりだ」と最後の掏摸に打って出る弟分。
大勝負は吉と出るのか?
子供は救われるのか?

江戸落語なら、そのまま人情オチで終わるのだが、そこは上方だ。
しっかり笑わせて落としてくれる。

米朝筋に教わりに行ったという6代目圓楽師匠。
さすがです。
飛行機の中で感じ入ってしまいました。



しかしJAL名人会って、毎回けっこう楽しませて貰ってますよ。
飛行機の中で聴診器みたいなイヤホン付けて、色々なジャンルのを
聴いてみるんですけど。
まぁ、ヒーリングか、60~70年代音楽か、寄席か…ってなもんで。

結局JAL名人会を聴く事が多いんですよねぇ。
実際ホールにお客さん入れて録った最新の演芸中継ですから。

お客さんイジりも、そのまま収録されてるし、脂の乗った漫才も
聴く事が出来る。

まぁ、結局はテツandトモの「JAL名人会聴いてて落語サゲの所で
機長の挨拶が入るの何でだろ~♪」というネタが1番笑ったん
ですけどね。