あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

最近の収穫(CD)「VDGG リアル・タイム」「アシュトン・ロード」

2012年09月19日 | CD紹介(洋盤)
今更ながら∇an der graaf Generatorの2005年ライヴアルバムを購入。

「英国プログレッシブ・ロックを代表するヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターの2005年再結成ライブを収めた3枚組アルバム!紙ジャケット仕様」

再結成間もないメンツだから全盛メンバー。

CD3枚組みで代表曲を網羅したお得盤。
サックスなど管楽器を担当したデヴィッド・ジャクソン在籍時の演奏。

先日の来日公演はトリオだったので、とうぜん音の質感は違うが
このCDも全盛と違わぬテンション。圧倒された。

ハミルさんのピアノが「シンセ・ピアノ」って質感なのが新鮮かな?
(90年代のクラプトンやフィル・コリンズ公演のバックで演奏されていた やや残音がクドいピアノ音・・・)

今回の来日では「エレクトリック・ピアノ」な音質だったし。
来日公演の方が(ハミルのピアノに関しては)逆に原点に戻った感じで良かったですがね。

「H to He...」が好きな私からすると「キラー」が収録されてるのは嬉しい。
しかし、ジャクソンが居ないメンバーでは難しいな、この曲は。



曲目リスト
ディスク:1
1. ジ・アンダーカヴァー・マン
2. スコーチド・アース
3. レフュジーズ
4. エヴリ・ブラッディ・エンペラー
5. レミングス
6. ブラック・ルーム
7. ナター・アラート
8. ダークネス

ディスク:2
1. マスクス
2. チャイルドライク・フェイス・イン・チャイルドフッズ・エンド
3. ザ・スリープウォーカーズ
4. マン・アーグ
5. キラー
6. ワンダリング

ディスク:3
1. ピルグリムズ
2. ホエン・シー・カムズ
3. スティル・ライフ
4. ギブリッシュ


――続いて
「アシュトン&ロード First of the Big Bands」

74年に出たトニー・アシュトン&ジョン・ロードの「First Of The Big Band」は、古くからの友人でもある2人の旧交を温めるような企画。

トニー・アシュトンは、アシュトン・ガードナー&ダイクのオルガン奏者で、ブルージーな声を持つヴォーカリストでもある。
R&Bをルーツに持っているが、ジョン・ロード同様ビッグバンド好きでもある。
※ジョン・ロードはアレンジで協力したりしたそうな・・・

このCDでは、ハードロックとは違う米国ルーツ音楽臭も香っており、それが堪らない。



ハモンド奏者2名がトップの割りに、あまりオルガンはフューチャーされていないが。
ホーンやコーラス、ギター、ピアノで紡がれる曲群は実に楽しい。

参加メンバーも、なかなか豪華。
ピーター・フランプトン(g)、パット・ドナルドソン(b~フォザリンゲイ)、
ジム・クリーガン(g~ファミリー)、コージー・パウエル(dr)、ロン・ウッド(g)、ミック・グラバム(元プロコル・ハルム)、カレブ・クウェイ(エルトン・ジョン・バンド)・・・と多種多彩。

曲目は
1:キメていこうぜ
2:スッチャカメッチャカ
3:バンド・オブ・ザ・サルベーション・アーミー・バンド
4:おバカサン
5:サレンダー・ミー
6:セレブレーション
7:孤独の日々
8:シャラップ
9:ミスター・ギヴァーのバラッド

ロードさんがグッと目立つのは2曲目のシンセかな。
同年発表されたパープルのアルバム「Burn」でもシンセを聴かせてたから、どっしり腰の据わった伴奏を背にうねる音色は心地よい。
※しかし、1974年は「Burn」「Big Band」以外でも自分のソロ、さらにパープルの
  「嵐の使者」発表・・・と、どんだけ忙しかったんですかロードさん

この「First of the Big Bands」
ビッグバンドではあるが、大人数で闇雲に音を重ねるワケでなく、抑制が効いた緩急は見事。
ホーンもアシュトンの塩辛い声のバックで鳴り響き、それはまるでメンフィス・ソウルの如し。

ジャケットでは楽しげなロードさんの姿あり。
リラックスして趣味的な演奏やったが、元の実力が凄いから予想以上に面白くてクオリティの高い物になってしまった・・・そんな印象。

ライヴ盤は持っていたが、ロードさんが亡くなった事もあってスタジオ盤もネットで購入。
もっと早く買っときゃ良かったな。