あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

圧巻だったコロシアム・ライヴ②

2007年02月18日 | 生活
トリオのクリームに対して、大所帯のコロシアム。

ドラムでリーダーのジョン・ハイズマン。
キーボードのデイブ・グリーンスレイド(後にグリーンスレイド結成)。
ギターのクレム・クレムソン(元ベイカールー。後にハンブル・パイに加入)。
ベースにマーク・クラーク(後にハイズマンとテンペストを結成)。
サックスは、ディック・ヘクトール・スミスだったが、04年に亡くなってしまったため、今回はバーバラ・トンプソンが参加。

自分がリーダーでバンド組めるような面子がゴロゴロいるんだから、ハナからスーパー・グループだったワケだ。

暗転後、メンバーがステージに上がると、客席からは万感こもった拍手が。

さすがに還暦のオヤっさんたち、風貌に衰えは隠せないが(バーバラ女史を捕まえて「最も若いメンバーだ」と紹介する一幕もあり)

オープニングはテンポの速い「Those About to Die」

その後、
「Theme For an Imaginary Western」
「Stormy Monday Blues」
~と立て続けに演奏され、円熟のテクに感無量のファンたち。

まぁ、全盛の「コロシアム・ライヴ」に比べたら(直前までイヤホンで聴いてました)荒々しさやパワーに翳りあるのは否めないが。
そりゃ、いつまでも20代じゃないんだから、仕方ありませんよ。

それより、個々の見せ場を大事に、丁寧に演奏している感じが「今」らしくて良かった。

「もう昔みたいに音の塊を団子にして放り出すトシじゃないよ」って事だろう。

風貌だって違うんだし。
クリス・ファーロウなんて、2曲目で出てきた時
「どこのレスラーだ!?」と思ったくらいに巨大化してたし。

まぁ、グリーンスレイドのオルガンの音は、英国らしい響きが以前のままだったが。

クレムソンのギターの音色も素晴らしかったが。

曲は続き(順不同)
「Tomorrow's Blues」
「Rope Ladder to the Moon」
「Valentyne Suite」で皆、感激。

さすがに「バレンタイン組曲」は全盛時でも完璧には再演できてないから、ここでのペースダウンは仕方なしか。

そして個人的には同バンドで最も好きな
「(公園の散策)Walking in the Park」がブルースソングのエンディングに続いて始まった!

ここで私は、もうノックアウト寸前。

あんなにウザかったファーロウさんの「シュビダバダダバッダ♪」も心地よい。

そして、ギターのクレム・クレムソン。
弾いてます!ワウペダル踏んでます!
腕と音色に衰えありません!

風貌は「金の掛かってないクラプトン」みたいだが。
ソロの合間に「スプーンフル」などクリームの曲やったりして「あんた、やっぱりクラプトンになりたかったのか!?でもアンタはアンタで格好良いよ!」と思わせてくれて・・・(涙)。

「(公園の散策)Walking in the Park」のエンディングのギターと怒涛のリズム隊の畳み込みが、71年のライヴ盤そのまんまで、もう感動に次ぐ感動。

個人的には、これと「Lost Angeles」
あたりが本日のハイライトでした。

ハイズマンも、曲ごとにハーハー言ってるのにMCやってくれたし。

M・クラークも声出てたし。
バーバラ女史は、足長くてスタイル抜群だったし(そしてサックスのストラップが下パイ持ち上げててセクシーだったのよ!)。

もう、感激の時間を満喫。
ビバ!ブリティッシュ・ロック!

圧巻だったコロシアム・ライヴ

2007年02月18日 | 生活
川崎まで行って来ました。
70年代英国ロックの先駆けとも言えたブリティッシュ・ジャズ・ロック・バンド「コロシアム」のリユニオン・コンサートに。

60年代後半のブリティッシュ・ミュージックも人脈は。
ジャズやブルースからロックに移行した異才の宝庫で。
J・ブルースやジンジャー・ベイカーが、そこから現れ、ブルース・ロック演奏してたクラプトンと組んで「クリーム」を結成、大成功を収めたのは有名な話だが。

周辺のミュージシャンも「よし、クリームの音楽性を拡張させたバンドを演ってみよう!」と皆で燃えたのは容易に想像できる。

すれ違いあったとしても、同じグループに居たりして、クリームを強烈に意識したであろう「コロシアム」のメンバーたち。

今回、改めてアルバムを聴くに「クリームっぽいフレーズや節回し」が多いことに気がついた。

個人的には、クリームは「野暮ったくて」あまり聴く気にならないのだが。

ジャズっ気ある「コロシアム」はイキな風情が気に入って、まだまだ愛聴中。

まぁ、ヤボったいと言えば、クリス・ファーローさんのヴォーカルは大味でイマイチ苦手なのだが。

ブルーアイド・ソウルで出てきて、プログレに流れ込んでくる節操なさは立派とも言えるので、これまた「英国を代表するヴォーカリスト」を見届ける義務感をもくすぐられたりして。

私はクラブチッタに向かったのでした。