あるBOX(改)

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サンボマスター・ライヴに行ってきた!⑩

2005年04月14日 | 生活
「ありがとう!ありがとう!」

これまで何度となく叫んでいた言葉を、一段と大きな声で叫ぶ山ちゃん(←毒づいていただけじゃないのよ)。

観客席からも同じ言葉が返る。

「聴いてくれてありがとう」
「演ってくれてありがとう」

――そう言いあっているなのような、素直で愚直な感謝の交換。

「そこに居てくれてありがとう」

――互いに同じ思いの感謝。相手が居なければ自分も存在しないかのような「存在の相互確認」・・・。

サンボの事を「現実版の『アイデン&ティティ』だ」と思っていた部分があったが、越えてるなぁ・・・。
サンボと交流ある「銀杏BOYS」の峯田くんは、奇しくも「映画版・アイデン・・・」の主人公を演じてるワケだが、山ちゃんの衝動と情念と個性は「アイデン・・・」の主人公「中島」を越えている。
漫画以上に漫画的なオトコ・・・それが山口隆(g/vo)。

メンバーも迷いないし、心は親分肌の近ちゃん(b)、好青年の木内くん(dr)・・・・、全メンバーのキャラも立ってる。

「しかし、野郎率が高いなぁ~」
コールを聞きながら、山ちゃんが呟く。

「どっかの客席に似てると思ったら、プロレス会場だな!(笑)あそこに、そっくりだよ!」
「蝶野!・・・とか声掛けてな(笑)」

そういって笑う山ちゃんに、「山口!」と野太い声が飛ぶ。

「蝶野!」「高山!」「武藤!」
・・・みたいな名前まで続けて飛んで、木内くん苦笑。

「Not Only Music」で「武藤の真似」とかやって笑わせてくれてたからなぁ・・・(けっこうアホな野郎ノリなんだよねぇ・・・・普通にしてたらモテそうなのに)。

「木内くん、武藤やって!!」と言いたいトコロだったが、ステージ上のサンボは音楽に真剣なんだよな(笑)。
妙なコト言ってキレられたらマズいからと、一応自粛しとく(笑)。←意外に近ちゃんが「オレ達ゃコミックバンドじゃねぇんだ!」とか言ってキレそうなんだよな

「そんなアナタ方に、いよいよ最後の曲です」と山ちゃん。

「そんなアナタ方に・・・、美しき渋谷に・・・」
「歌声よ、おこれ―――!!!」

うおおおおおお!!ドギャ――――ン!!
今日のオープニングに演奏された曲だが、定番だからイイや―――!!!

客席、最後のパワーを振り絞って盛り上がり!
そして、合唱。合唱っつ~か、皆で叫ぶ!←凄いんだわ

「いま僕らが望むのは 多分本当の事を話して欲しいだけ♪」

「涙流れて雲の上 汚れきった僕は今から 君に逢いに行く♪」

「歌声よ響き合って言葉も越えて にごった僕の罪を砕いてくれ 愛しさ知りたいだけなのさ♪」

「そして夜を越えてあなとと逢って 悲しみなんて今夜で終わらせて 歌声よ響け この僕に♪」

サビの歌詞は毎回微妙に変わるのだが、別に間違えようとお構いなしで歌うオレ←歌ってるのね!

オープニングとは また違った異様な盛り上がりを見せる会場。

エンディング、「皆で叫ぶか!」と煽る山ちゃん。

「一回、練習しよう。1,2,3で『歌声よ、響け!!』だよ」
「せ~の、い~ち、に~い、さ~ん」

『歌声よ、響け――!!!』(大合唱)

「・・・・練習、いらなかったなぁ(笑)」
(場内も爆笑。オレは「ダァ―――!!!」って叫びたかったが)

「じゃあ、今度が本番(笑)」

「い~ち、に~い、さ~ん」

『・・・歌声よ、響け――!!!』(もっと大合唱)
ジャ――――――――ン


・・・・終わった。

「ありがとう!」「ありがとう!」
山ちゃんが何度も叫ぶ。会場からも惜しみない拍手と声援が飛ぶ。

ステージ前まで歩み出して、ファンの歓声に応える3人。
握手に応じる木内くん、近ちゃん。

3人の名前を叫んでしまった・・・・。手を振ってステージを去る3人。いつまでも続く拍手。

客電点いて、BGM流れて、宴の終了を興奮醒めやらぬ客席に告げる。

まったく・・・噂に違わぬ壮絶なライヴだったわ。

――まだ続く