『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

『東京家族』 涙王妻夫木

2013年02月06日 | 映画
「のう昌次、母さん死んだぞ」で妻夫木泣く予告、さんざん見た(主戦場のシネコンが松竹系のMOVIXやから、ほんまにようけ見たで~)けど、本編で泣けるかな~。
いや、泣けるでしょ。
山田洋次作品は、わかってても泣かせよるし、
出てるの、涙の王様、妻夫木クンやで~。
『涙そうそう』では、鼻つまんで我慢泣き、
『ブタがいた教室』では、子供と一緒に泣き、
『悪人』では、イン&ヤンな泣き、
『マイ・バック・ページ』では、山下敦広に絶賛された泣き、
泣いてるかどうか知らんけど『ノーボーイ、ノークライ』なんて映画もあるわ!

『東京物語』にインスパイアということで、ほんま細かいとこまでこだわっとった。
最初の日にふるまう料理が、「スキヤキでいいかしら、お刺身もつけましょうか」といったセリフまで同じにしたり、
美容院の名前「うらら(ウララ)美容院」の看板といった小道具、
紙飛行機で遊ぶ孫が、ラジコンヘリで遊ぶに変更と、
そのまんまもあれば、現代であるがゆえに微妙に変更と臨機応変にしてるんやけど、ココどないかしてほしかった。
もう最初でひっかかってしもた。
それは、老夫婦が東京で一人行動できない点。
しかもこの人、教鞭とってたのに。
まだ痴呆がでてるって感じでもないのに、こんなにお供しないといけないわけ?
映画って、ミョーなとこでひっかかってしまうとダメなんで、この後ちょっとしんどかったんですが、
『東京物語』には登場しないキャラ妻夫木のとこと、蒼井優のとこは、いつもの山田調で楽しんで見れました。
妻夫木のキャラ設定は『息子』の永瀬正敏にちょいと似てるよねー。
で、聾唖の和久井映見じゃなかった、蒼井優と知り合ったのが「3・11」以後に付け加えられたとこやけど、このエピソードで、あんた実はいいヤツでんなぁ~ってこんな感じのん、最近見たでー。
『純と愛』で、妻夫木以上にダメなもうホントにダメな、純の兄貴(もこみち)が、実は好青年であることがわかるシーン。
1月17日放送の回、この兄貴が突然合掌するシーンがあって、もこみちが「え、みんな、やんないの?」「お兄ちゃん、毎年やってんの?」ってシーン(セリフうろおぼえ)。
あなたから、今日はあの日から18年ですと教えられるとは思いませんでしたー。
しかしながら、もこみちはまたイヤなヤツに戻っています。
そいえば、3.11後の帰宅難民中に知り合ったカップルという設定のドラマ『最高の離婚』では、タイトル通り瑛太と尾野真千子が離婚しました。
この後、どうなるんか楽しみです。

脱線してまいました。
『東京家族』に戻りますが、風吹ジュンの居酒屋にいた先客、『寅さん』で「とらや」のラストバイト担当の二人が出てました。
そいううとことか、夏川結衣が、さくら:倍賞千恵子の立ち居振る舞いと声が似てるなぁーとか、
橋爪功が爪切る姿は、『息子』の三國連太郎の後姿と被りましたわーとか、
山田洋次には山田洋二らしい作品を求めてしまいます!
橋爪功のこの役ですが、当初、菅原文太がやる予定やったんですけど、えげつな~い広島弁聞きたかったなぁ~・・・。
ピン芸人:三浦マイルドの広島弁ネタとか、『まほろ駅前番外地』の吉村刑事とか、ちょっと広島弁ブーム?


★★★


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4 コメント

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こんばんは (ノラネコ)
2013-02-07 20:58:43
小津版とは似て非なる物。
筋立てはそっくりながらこれはもう完全に山田洋次で、実に興味深い一本でした。
菅原文太も見たかったけど、彼だとちょっと迫力あり過ぎかな。
泣けなかった…。 (えい)
2013-02-08 23:14:48
ぼくは、涙もろいのですが、
この映画では、泣けませんでした。
あまりにも、小津そのものをなぞっている感じで、
そちらの方に気を取られたからでしょう。
いやあ、ここまでとは思わなかった。
ノラネコさんへ (aq99)
2013-02-21 19:37:32
確かに、文太さんは、怖いですが、あの高倉健で号泣させてくれた洋次監督ですから、なんとかしてくれたと思います~。農業やって、まるなった感じやし。。。
えい さんへ (aq99)
2013-02-21 19:40:25
こう書いといて、なんですが、私もあのシーン、泣いてないです。あのシーン、もうちょっと長く&予告編以上のものをなにか見せてほしかったです。

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