『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「おっぱいバレー」 綾瀬はるかは少年サンデーのヒロインみたいだっちゃ

2009年05月26日 | 映画
「渚のシンドバット」の音楽をバックにサイクリングシーン。
その自転車が、変則ギアのドロップハンドルとかチョッパータイプ(実は乗り心地悪し)と、当時の流行をビビッと捉えてるとこに、一気にその時代にもっていかれたなぁ~。
が、これはサイクリングなどというものではなく、都市伝説めいた“ヴァーチャル乳揉み”(カッコよく“エアーB”と呼んでやろう)を体感中やって、このエロいことしか頭にない性春真っ只中のアホ5人衆に大いに共感したわ~。
新任教師綾瀬の「道程」演説、マジソンバッグや、ちょっぴり懐かしい町並み、果ては「11PM」のOP“シャバダバラインダンス”までノスタルジー&エロの琴線をビンビン刺激してくれよりました。
67年生まれの羽住監督は、この映画の時代設定79年時には12歳で、この時代を再現する記憶は溢れるほどあるはず。
ほんで、基本はスポ根映画やけど、“友情”“努力”“勝利”を信条とする少年ジャンプ系でなく、
“ヤンキー”気質の少年マガジン系でもなく、
“ラブコメちょいエロ”の混じった少年サンデー系のスポ根になったんは、
8歳年上の脚本家、岡田惠和の手腕やろか。
「白鳥麗子でございます」「南くんの恋人」「めぞん一刻」などラブコメ漫画原作のTVドラマ化を多く手がけ、その代表作「ちゅらさん」は、今にして思えば、ラブコメエッセンスが詰まりに詰まりまくっていたんよね~。
この監督と脚本家の組み合わせは、「ナイスおっぱい!」やわ。

それに、選曲もスバラシイ。
単に当時の流行歌というだけでなく、歌詞の意味や、その歌の背景などもきっちり考慮されてる。
「微笑がえし」は、キャンディーズの解散を、「風を感じて」はカップヌードルをもれなく連想した(「ルージュの伝言」は『魔女の宅急便』を思い出すんでいかんわ)けど、圧巻は、永井龍雲の「道標ない旅」。
こんなところに最初の方の「道程」ネタを伏線として効かすなんて!
もんくがあるとしたら、せっかく九州を舞台にしてたんやから、九州弁で聞きたかったとこくらいやな。
あと、ミスター羽住監督作品、青木崇高が、「ちりとてちん」草々さん以降初登場で、堂々とした凱旋っぷりを見せてたよ~。


★★★1/2