『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「チーム・バチスタの栄光」 阿部キャラ

2008年02月29日 | 映画

この映画、毎日放送が製作に関わってて毎日放送のラジオCMでは、あのネタバレの王様浜村淳がペラペラ喋ってるから、そのCMが流れる度、耳をふさいでそのCMをやりすごしてたんですが、そんな必要なかったくらい、本格サスペンスじゃなくて、蒔田光治脚本の医療版『トリック』やったわ~。
でも堤幸彦じゃないから、おふざけはほどほどに。
Cー3POの動きを取り入れて大げさに鈍臭キャラを表現する医者の竹内結子が、自分の科で、野際陽子や上田耕一、森下能幸を相手にコメディエンヌぶりを発揮したり、“チーム・バチスタ”の連中も小ネタを披露。
手術シーン(加山雄三の『ブラック・ジャック』の頃は、こういう臓器をモロに見せる手術シーンが目をそむけるほど怖かった!)だけが本格医療サスペンスって感じでした。
で、本格的にコメディになるのが、相方が登場してから。
その相方、阿部寛は、『トリック』の上田教授以降、『HERO』の芝山検事、『アットホーム・ダッド』の新米“主夫”山村、『ドラゴン桜』の桜木先生、『結婚できない男』桑野信介、と“阿部キャラ”を確立してきたが、この厚労省の官僚白鳥も、「ウチのカミさんがね~」と、雑談から気持ちをやわらげといて帰り際にひとつ確信をつく質問を聞くコロンボとは全く逆、最初から不愉快丸出しの質問をしたり、味方さえもだしにする悪態ぶりとか見せる反面、親睦ソフトボールに「SWAN」と刺繍の入ったオリジナルユニフォームを着込んでやってくるおちゃめさは、まさに阿部キャラ全開!
コレもハマり役やないですか?

 この映画を見た後に、現実問題として 「大阪府泉佐野市の市立病院が、麻酔医を年棒3500万円で募集してる」ニュースとか、 「仙台の病院で自分の待遇に対するイライラから病人を殺そうとした守被告の無期懲役が確定した」ニュースとかあって、さすが現役医者が書いたミステリーだけあるなと思わせました。

平泉成を怒鳴りつける所で、この殺人トリックって「11人いる!」かな?と一瞬思いました。
ソフトボールのオチは、岩鬼ではないかと推理します。

 

★★★