『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「SAYURI」 三大中国美女夢の競演!

2005年12月16日 | 映画
予告編を見た時から、ワースト映画の最高峰「ショーガール」の芸者版として見ようと心に決めてました。
だって、チャン・イーモウに見出され寵愛を受けた二人、コン・リーVSチャン・ツィイーだけでなく、
「グリーン・デスティニー」の撮影の時には、マジのケンカにまで発展したと噂されるミシェル・ヨーVSチャン・ツィイーまでが、
芸者になって火花を散らす映画だもの。
靴に画鋲を入れたり、衣装を隠したり、実力者に肉接待は当たり前、公私入り乱れたさぞかし激しい愛憎劇が見れるんだろうと思ってました。

が、キャットファイトの一つもなく、
せいぜいライバルの着物に嫌々落書きさせられ、「初桃姉さんが、やれっていいました」と正直に言っても、「チャングム」の様な展開になるわけでなく、しかもお仕置きを受けるのは、子供時代だから大後寿々花(8年前の企画当初は鈴木杏)。
混浴風呂には入るけどそれまでよ、奥ゆかしいんだからという見せない主義にもイライラ。
「グリーン・デスティニー」では、思わぬところで、胸ポッチがあったのに!
ついにジョン・ウィリアムス作曲(演奏はヨーヨーマ、イツァーク・パールマンら)の三味線や琴やら笛の音に、いい気持ちになって最後の方はがっつり寝てしまいました。
「シカゴ」でも、気持ちよく寝さしてもらったから、この監督の演出に私は眠気をもよおすようです。


「ファンタジーです」と言い切った監督に免じて、ツッコミはやめときますが、五重塔(八坂の塔)が写るシーンの端っこに京都タワーを消し忘れた所(オフィシャルサイトの予告編(傑作!)でも見れます)がありました。
「風と共に去りぬ」を見て当時の映画人は、大戦を前にこんな映画を撮れる国と戦ったら、そら敗けるわと思ったそうであるが、アメリカ人からしたら、あれくらいはあの時代に建っててもおかしないやろと言うことでしょう。
あるいは、建った時に美観を損なうと総スカンを食らったあの建物は、アメリカ人の目からしたら、本当に仏閣の一部に見えたのかもしれません。
オ~、キャンドルタゥワ~、ファンタスティック~!
価値観は多様であります。


★★