『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「ダーク・ウォーター」 スゴイぞ!ハローキティ

2005年11月17日 | 映画
リメイク元となった「仄暗い水の底から」は、子供は愛しているけど諸事情で育児に疲れた母親を黒木瞳が好演、加えて昭和の住宅事情とその周辺、ムスメを理解できないいらだちを実体験から丹念に描きこんだ鈴木光司の原作、情に訴えかける和ホラー&おかっぱ最恐の中田秀夫監督の技が渾然一体となった傑作でしたが、この作品もスゴイ!
それら全部を、ジェニファー・コネリーの眉間の苦労ジワひとつで表現しているようでした!

このシワは如何にして刻み込まれたのか?
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」で、後にアメリカを牛耳るマフィアたちが競って覗くバレエ少女で銀幕デビューした後、「フェノメナ」ではウジ虫満載のプールに放り込まれ、「ラビリンス」ではウンコの沼に突き落とされるも、自慢の黒髪長髪はラックスシャンプーで洗われ、「ホット・スポット」でデニス・ホッパーに騙され自慢の巨乳をポロリした後は、堰が切れたように脱ぎまくり、ついに「レクイエム・フォー・ドリーム」で××(チョメチョメby山城新伍)までしても、「ビューティフル・マインド」でオスカー受賞。
私生活でも、イェール大学を卒業したり、結婚2回に、出産2回。
そんな波乱万丈な経験が小ジワ一本一本に込められ、ついには苦労ジワになったのでは?
「アビエイター」のディカプリオのシワとは質が違うんだよ!


【ネタバレ】【ネタバレ】
シワ話で長くなりました。
リメイクなのでだいたいわかってるから怖さはありませんでした。
だって、ナターシャ(みっちゃん)は怖い子じゃないんだよ!
死体が発見されれば魂が救済されてそれでよい(「MAKOTO」)はずなのに、ムスメとお前の命どっちかくれ!って言うのは「仄か…」でもヤなとこでしたが、ジェニファーの苦労ジワが「もう、疲れましたわ・・・、いっそのこと死んでもいいわ・・・」と言ってるようで、ちょっと納得。
とにかく育児は孤立したらいけませんよ~。
みんな同じように苦労しているんだから、篭ってないで、でてきなさい!


「仄か…」でもあった秀逸な子供の描写なのですが、今まで嫌がってた引越しを「ハローキティのカバンが欲しいから」引越ししてもいいと即覆すとこは、ウチのムスメが「外食どこ行きたい?」と聞くと、「くら寿司」と店内にあるびっくらポン(5皿食べるごとに、ガシャガシャが当たるかもしれない)をしたいがために言ってるのと似てる。
それから、空想上の友達をつくるところも。
ウチの場合「みやちゃん」。
前に記事にしたことがありました。
http://ameblo.jp/aq99/entry-10000212179.html
ムスメよ、ホントーの本当に、見えてないやろね!!
それにしても、演技とはいえあそこまで演ってしまう、アリエル・ゲイドお嬢ちゃんは、ちょっと心配になるわ。
ポルターガイスト現象のフォックス姉妹みたいにはならないでね!

いくらデキがよくても、リメイクモノは、先に見たヤツの方がイイという卵から出たばかりの雛の気分でした。


★★★