私は機会があれば、何でも撮りまくっています。
ファインダーに写るすべての生き物たちと気分は同じにならないと、良い写真は撮れないのです。
この子猫たちは、親が野良のために、人や他の獣たちには警戒心が強く、いることを気付かれれば、たちどころに三々五々に散らばっていなくなります。
だから、物陰に隠れて少しずつ少しずつ顔出ししながら、「おまえ達の仲間だよ!」と私も猫になります。
そして、寝そべって撮った1枚です。
問題は、私が気に入っても子猫たちが気に入ってくれるかが気になります。
今年は子猫が沢山生まれました。
この写真は名もない親猫の一家なのです。
4頭しか生まなかったのに、いつの間にか子猫を6匹連れ添っていました。
聞くところによれば、親猫が都合あっていなくなったらしいのです。
個をおいて出て行く親猫は、先ずいないはずなのに。
結局、子を思う親心、仲間の子猫まで分け隔て無くりっぱに育てているのです。
私たち、人属も昔はそうでしたよね。