退化にニッチあり LINEのスタンプに思う

少しずつ朝日の出が遅くなってきた。

子供の頃なら、宿題に追われてツクツクボウシの鳴き声を聞きながら、机にしがみついていたに違いない。

 

 

秋は、ひたひたと足音を忍ばせて近づき、肩ごしに声をかけてくる。

時代とともに、人間のコミュニケーションの方法は、その形を変えてきた。

身振り手振りから、壁画、絵画、絵文字、象形文字、言語へ。

ツールとして、電信、無線、電話、ラジオ、写真、映画、テレビ、携帯電話へと。

携帯電話も、インターネット普及により無料化への流れ。YouTube、ニコ動などの動画もしかり。




そのなかで成長、著しいのがLINE。

その急成長の秘密が、スタンプだと。






様々なキャラクター、ウサギやクマから、人気アニメのドラえもんやルパン三世、実在する松岡修造まで。そのときの感情を、好きなキャラクターに代行させる点が、人気の秘密だ。





ん?!、これって進化なのか退化なんだろうか？





まさに現代版象形文字。従来の絵文字からの進化形ではありますが、そのデザイナーへの収入が、三ヶ月で一千万円を超えるというニュースを読んで、考えこむ。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140820-35052614-cnetj-sci





イワシ化した現代のサブカルチャー（マスな新聞・テレビよりYouTube、ニコ動画、2チャンネル）において、人間は、原点回帰の傾向にあるんだろうか。



複雑な物語構造や主題を伝えるのは、小説よりも漫画やアニメ。





文字、文章よりもスタンプ。






これからも様々な分野で、退行するがごとき進化がみられ、そこにニッチな需要が生まれるのだろう。

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