過日、ご案内しました天空釜を主催されておられます永井健さんにお会いするため、苦楽園「銀屋」さんへ。
あいにくの曇り空でしたが、次々に訪問客がおみえでした。奥の右側が、永井先生。
今回、中国茶の茶道具一式を中心に展示をされ、お話を伺いますと台湾のお茶を専門に研究されている方と巡り会われ、刺激を受けて製作にいたったとの経緯。
ご存知の方も多いと思いますが、小振りの急須や茶器の上から、豪快にカンカンに沸騰したお湯を回しかけて、ウーロン茶やプアール茶などを煎れるのがその特徴。
下に余ったお湯が抜ける穴の開いた簀の子と受け皿が対になっています。
天空釜は、以前は信楽にあったのですが、現在、岡山県備前に構えられています。備前の土色とは異なった焼き肌。釜のなかで焼かれた際に降る灰が、繊細な紋様を付け、硬く、薄く、軽い。くわえて、注ぎ口やふたの摘み、取っ手などに独特の細工が施されています。とても繊細な仕上げで、そのあたりは実物をご覧になられるのが一番かと。
来客が相次ぎ、ゆっくりお話が出来ませんでしたが、時間を見つけて再度、伺わせていただこうと思っています。
焼き物にご興味のある方、ぜひご訪問ください。15日まで。
■苦楽園 銀屋
http://ginya-kurakuen.com