人間とは、悲しい生き物で、日々の暮らしの中で目の前のことに精一杯になり、生きていることの意味やありがたさを、忘れてしまいがちになる。胸をかきむしられるような感動さえも・・
久々に涙腺全開の作品、永遠の0を鑑賞してきました。
原作の単行本を、友人のH川さんから借りて、読んでおりましたので、正直、「原作に勝るものなし」の言葉通りに、それほどの期待をしていませんでした・・が。
http://youtu.be/RBv3ED-HBzE 予告編
映画としてはどうか。
個人の感じ方に、差はあると思いますが、メッセージをできるだけ多くの人に、わかりやすく伝えるという意味でかなり成功した作品だと思いました。
構造として、父ではなく、孫が実の祖父の生き様を調べあげるという形をそのまま残し、現代の若者と当時の若者のGAPと、その変化、可能性をみせたこと。
いたずらに空中戦の戦闘シーン描写に走らず(真珠湾攻撃のシーンなど数分で終わる)、特攻を美化も卑下もせず、謎解きとラブストーリーを軸に、物語を淡々と描き切ったフラットなバランス感覚。
「ALWAYS 3丁目の夕日」でみせた山崎貴監督のVFXの臨場感、遺作となった夏八木勲の鬼気迫る熱演と田中泯の押し殺した迫力、主演の岡田准一の実直な演技、特攻兵に扮した染谷将太ら若手俳優の頑張り。
これらが見事に融合して、144分の長尺ながら、短く感じさせるメッセージ性に優れた作品に仕上がっていました。
改憲を含め、右化傾向の昨今の日本と、夢を失くし保守化が進む若者層。
戦争に命を奉げた先人の方がたは、雲の上からどのように感じておられるのでしょうか・・。
http://youtu.be/jYNm54HIZx4
http://youtu.be/QbhwqLCCs4g 岡田准一X百田直樹