ブリコルールの日々

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謎のコーヒー専門店 苦楽園「三ツ豆珈琲」

2013-12-15 22:33:28 | 美味しいお店

三ツ豆珈琲と言っても、ブルーマウンテンとかマンダリンとかキリマンジャロのような珈琲豆の種類ではありません。


西宮苦楽園にありますコーヒーショップの店名です。
サニーガーデンの下に、新しいお店が出来たなと思って楽しみにしておりましたが、なかなかオープンしない。ずっと工事中のようでした。




中を覗くと、お店の内装は出来上がっている感じ。向かいのチャイカフェ「ヴァガバット」さんにお聞きしましたら、オープンの時間が短いとのこと。夕方には、閉まってしまうそうです。半ば諦めていたのですが、ある日、灯りが付いていてオープンしている日に遭遇し、ドアを開けてみました。



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白木とマットなブラックのコントラスト。シックなインテリアです。半分地下で、見上げると陽の光が差し込んできます。夙川公園の緑が見えて、心和む空間。天井まで、杉の角材をびっしり張り合わせてあります。


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メニューを拝見しますと、軽めのコーヒー、普通のコーヒー、濃い目のコーヒーという3種類。あとは、黒糖ミルクコーヒーと紅茶とイタリア産トマトジュースのみ。


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お店の方に、「素敵なインテリアですね」と声をかけますと「自分で全部、作ったんです。2月に入居して、9月にオープン。半年かかりました」とおっしゃる。

すべて杉の無垢板で、テーブルも自作。綺麗に漆喰で仕上げてある。

私も、南口のオペラを開けた26年前、同じように、当時、T本さんという方と漆喰をこねて、塗り、お店を作った経験ありで、共感する気持ちでいっぱい。


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詳細をお聞きすると、大工の方にも手伝っていただき、設計から施工までをコツコツ積み重ね、ようやく完成にこぎつけられたと。まさに手作りのお店。


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お向かいのケーキのお店「シヴェルニー」さんと提携して、ケーキを食べながら、コーヒーが飲めますと。さっそくケーキを注文して、濃い目のコーヒーをお願いしました。


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注文してから、時間をかけてドリップ。ウエッジウッドやヘレンドの器で出てきます。深みがあり、クリアなお味。アフリカや中南米の豆にこだわりありです。

 

 

 




それで、やっていけていることがスゴイ。そのこだわりも半端なく、楽しみなオーナーさんです。

すでに、3度ほどお邪魔しましたが、引き続き調査を続けたいと思います。

 

 

◆三ツ豆珈琲

西宮市北名次町10-12夙川サニーガーデンC錬 B-1F

駐車場18台あり、電話なし

不定休

 


「身体についてのイデア」

2013-12-15 12:24:56 | 合気道

内田樹先生のTwitterに書かれておりました一文を、取り急ぎ、掲載させていただきます。


合気道のことを、このブログに書かせていただいたものをご覧になり、「こりゃ、マズイぞ」と思われた節ありですね。

武道や身体論は、底なしに深く、一括りに語れるものではないのだという戒めかしら。

以下の一文をお読みいただくと幸いかと。

 


「合気道というの相手の力を利用して、相手を制する技法ですか?」と訊かれて、いつも「うーん、厳密にはそうじゃないんだけど…」と歯がゆく思っていましたが、稽古のあとに歯を磨きながら思いついたのは、合気道というのは相手が「自分の力だと思っているもの」を操作して、相手が「自分の身体だと思っているもの」を制御する技法だと言えばより正確かなと思った矢先ですから。震えもします。


自分の身体は今からこういうふうに動くはずであるという「先駆的な身体図式」には物質的な手応えが伴います。それを自分の身体はこれからこういうふうに動くはずであるという先駆的な身体実感で制御することは可能です。


いわば、相手の「身体についてのイデア」をこちらの「身体についてのイデア」によって制御する。イデアレベルでのやりとりをしているのですが、それぞれのイデアが絶えず身体実感によって充実されている。制御の主体性は、どちらが自分のイデアをよりリアルに体感できているかによって決される。言い換えると、形相と質料の相関の高いものが「随所に主となる」。


プラトンもソクラテスもその能力を戦場での戦技経験で開発したのでは…。