ようやく届いた四角いダンボール。
ローランドのAC-33というアコースティックサウンドのためのアンプである。
生ギターはえてして低音域が響きすぎてしまい、ハウリングをおこしてしまいやすい。
それを防止するアンチフィードバックや、弾いた音を記録し、繰り返すループ機能など昨今の楽器はすごい。
安いアンプでさえそうだから、高いアンプを普通に持っている高校生などは幸せ者である。昔と比較してね。
昔、神戸の国際会館で、アルバイトのローディを、自らお願いしてやらせていただいたことがある。バビ、ありがとう!
当時、「ライディーン」などヒットを飛ばし、世界的に有名だったYMOのコンサートである。
当時、まさにコンピューターミュージックのパイオニアだった。ヨーロッパツァーに出発する前です。
一通り、機材を搬入し、そこからがたいへんだった。複雑な配線をステージにセット。ひとつひとつチェック。昼過ぎに、ヒューズが何本か切れていることが判明。頼まれて、三宮の電気屋をかたっぱしから当たり、探し回った経験がある。
いまなら、コンピューター・ミュージックごときで、そんな機材を組むことも必要もないだろう。
しかし、ひとりひとりの人間の努力の積み重ねでしか、やはり事は成り立たないのだ。