ああ、びっくり!
バリのレギャン通りのお洒落なお店で、巨大な花瓶を買ったんです。
3つも!それは日本で見かけたことがない大きさの代物。
船で送れるからと、気軽に購入。日本円で合計3万9千円也。
なんでもまずやってみようー!
やってみたことがないことを、海外でするって少しいいでしょう?!
石を砕いた土で焼いた1.2mを先頭に1m、80cmくらいの3つの白いツボです。
船名は”MOL OASIS"。かっこいい名前だ。
バリ島、デンパサールの港より、
船に揺られ、シンガポールを経由して
インドネシアからやってくるんだと思うと
なぜかうれしく、愛おしい。
待つこと1ヶ月余。、忘れかけたころ、関西通商さんから電話があり、船が着いたと。
「やったー!」
バリから送られてきた書類をもって弁天埠頭まで受け取りに来いと。
しかも、いろいろ手続きやら検査があるらしい。
というわけでこの月曜日に、
バリではまるで現地人だったスタッフの瀬戸口君、最近お洒落に目覚めた中島君とともに、クルマで弁天町に向かったわけです。
しかし、海の際に建つ関西通商さんまでが、なかなかたどり着けない。地図を見ながら、ひとに尋ねてようやく倉庫に到着。
「でかい!!」
ご対面した3つの荷は、木の板に見事に包まれフォークリフトで持ち上げられて目の前にドカンと置かれたんです。3つでなんと150kg!関西通商の方も含めて、6人がかりで軽のライトバンに積めるはずが、2つしか入らない。仕方がないので、3つ目を私のセダンの後部座席に詰め込んで、いざ南港の検査場へ。
そこで、4人の税関検査官が登場。再度クルマから引っ張り出して、まず中身を検査。その後、空港によくある手荷物検査機を巨大にしたやつでX線をかけて再度検査。
よほど我々の印象が、なにかしでかしそうな輩にみえたのかしらん?
「ここまでやるんだ・・」
結果がでるまで、待つこと30分。
ようやく自由の身に。
他国の文化の香りをもつ品々を自国に持ち込むことに、厳しく、やや排他的なのは
日本という国が島国で、あるが故であることは自明の理である。
他国に侵略され、蹂躙され、血塗られた悲しい過去をもつお隣の国のほうが、そういう面では許容範囲も広くておおらかだ。『邪魔なら殺してしまえ』でまかり通る時代ではなくなったが、その強さは遺伝子に組み込まれているということか。
『大陸思考』にも日本の指導的立場にある政治家などは見習うべき点が、多々あるのかも知れない。
それにしてもWEBの普及で情報の流入の速さは恐ろしいものがある。密度はひと昔前に比べコアなのだから、選択肢も広がり、チャンスも増えたんだけど・・。いかに早く必要な情報を手に入れるかが勝負の分かれ目に。
柄にもなく、小難しいことを書いてしまった。
最後はいつものお気楽な締めで。
貨幣価値の差も手伝って、安いつもりで購入した花瓶は、船代、関税や手数料を含めて3倍近いの値段に・・。
とほほ・・
「安いぞと 気軽に飛びつき個人輸入
気づいてみれば 高い買い物」
お粗末。