ブリコルールの日々

キャッチし、発信するアンテナ。ANTENNE アンテーヌ 芦屋・宝塚・三田よりのレアで@な情報発信基地より

キャプテン・フィリップス

2014-01-14 21:50:25 | MOVIE

3連休最終日に、映画館へ。話題作「キャプテン・フィリップス」を鑑賞しました。

 

 

2009年にソマリア沖で海賊の襲撃に遭い人質に取られた後、アメリカ海軍特殊部隊“SEALs”によって辛くも救出されたアメリカ船籍マースク・アラバマ号の船長リチャード・フィリップス氏の実話を基にした回顧録『キャプテンの責務』をリアルかつ緊張感あふれる映画にした作品です。

 

 

 

大型のタンカーなどが、海賊に襲われるという話は実際にあると、以前からお父さんが船長をしていた友人から聞いたことがあり知っていました。

 

が、リアルにその一部始終を見せられると、かなりの衝撃。ジョニー・ディップのような、古い海賊ではない。小さなボート、たった4人で、乗りこんでくる。かなりの武装とハイテクを駆使。

 

 

http://youtu.be/KRHJ2YEaJ4E

 

貧困と国内の実情から、命がけで海賊をし、莫大な金を身代金として強奪しようとするアフリカ・ソマリアの社会的背景も心が痛い。

 

 

極限状態におかれた人間を描くP・グリーングラス監督の手腕は、『ボーン・アルティメイタム』、『ユナイテッド93』でも遺憾なく発揮されていましたが、この作品でも、淡々と描かれた映像は、凄まじいリアリティと迫力に包まれています。

 

 

通常の映画なら、アメリカに残された妻や子供たちの心痛の映像を、間に挿入すると思うのですが、時間軸そのままに映像は、どんどん進んでいきます。5日間も海賊に狭い船内に閉じ込められ、海賊とのやり取り一つ一つが息苦しく、フィリップス船長の追い詰められた心情を、観客に訴えかけてきます。

 

 

 

 

 

トム・ハンクスは、元々演技のうまい俳優さんですが、いつも垣間見せるユーモアの一面は微塵も見られない。

 

 





海賊リーダー役のムセ(バーカッド・アブディ)の、迫真の演技がこれまたすごかった。この俳優さん(とても俳優には思えない)は、実際にソマリア出身。

このリーダー、英語が喋れるし、相当頭がいいのだが、元々貧しい漁師であり、海賊のリーダーになるしか道がないというアフリカの実情は、想像よりもかなり根が深い。

 

強いアメリカ万歳な内容ではありますが、日本がどれほど平和で、恵まれているのかということを再認識させられる作品でした。

現在、ロードショー中です。

 

 




◆キャプテン・フィリップス

 

2009年4月。ケニアへの援助物資を運ぶアメリカのコンテナ船マースク・アラバマ号。インド洋を順調に航行していたが、ソマリア沖で4人組の海賊に襲撃される。船長のリチャード・フィリップスは、船が彼らに乗っ取られる直前、数人のクルーを残して乗組員を全員、機関室に匿う。そして彼らを救うため、自らは単身で人質となり、海賊たちと共に小さな救命艇に乗り移り、アラバマ号を後にする。やがて事件の一報を受けたアメリカ政府は、海軍特殊部隊ネイビー・シールズを出動させ、フィリップス船長の救出作戦を開始するが…。

 

 


バランスの妙  「永遠の0(ゼロ)」

2014-01-07 15:21:26 | MOVIE

 

 

人間とは、悲しい生き物で、日々の暮らしの中で目の前のことに精一杯になり、生きていることの意味やありがたさを、忘れてしまいがちになる。胸をかきむしられるような感動さえも・・





久々に涙腺全開の作品、永遠の0を鑑賞してきました。










原作の単行本を、友人のH川さんから借りて、読んでおりましたので、正直、「原作に勝るものなし」の言葉通りに、それほどの期待をしていませんでした・・が。


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http://youtu.be/RBv3ED-HBzE 予告編







映画としてはどうか。


個人の感じ方に、差はあると思いますが、メッセージをできるだけ多くの人に、わかりやすく伝えるという意味でかなり成功した作品だと思いました。



構造として、父ではなく、孫が実の祖父の生き様を調べあげるという形をそのまま残し、現代の若者と当時の若者のGAPと、その変化、可能性をみせたこと。



いたずらに空中戦の戦闘シーン描写に走らず(真珠湾攻撃のシーンなど数分で終わる)、特攻を美化も卑下もせず、謎解きとラブストーリーを軸に、物語を淡々と描き切ったフラットなバランス感覚。


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「ALWAYS 3丁目の夕日」でみせた山崎貴監督のVFXの臨場感、遺作となった夏八木勲の鬼気迫る熱演と田中泯の押し殺した迫力、主演の岡田准一の実直な演技、特攻兵に扮した染谷将太ら若手俳優の頑張り。


これらが見事に融合して、144分の長尺ながら、短く感じさせるメッセージ性に優れた作品に仕上がっていました。



改憲を含め、右化傾向の昨今の日本と、夢を失くし保守化が進む若者層。



戦争に命を奉げた先人の方がたは、雲の上からどのように感じておられるのでしょうか・・。






http://youtu.be/jYNm54HIZx4 



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http://youtu.be/QbhwqLCCs4g 岡田准一X百田直樹

 


 


許されざる者  クリント・イーストウッド

2014-01-06 19:38:04 | MOVIE

映画における表現は、まったくの自由。

 

なにか伝えたい主題を持つものもあれば、観終わった後、単にスカッとしたというだけのエンターテイメントも存在します。


先日、書かせていただいた「ジャンゴ」がエンターテイメント寄りとするならば、その対極にある西部劇をということで、クリントイーストウッドの「許されざる者」を再見しました。

 

 

 

 

 http://youtu.be/XDAXGILEdro

 

妻の愛によって、荒事からは足を洗って堅気になっていたウィリアム・マニーの元へ若いガンマンが訪れる。娼婦の顔に傷を負わせ賞金をかけられた無法者を追い賞金を稼ぐ目的で。
マニーのかつての相棒ネッドを加えた3人は追跡行に出かけるが、その頃、町の実力者の保安官ビルは疎ましい賞金稼ぎのイングリッシュ・ボブを袋叩きにしているところだった。やがてビルの暴力が、黒人である友人、ネッドにも及ぶ。それを知ったマニーは・・。

 

「ジャンゴ」では人種差別をテーマに挙げ、勧善懲悪を貫き、登場人物はシロとクロとにはっきりと分かれます。


ところが、「許されざる者」では、主要な登場人物の内面に踏み込み、みなが悪の要素を持ち、人を殺しても生きていく人間の業の深さと、犯した罪に苦悩する人間の心理が、そのテーマになっています。


西部に生きる生と死をかけたアウトローたちの争いの虚しさを描いていますが、決してアクションに終始する作品ではなく、静謐なタッチで人々の生きざまを見つめている作品です。


イーストウッドは、「マジソン郡の橋」でも、雨の中、恋人を追いかけ、禿げあがった額にかかる薄い髪をそのまま映像に残すほどの硬派な監督。

 

イーストウッド演じるマニーは、この作品でも時代考証に忠実に、リアルな生きざまをあらわにします。すでに歳をとり、顔まで豚の糞にまみれ、馬にも満足に乗れないみじめな姿をさらすのです。

 

 

 

 


モーガンフリーマン演じる相棒ネッドは、インディアンを妻にした黒人であり、マイノリティを象徴し、人を撃ったあと、後悔し途中で殺戮の仕事を降りますが、途中で捕まり、なぶり殺される。その姿が、マニーを昔の悪党に・・

 

矛盾して不条理だらけの人間が、何か一つ人生で寄りかかっている信念やら、希望を描かせるとイーストウッド監督はやはり巧い。

 


邦画でリメイクされ、渡辺謙主演で、李相日(リ・サンイル)監督がメガホンをとっています。

そちらも評価が高いようです。

 

 

 

 


ジャンゴ 繋がれざる者

2014-01-05 05:34:04 | MOVIE

お正月の醍醐味の一つは、たっぷり映画が観れること。

 





私事だが、このところ、仕事やライブで忙しくて、12月のシネマ部はお休みし、映画が観れていない。くわえて、大作やヒット作は避け、エッジな作品を選んでしまうという最近の傾向。


大晦日、内田樹先生にお薦めいただいた、「ジャンゴ 繋がれざる者」、ブルーレイで鑑賞しました。





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http://youtu.be/VYQDZ7ofEFA





南北戦争前の奴隷売買時代に賞金稼ぎが、助けた黒人奴隷と共に奴隷の妻を助ける為に非情な牧場主と対決するというシンプルな物語ですが、いつものB級タランティーノ節が随所で炸裂、文句なく楽しめる作品。




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これでタランティーノは脚本賞を獲得し、イングロリアスバスターズや大人のけんかでその演技には定評がある賞金稼ぎ役のクリストフヴァルツはアカデミー助演男優賞を獲得。





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牧場主のデカプリオ、黒人でありながら黒人差別を容認する執事のサミュエル・L・ジャクソンの悪役ぶりも堂に入っており、いつものごとくにチョイ役で出たと思ったら、爆死するタランティーノはご愛嬌です。




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奴隷制度というアメリカ史のタブーに真っ正面から切り込みながら、笑いどころが満載で痛快なのがいかにもタランティーノ。血しぶきが舞い上がる!


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なおかつ、主人公のひとり、クリストフヴァルツ扮する賞金稼ぎがドイツ人医師であることも、彼独特のアイロニーを感じるのは私だけでないと・・。ハリウッド映画は、やはりユダヤ人の支配するものなのか・・・。



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性的虐待のシーンがほとんどなく、捕らわれたジャンゴに対する、キャンディを殺された農園主側の最も残酷な復讐が、苛酷な鉱山労働という設定は、少し無理があるかな。話の展開に、ややご都合主義的な面もありますが、全然、気になりません。

 

音楽、キャスティング、衣裳とすべてにタランテーノ・エッセンス満載、165分の長尺も一気に魅せてしまいます。ぜひ。








最後に、タランティーノ監督のインタビューを:

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「奴隷のヒーローをマカロニ・ウエスタンのスタイルで撮りたいってアイデアは、10年以上前からもっていたんだ。最初の構想は、奴隷が賞金稼ぎになって白人を追うっていうものだった。南北戦争前の南部でね。そうなると西部劇じゃない、南部劇ってことになるんだけどさ(笑)。ただ、具体的にどんなストーリーにしたらいいかはずっとわからなかったんだ。ひらめいたのは、『イングロリアス・バスターズ』のプレスツアーで東京にいたときだ。日本ではレアなマカロニ・ウエスタンのサントラが山のようにゲットできるから、そのときも20枚くらい買って部屋でほくほくしながら聴いていた。そうしたら突然、映画のオープニングのシーンが浮かんできたんだよ」

 



「物議を醸す作品になるってことは最初からわかっていたし、一部の人たちからバッシングを受けることになるのもわかっていた。でもさ、勇気なくしてアートなんて成り立たないんだよ。リスクをとらないで何がアートかって俺は思うね。誰が俺の作品を気に入らなかろうが悪く言おうが、そんなことは気にしない。俺が気にするのは、それがエキサイティングなアドベンチャーかどうか、観客を喜ばせることができるかどうかってことだけだ。俺がいちばん望むのは、ラストで観客にウォー! ってエキサイトしてほしいってことなんだ」

 



「ジャンゴを動かすのは復しゅう心じゃない、愛なんだよ。このことを思うとき、俺は深作欣二監督の言葉を思い出すんだ。日本語の“仁義”って言葉は、英語には適した訳語がない。で、深作さんに聞いたら、こう答えてくれた。『仁義とは、やらなきゃならないことだ。たとえもしこの世でいちばんしたくないと思っていることだとしてもな』。この映画に照らし合わせると、ジャンゴはせっかく自由になってどんな人生でも選べるというのに、逃げてきたはずの地獄にまた舞い戻っていく。なぜかといえば、愛する女性が1分でも長く奴隷の身でいることに耐えられないから、それを看過したままで生きていくことはできないからだ。これこそ“仁義”そのものだよね!」

 

 

 

 

 

 


映画「遠足」 鑑賞

2013-12-04 04:56:06 | MOVIE

少し前、シネマ部にて映画「遠足」を鑑賞しました。

 

 

感想をすぐに書くつもりでしたが、かなり濃い内容のために、なかなか書き出せませんでした。

その理由は、最後に・・。

 

 

 

 

 

 

日本人女性の監督、五十嵐久美子さんのドキュメンタリー作品です。

オーストリア、ウィーン郊外のグギング村の精神科病院の敷地内、”芸術家の家”と呼ばれる施設があります。こころに病をもちながらも、独創的な芸術才能を開花させた10人の画家の日常を追い、共同生活している映像をフィルムに収めたものです。

 

 

 

 

頭と胴体だけの人を描くチルトナーさん、エロティックな恋物語を描くコーレッツさん、母親の絵を壁や天井に書き続けるヴェラさん、空間恐怖症でとても緻密な絵を書き込むガルバーさんたちなど。

 

 

 

 

かれらは、施設のホームから出かけることを「遠足」と呼んでいるのです。一日に3枚だけ、当たったことのない宝くじを買いに出かけたり、恋人との年二回のデート、母の墓参りに行くなどで、外出するわけです。

フィルムは、ひとりひとりの日常をフォーカスして撮影されていきます。

 

元医師だったレオ・ナプラディル博士が、患者たちの描いた芸術的に優れた作品に注目したのがきっかけとなり、博士は熱心に指導を続け、'最初の展覧会で世界の注目を集めるようになったそうで、今では彼らの描く作品には高値が付き、アーティストたちは、自分の作品を売りつつ自活できるまでに・・。



 

そんなある日、チェコのプラハで行われる彼らの展覧会のため、代表の5人がクルマに乗って「長い遠足』出かけることになります。

 

現地、来場者の絵画の評判は、それぞれ様々ですが、彼らにはそんなことはどうでもよいこと。彼らの楽しみは観光だけ・・。滞在を終え、ホームに帰った彼らは、再び繰り返されるルーティンの中、幸福な創作活動を再開していきます(後半、テロップで、すでにこの世を去った画家たちの紹介が流れます)。

 

 

彼らの喜びが、どこにあるのか?インプットがほとんどなく、アウトプット(作品を描くだけ)するだけで本当に満足なのか?

鑑賞後の討論では、ほかにも様々な意見が噴出。どこまでの自由が保障され、どのように選出されているのか。個体差はあるだろうが、どこまでの管理(薬や医療)が行われ、この施設の管理は、国が行っているのか、それとも民間か・・。

 

出品・担当のT川さんのお話では、 ヨーロッパの水準からするとそれほど高級な施設でもなく、生活レベルも低い方だと。空間の広さは確保されているものの、確かに贅沢なものは皆無。食事も、個人の好みを尊重している程度で粗末な感じでした。

 

実は、シネマ部が始まる前、たまたま、自身の母親をお願いしている施設に行ってきたばかり。施設での実際の生活や、看護にあたられる方たちを目の当たりにしてきたばかりでしたので、考えさせられることばかり・・。

もちろん、自分自身の老後も含め、様々な思いが頭をよぎります。特殊な才能を持たない私が、痴呆になったらどんな生活になるだろうか・・・他人事では済まされませんね。幸せのあり方を、切実に考えさせられました。

 

人間は、自分自身が好きなことを、全うできること、ただそれだけで幸福なのか・・・。

 

 

今回、担当のともちゃん先生(T川さん)は、大学で教鞭をとられています。

ご専門は、表象文化。ご自身でも、パフォーマンスとしてコスプレを授業で披露されるなど、自己表現方法についてはご専門の女性。

 

貴重な作品を、ありがとうございました。

 

 

◆「遠足 Der Ausflug」(ドキュメンタリー・ジャパン)


86分/カラー/ドル美^/4:3LB
日:デジタルメディアエンタテイメント&ドキュメンタリー・ジャパン
製作年:1999
監督:五十嵐久美子
撮影:山崎裕
音楽:近藤等則
出演:アウグスト・バッラ/オスバルト・チルトナーほか

 

 


真の知恵者は 映画 「清須会議」

2013-11-10 09:43:21 | MOVIE

朝、テレビをつけたら、三谷幸喜監督と役所広司さん、大泉洋さんが番宣のため大暴れしていた。だからというわけでもないのですが、レイトショーで映画「清須会議」を観てまいりました。








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三谷監督の初歴史物ということで期待に胸を膨らませて劇場に着きますと、さすがに話題作、ほとんどの席が埋まっている。結論から申しますと、かなり見応えのある作品に仕上がっています。




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本能寺の変で、織田信長が明智光秀に討たれたところから物語は始まり、羽柴秀吉(大泉洋)、柴田勝家(役所広司)が織田家の跡目を狙って、策を巡らし、そこに、後ろで糸を引く黒田官兵衛(寺島進)、丹羽長秀(小日向文世)が頭脳戦を繰り広げ、お市の方(鈴木京香)や松姫(剛力彩芽)が絡んでいくという、何とも豪華なキャスト。





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三谷幸喜さんですから、節目節目で笑いのペーソスは入っていますが、いつもよりぐっと落ち着いた展開の仕切り。歴史物ということで、史実に基づいて、破綻なく物語は進んでいきます。2時間半を超える長尺ですが、一気に魅せる力量は、さすが三谷作品。



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俳優陣がそれぞれに、持ち味を存分に発揮しており、主演の2人はもちろんのこと、脇を固めるひとりひとりが、どこか破天荒でユーモラスな一面をのぞかせる。



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印象に残ったのは、まず大泉洋と役所広司の演技。はまり役とはこういうことを言うのでしょう。かなりのくせ毛である大泉さんと、マルちゃん製麺やダイワハウスのCMで注目されている役所さんの変貌ぶりも、見どころの一つ。




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そして、お市の方の鈴木京香と寧々役の中谷美紀。コントラストが、すばらしく、あの時代の女性のもつ性を、見事に演じきっています。松姫役の剛力彩芽がこれまた・・。

この時代にあっても、ほんとうの知恵者は男性でなく、女性なのか・・?!


http://youtu.be/1FzR6pKEbDk 予告編






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衣装、メイク(お歯黒とアイブローで、これほど印象がかわるとは・・)、セット、どれをとっても秀逸。織田信長の一族は、鼻が大きいということで、特殊メイクにより鼻を大きくしているんだとか。どの出演者の鼻が大きいのかを見るのも一興かと。


話題作で、ヒットは間違いないところ。歴史の知識がなくとも、十二分に楽しめる作品。

ぜひ。

 

 

 

 

 

 

 

 


リアルとヴァーチャルのハードル 新海誠 「言の葉の庭」

2013-11-07 12:23:40 | MOVIE

先日、今年で取り壊すことが決まっている宝塚ガーデンフィールズに行ってきました。



例によって、たくさんの出店の立ち並ぶ中、友人のK賀くんがやってる出張ワイン・バール「Sante~」へお立ち寄り。元気な姿がまた見れたけれど、見事なイングリッシュ・ガーデンガなくなってしまうのはもったいない。



ガーデンフィールズ横の手塚治館の前を通ったとき、幼いころ、いつも日曜朝に、スポンサーがパルナスの提供番組で、「リボンの騎士」や「ジャングル大帝」に胸躍らせた記憶がよみがえる。



あの時代と比べたら、いまのアニメの恐ろしいリアルさといったら・・。PCの長足の進歩には、驚かされることばかり。




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以下のURLをクリック。新海誠監督作品、「言の葉の庭」をご覧ください。映像だけで、ストーリーが見えてきます。




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http://youtu.be/_XlH7gSvAkc



槇原ヴァーションもありますが、秦基弘さんの声がこの作品にはピッタリ。


以下は、劇場版の予告編


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http://youtu.be/udDIkl6z8X0 



雨のこまやかな雫や、雨空に煙る街の様子。主人公たちの、何気ない顔の表情など、従来のアニメをはるかに凌駕した表現力。

新宿御苑を中心にして東京を詩的に描いた映像に加えて、光や大気を見事に描き出しています。



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この作品は「光」と「水」をテーマに、色彩の使い方、その微細な美しさ、光の動き、影の濃淡まで。雨滴や水面の波紋、冠状に飛び跳ねる水滴、さらには列車の窓ガラスを流れ落ちる雫のひとつひとつは、どれとして同じものはないのです。




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実際の映像を、PCに取り込んでのアニメ化でしょうが、目を疑うレベル。






カット割を含め、これから先、実写とアニメの垣根は、ほとんどなくなるのでしょう。どこに、どのような違いを生じさせるのかが、最大のテーマになりそうです。











◆言の葉の庭

「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」の新海誠監督が初めて手がけたラブストーリー。梅雨の季節に出会った15歳の少年と27歳の女性をめぐるドラマを、アニメーションならではの表現で描く。キャラクターデザインと作画監督は「星を追う子ども」の土屋堅一が担当した。主題歌は秦基博による大江千里「Rain」のカバー。
 学校をサボり、公園の日本庭園で靴のスケッチを描く高校生のタカオ。靴職人を目指すタカオはそこで、缶ビールを飲む女性、ユキノと出会う。ユキノはタカオに「また会うかもね。雨が降ったら」と告げ、その場を後にした。こうして二人は約束もないまま、雨の日の公園で逢瀬を重ねるようになる。歩き方を忘れたというユキノのため、タカオは靴を作ろうとするのだったが…。


人類資金

2013-10-19 23:00:20 | MOVIE

世界の人口の約7割の人々は、電話さえも使ったことがない・・

 

 

 

 

M資金をめぐる陰謀と戦いを活写した作品、話題作「人類資金」を鑑賞してきました。

 

 

キャッチコピーは、「10兆円で世界のルールは変えられるか?」

http://youtu.be/DD7K06Vy2-g

 

 

冒頭から長いナレーションで幕を開けます。「M資金」自体何のことかを、解ってもらう必要があることに加え、終戦前夜と現代が交錯するからでしょう。

 

 

 

金本位制(紙幣を、換金できるという制度)が崩れ、実体をもたない巨大な生き物と化していく資本主義経済の流れや、アメリカと日本の裏側での関係など、理解できないとストーリーが追えないかもしれません。

 

 

2005年、映画『亡国のイージス』で福井晴敏と阪本順治が原作者と監督として出会ったことが小説を書き下ろすこととなった発端。阪本監督が長年温めていたテーマである「M資金」を題材に再びタッグを組むことを福井氏に提案し、一方、福井氏もかつてデビュー前の習作で「M資金」を描いていたことからこの提案に共鳴、小説と映画の連動企画として動き出します。7巻で完結予定ですが、現在は4巻まで。映画は、震災後の4巻を中心に描かれています。

 

 

 

 

一般に、映像は文章の何百倍もの情報を一瞬で伝えることができるといわれています。が、そのテーマが壮大な場合や、歴史を紐解く必要のある場合は、決められた時間内に映画としてまとめることは、今作も同様、本当にたいへんな作業だと思います。

 

やはり、心理描写や登場人物や設定の細かな解説は、どうしても希薄になってしまいやすい。

 

10兆円で世界のルールは変えられるか?の問いに対する答えを、しっかりとした裏付けをもとに観客に理解してもらいながらになりますから。映像だけでは、残念ながら、私にはその根拠がいまひとつ腑に落ちなかった。原作を読んでいれば・・。

 

 

 

 

 

小説の方では、1巻ごとに完結するようですから、連作でシリーズ化した方がよかったのかもしれません。

 

http://youtu.be/4GKxiKxhn1c(予告編)

 

ロシアやアメリカ、中国など海外ロケを敢行。チョイ出も含め、仲代達也氏など豪華な俳優陣。ビンセント・ギャロやユ・ジテなど海外からの参加もありますが、キャステイングと脚本には問題が残るかな。詳細は割愛。

 

 

 

 

原作や着想はすばらしいので、サスペンスとして、M(香取真吾)、真舟(佐藤浩市)や 石優樹(森山未來) に迫る、敵からの絶対的な危機を感じさせる展開になっていれば・・。

 

 

 

 

 

俳優陣で、ひときわ異彩を放っていたのが、森山未来。「モテキ」でみせた気弱な主人公役とは、似ても似つかぬCOOLな渋い演技。

将来が楽しみな俳優さんです。

 

 

 

◆人類資金
 2014年。敗戦目前の日本軍が秘かに隠匿したとされる莫大な秘密資産“M資金”。亡き父と同じ道を歩む真舟雄一は、そんなM資金をエサに架空の融資話で詐欺を繰り返すヤリ手の詐欺師。ある日、謎の男Mが真舟に近づき、驚愕の依頼を持ちかける。それは、日米が共同で管理運営する極秘の“財団”によって運用されているM資金を盗み出してほしい、というもの。資金の時価総額は10兆円、しかも報酬は50億円。多額の報酬と、長年追い求めてきたM資金の秘密を知りたいとの思いから、この空前の詐欺計画に乗ることを決意する真舟だったが…。

 

 


「永遠の僕たち」 シネマ部にて

2013-10-08 16:48:30 | MOVIE

人は希望がなければ生きられない・・

 

前作「ミルク」で、マイノリティのために戦った政治家の半生を描いて、アカデミー監督賞を受賞したガス・ヴァン・サントの作品「永遠の僕たち」を鑑賞しました。プロデューサーは、A木・Mちゃん。

 

 

 

 

 

 

この監督の作品、「グッド・ウィル・ハンティング」あたりから大好きで、「マイ・プライベート・アイダホ」、「エレファント」、「ミルク」と若者の青春や社会的マイノリティを描かせると、右に出るものなしと・・。「小説家を見つけたら」あたりも大好きな作品。

 

 

 

 

 

今作「永遠の僕たち」も、ちょっと変わった若者を題材に撮られたファンタジィーのようなラブストーリー。

赤の他人の葬儀に紛れ込んで参列を繰り返す少年のシーンから始まります。

ある日、葬儀社の人間から見とがめられた少年を、参列者の少女に救われることから、物語は展開します。

 

 

チョークで道路に描いた彼らの姿が、ステキ。山下達郎の「ピンクシャドー」を想い出しました ↑

 

 

交通事故により両親を失い、自らも臨死体験をしたイーノック少年と、癌で余命数カ月との宣告を受けている少女アナベル。やや病的な感じさえする繊細な少年少女のカップルに、第二次世界大戦で0戦で特攻隊として死んだが、成仏できずにいる幽霊ヒロシが登場し、絡んでいきます。

 

 

 

 

 

その性格、彼らの日常、遊びから、彼らが「永遠の子供」であることを強くアピールしていきますが、アナベルとの別れの時が近づくにつれて、彼らの中に変化が現れ始めます。「死」を受け入れ、それを乗り越えることにより、成長していくプロセスが、美しく、幸福感に満ちた映像とともに、透明感のある青春映画に仕上っています。

 

 

「愛するものの死」という絶望の淵から、新たな希望は見出せるのか・・。

 

 

主演は名優デニス・ホッパーの息子、ヘンリー・ホッパーと「アリス・イン・ワンダーランド」のミア・ワシコウスカ。準主役のヒロシ役に、北野武作品「アウトレイジ」の加瀬亮が抜擢されています。

 

 http://youtu.be/RcLPPfUzU1w 予告編

 

加瀬亮は、アメリカで育った帰国子女で英語が素晴らしく、まったく破綻なくの好演。ヘンリー・ホッパーの硝子の少年も、見事。ミア・ワシコウスカは、天性のイノセントさで、「もってる」女優さんだと。

 

イーノック少年は、はたしてアナベルの死を受け入れて、悲しみを乗り越えられるのか・・・

その答えは、最後のシーンのイーノックの顔にあらわれています。

 

アメリカでは興行成績が振るわなかったそうですが、秀作。

家族や恋人のような大切な人と最期に立ち会えず、想いを伝えられなかった経験のおありの方には、特にお薦めできる作品です。

 

 

 

 

リニューアルしたサロンでの初めてのシネマ部。

 

 

私自身、凹んでいるときに支えていただいたメンバーの方々へ、日ごろのご恩返しがしたいと・・。先日ご紹介したイタリアンから、料理をお取りする予定でしたが、残念ながら定休日。でも、「メツゲライ・クスダ」さんから料理をお願いして、楽しい会になりました。

 

 

 

A木さま、素敵な作品をありがとうございました。

初参加のT光さん、おつかれさまでした。いかがでしたか?

 

 

38歳?!加瀬亮は、ほんとうに若く見えますねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 ■□■芦屋宝塚三田の美容院 ANTENNE (アンテーヌ)□■□

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オ・ブリコルール 芦屋 0797 35 1121

オペラ 宝塚南口    0797 71 7747

ピオニ 宝塚山本    0797 80 0030

ジロ  三田      079 559 0500

オートレ山手台     0797 82 0220



「謝罪の王様」

2013-10-01 20:29:48 | MOVIE

御影住吉、朝稽古。


いつもより、異常に人が多い。

なんでも、テレビ収録が入っているらしい。それでか・・と、納得。


そこから、宝塚山本へ。月一勉強会。濃い内容でした。

それから映画館へ。

 

 

 

招待券を賜り、出向いたわけですが、明日、ご招待してくださった方が、お見えになるからです。

というわけで、封切りされて間もない「謝罪の王様」を、観てまいりました。

 

平日のレイトショーにもかかわらず、結構な観客数。

そうか。この日、10/1は映画の日なんですね。それでか・・と納得。

 

 

 

http://youtu.be/w7svXvVec7k

キャッチコピーは、「謝る時、人は誰でも主人公」。

 

「舞妓Haaaan!!!」「なくもんか」を手掛けた主演・阿部サダヲ、脚本・宮藤官九郎、監督・水田伸生のトリオの製作。架空の職業「謝罪師」を主人公に奇想天外なナンセンス・コメディを、オムニバス・タッチで次々に描いていきます。その繋ぎ方が、また、「さすがクロカン!」と叫びたくなる絶妙のストーリー運び。

 

 

 

ひと癖ふたクセもある依頼者たちを、豪華俳優陣が競演。いかなる難問も、阿部サダヲ扮する東京謝罪センター所長の手腕により、見事?に解決されていくのですが・・

 

 

共演は井上真央、竹野内豊、高橋克実、松雪泰子。

エンディングが、また必見。インド映画のパロディの様相。

 

 

とにかく大笑いできます。

 

 

 

誰かに謝りたいことがある方、ストレスで毎日が辛い方、必見です。

 

 


真実の「ダイアナ」

2013-09-22 18:27:40 | MOVIE

デヴィッド・リンチ監督の映画「マルホランド・ドライブ」で、初めてナオミ・ワッツを見たときに、強烈な存在感を感じた。

 




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イギリスで生まれ、ピンク・フロイドのエンジニアをしていたという父の他界後、オーストラリアへ。演劇を学び、当初は鳴かず飛ばず。マルホランド・ドライブで注目を集め、一躍ハリウッドのトップスターへ。その後の「21g」や「リング」での活躍はご存知の通り。


そのナオミ・ワッツが、36歳の若さでこの世を去ったダイアナ元皇太子妃の最期の2年間にスポットを当て、その知られざる真実の物語を明らかにする伝記ドラマの主役に抜擢された。今なお、世界中の人々の心に行き続ける元イギリス皇太子妃、ダイアナの謎の2年間を扱った作品ですから興味津々。パンフレットを見て、またビックリ。故ダイアナ妃に瓜二つなのです。


 





http://youtu.be/-vioxYLyqkE

 





日本の雅子さまもそうですが、一般の世界から皇族や王族に嫁ぐことの大変さは、ちょっと想像を絶する世界。



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ましてや、20歳でロイアル・ウエディング、2人の王子出産、夫の不倫、別居、孤独、王室との確執、マスコミからの攻勢に耐えられず離婚、シンデレラでなくなってから失意のどんぞこで出会った心臓外科医との恋。数奇というか、まさに映画のようなドラマチックすぎる人生。


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地雷廃絶運動など人道的活動を通して、ひとりの人間として、自立していく女性の物語、真実のダイアナ。ショパールやトッズ、ヴェルサーチなどダイアナが愛用したトップブランドが全面協力。監督は「es [エス]」「ヒトラー ~最期の12日間~」のオリヴァー・ヒルシュビーゲル。

 



10/18(金)ロードショーです。ぜひ。






 













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ウルヴァリン: SAMURAI

2013-09-14 18:56:40 | MOVIE

永遠に生き続けることは、幸せなのか・・

 

 

 

『X-メン』シリーズの6作目にあたる話題作「ウルヴァリン SAMURAI」を初日レイトショーにて鑑賞しました。

 

 

 

舞台は、カナダから長崎・東京の日本が中心に展開。日本各地でロケが敢行され、日本人キャストには「ラスト サムライ」の真田広之のほか、モデルとして活躍するTAOと福島リラが参加。

 

「X-MEN」をご覧でない方には、いまひとつインパクトがないかもしれません。ぜひ、ご覧になるならX-MENシリーズの最初から、あるいは前作「ウルヴァリン」はご覧になってから、映画館へ。

 

 

映像として、テーマ設定としてかなりの完成度。ストーリーの運びとして、若干の荒唐無稽さは諌めないが、ヒュー・ジャックマンの役作りと、その肉体美にはほれぼれ。

 

 

 

 

ヒロイン役のTAO、ウルヴァリンの用心棒役、福島リラのふたり、ハリウッド・デビューを飾った日本人モデルの活躍には驚きました。ともに英語の発音が秀逸。TAOの日本人としての上品で可憐な美しさは、まさにプリンセス。

 

 

 

 

加えて、福島リラの殺陣の凄まじさは筆舌に値する。恐ろしくキレている。どれほどのトレーニングを積んで、現場に臨んだのだろう。感情表現やふいにみせる、遠くを見つめる表情など演技力も、ただ者ではない。

予告編で ↓

 

http://youtu.be/g7kdUy5_WlI

 

ラストあたりのCG、多少のご都合主義を差し引いても、日本の長崎や広島の風景が美しく撮れていて、監督ジェームズ・マンゴールド氏の努力は、十分、評価に値する作品に仕上がっています。スピード感あふれ、揺れる映像は、アジアの映画からの影響らしい。特に、新幹線でのシーンは、・・必見。

監督自ら発表した「ウルヴァリン:SAMURAI」に影響を与えた10本

 

 

 

 

人並み外れた身体的特殊能力、富と権力、永遠の命にどれほどの価値があるのか。

 

散ることのない花を、ひとは美しいと感じるのか。 

 

医療が進歩して、寿命がより長引く現代において、生きながらえることの意味を問う作品。

ぜひ、劇場にて。

 

 

◆ウルヴァリン SAMURAI

 

 

 

 

 

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アニメーターという預言者たち

2013-09-11 05:54:32 | MOVIE

若き日の一時期、SF小説をむさぼり読んだ時代が。

 

 

 

 

 

 

ページをめくるのも、もどかしく感じるほどにワクワク。

 

 

遡れば、アトムやサンダーバードから始まり、ブレードランナー、未来世紀ブラジルを経て、現在に。

 

先日、東京オリンピック招致が決定したばかりですが、すでに24年以上前にそれを予言していたアニメーションがあります。

 

 

http://youtu.be/FtPhrCTjMtQ

 

 

2019年とはっきりと明言。劇中、預言者が出現するのですが、この物語「アキラ」自体が未来予想図でもあったわけです。恐るべし大友克洋さんの、予知能力。

 

 

そして、甲南合気会の先輩F井さんのFACEBOOKにも、未来を予感させる映像がSUREされていました。

 

 

http://www.dailymotion.com/video/x1i19a_studio-ghibli-1995-on-your-mark-vos_music

 

 

 

このジブリ製作、放射能に汚染された世界を描いた「On Your Mark」も、1995年ですから18年前の製作。アニメーターは想像力、発想力の凄さを感じざるを得ませんね。

 

 

 

黄色のアフファロメオ・ジュリエッタと、オスプレイもどきのヘリコプターは、宮崎駿さんの真骨頂。なつかしさと刺激的な未来世界とのコントラストは、お見事の一言。

 

ファンタジーとリアルな世界の狭間で、自らの想像力をプラス、

空想の世界に浮遊するのも楽しい時間ですね。

 

 

 

 

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ヒーロー考 「ガッチャマン」

2013-08-30 17:16:18 | MOVIE

は世はリバイバルブーム。幼いころに夢中で追いかけたヒーローたちが、スクリーンに続々甦っています。

 

 

チケットを賜り、向かった先は、西宮ガーデンズ東宝シネマ。映画「ガッチャマン」を鑑賞しました。

 

 

 

 

http://youtu.be/LVKaIFxQa98

 

選らばれし5人のヒーローが、悪と戦い人類の平和を守るという不滅のストーリーに関しては、言及する必要もなく。

ただ、実際に人間が演技をする実写映画化であることが、難しさを生む。

どの年齢層をターゲットに絞り込むのか。「ガッチャマン」の場合、40~60歳の大人が中心となるのは間違いないところ。

それゆえ、設定やストーリーをアレンジせざるを得ない。ストーリーをこねくり回して、ややこしくしてしまう。何か新たなメッセージを込めたくなってしまう。

結果、さまざまな場面に破たんが生じるのだ。

 

 

当時のファンは、当然アニメでみた、ヒーローの姿を追い求める。勧善懲悪で、何ものにも臆することなく、正義のためにその身を捧げる存在。生身の人間が、抱えるような悩み、特に恋の悩みなどとは無縁で、迷いなど微塵もない存在…だったはずだ。いつから、等身大の人間と同じく悩みに苛まれるようなことになったのか。

あの輝いていた姿はなく、お金のかかったCGで描き出された見事な映像が、むなしくスクリーンに映し出されるのみ。そのヒーローと共に闘うことに喜びを見出したはずの自身の姿は、そこにはいないのだ。

 


劇中、ひとつだけ。光輝いていたのは、イリヤ役の中村獅童。

 

さすがに、歌舞伎の世界で幼いころから演技を叩きこまれてきたその演技は、他の俳優陣の中でひときわ異彩を放っていた。歩き方や立ち振る舞い。顔の表情に至るまで、凄いとだけ申し伝えたい。

 

 

ヒーローは 遠くありて 想うもの

 

 

 

 

 

 

 

 


正反対な2本  「海を飛ぶ夢」

2013-08-29 20:11:28 | MOVIE

映画で感動するためには、やはり登場人物に感情移入することが不可欠。





月曜日、火曜日と連続して鑑賞した二本は、真逆の作品でした。
一本目は、シネマ部で鑑賞した「海を飛ぶ夢」。スペインの映画です。

 

 

 



若くして事故のため、下半身不随になり寝たきりの生活をおくる主人公ラモンが、周りの人々や家族から、手厚い介護や愛を受けながらも、最後に選んだ答えは・・。重いテーマの「尊厳死」を扱った作品でした。

 

 

http://youtu.be/KSsrxeEapMc

 

ラモンが、死を選択しようとする根本の理由が、いまひとつはっきりと示されていない。頑ななまでに、死を選ぶことを主張する。それまで支え続けてきた兄や義姉や甥の想いはどう受け止めているのか。20年の年月の苦労は、簡単に片付けられない。さらに、彼に好意を持つ女性たちへは・・。

 

あまりに自分中心な考えに凝り固まった主人公に、感情移入することが難しかった。

 

 

ただ、その美しい映像。幽体離脱したかのように大空から、アンダルシア地方の海や大地を飛ぶ映像は、言葉に表せない浮遊感で、何人をも魅了せずにはおかないだろう。

 

人間、この世に生れ出てからの何日かと、最後の時を迎える前後の数日には、必然的に誰かの世話になる。その時間が長いか短いかだけが、問題になるのか。そもそも、「死」に尊厳など存在するのか。実際に、四肢麻痺によりベッドの上での生活を余儀なくされなければ、真の意味での理解は不可能ではないのか。撮る側も、観る側も・・。

 

尊厳死を容認している国もあるときくが、その実態はどのようなものであろう。その人間の考え方や宗教観、置かれた環境によっても、個体差が生じるのは当然のことと。そして、その選択の是非は、答えが無いように思うのだが、いかがなものだろう。

 

もう1本は、話題の最新作「ガッチャマン」です。昨今のリバイバルブームの流れでの実写版。ライアルタイムで、アニメを見ていた世代をターゲットにする手法自体は、悪くないと思う。ただ、当時より成熟したであろう大人を対象にして作品を作るには、それなりのルールがある。

 

これについては、長くなるので明日。

 

 

 

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