震災地宮城県の中学生の答辞。
「階上中学といえば防災教育といわれ内外から高く評価され、充分な訓練もしていた私達でした。
しかし、自然の猛威の前には人間の力はあまりに無力で、私達から大切なものを容赦なく奪っていきました。
天が与えた試練というには惨すぎるものでした。 辛くて、悔しくてたまりません。
しかし、苦境にあっても 天を恨まず運命に耐え 助け合って生きていくことが、これからの私達の使命です。」
歯をくいしばりながら少年は応えた。
「苦境にあっても天を恨まず、 運命に耐え助け合って生きていくことが、これからの私達の使命です」
家や家族、友人を失っても、尚 「天を恨まず」といえる崇高な心。
此度の地震と津波、そして原子炉。 大人たちが買占めや盗み、苛立ちの中にあるとき、強い強い魂を見せたのは16歳の少年達だった。
被災者でありながらボランティアをしているのも中学生、高校生が中心だ。 日本を救う強くしなやかな精神力。
この子供達を中心に日本は大きく変わっていくのだと感じる。