ぶらり紀行

宝塚市近郊の神社仏閣・祭り山車を中心に訪れた様子をレポート

弾正の鷹 ~山本兼一~

2015年04月21日 20時50分23秒 | 文庫本

弾正の鷹  山本兼一

「下針」・「ふたつ玉」・「弾正の鷹」・「安土の草」・「倶尸羅」

5編からなる短編

すべて織田信長暗殺者の物語

それぞれの暗殺技が違い、男女の恋愛も絡めながらの傑作集です。

特に「安土の草」は、著者の代表作の一つでもある、「火天の城」番外編のような出来。

甲斐の忍び(草)として育てられた主人公が長年に渡り大工職人として生き、一人前の職人になって、暗殺者となるのですが、職人としての気質から暗殺者になりきれない葛藤。

そしてなんとその暗殺者主人公が実は、あの天下の安土城を設計した人物であったとは・・・・・

死する定めの刺客たち、最後の愛とは・・・・・




信長の首を獲る。それは堺の商人だった父を殺された 桔梗の悲願。信貴山に籠もり信長への叛旗を企む松永 弾正の側女となり仇討ちの機会をうかがっていた。弾 正から鷹を使った暗殺法を知らされた桔梗は、韃靼人 の鷹匠頭と契り秘術を体得。ついに信長との謁見の場 を得るが……。(「弾正の鷹」) デビューの原点ともいえる作品を収録した、直木賞作家の傑作時代小説集!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿