やっとこさ完読・・・・・
長いことかかりましたね、なかなか読み進むことができませんでした。
ほとんど読んでいない日々の方が多かったように思う、読んでも数ページかなぁ・・・
正直苦手のジャンル。(知らずに購入)
この作品・第31回(2003年) 泉鏡花文学賞受賞
泉鏡花文学賞とは、金沢に生まれ、近代日本の文芸に偉大な貢献をなした泉鏡花の功績をたたえ、あわせて鏡花文学を育んだ金沢の風土と伝統を広く人々に認識していただき、文芸を通じ豊かな地域文化の開花を期待し、昭和48年に本賞を制定した。各年度において新しく単行本として刊行されたすぐれた文芸作品を対象とし、その選考にあたっては市民参加の方法をとり入れ、推薦人・選考委員の推薦選考により候補作品を決定する。とあります。そこで泉鏡花氏とは、江戸文芸の影響を深くうけた怪奇趣味と特有のロマンティシズムで知られる。また近代における幻想文学の先駆者としても評価される。
まさしくこのグロテスク・幻想の世界です。
東電OL殺人事件をモチーフにした作品なんですが・・・犯人は誰?の所謂推理小説でなく、主人公「わたし」の妄想や登場人の手記がインタビュー感覚で永遠と続きます。
小説の中の現実は無いように思います。
陰気などろどろ感満載。
上下刊 計850ページ
名門Q女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」。悪魔的な美貌を持つニンフォマニアのユリコ、競争心をむき出しにし、孤立する途中入学組の和恵。ユリコの姉である“わたし”は二人を激しく憎み、陥れようとする。圧倒的な筆致で現代女性の生を描ききった、桐野文学の金字塔。
就職先の一流企業でも挫折感を味わった和恵は、夜の女として渋谷の街角に立つようになる。そこでひたすらに男を求め続けて娼婦に身を落としたユリコと再会する。「今に怪物を愛でる男が現れる。きっと、そいつはあたしたちを殺すわよ」。“怪物”へと変貌し、輝きを放ちながら破滅へと突き進む、女たちの魂の軌跡
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