レスリー・チャン 2007年10月のカレンダー



10月1日

2007年10月のカレンダーです。

画像は昔、北角の生じゃ屋で買ったうちの1枚から。
今日は国慶節なのでお祝いの雰囲気の写真を選びました。
拍手してますね。
年代も場所もわかりませんが、若れす時代だと思われます。
後ろにちらりとペプシのマークが見えるので1988年頃かな?
もしくはヘアスタイルからは1989年告別の頃のようにも見えまする。

いい表情です・・・




今月から毎月のカレンダーの項に最新の更新情報を貼り付けておきます。
新しいエントリーを上にどんどん貼り付けますのでよろしく。

東京国際映画祭10月22日 『帰郷』 

東京国際映画祭10月21日 『雲水謡』 

東京国際映画祭10月20日 『スーツケース』 

Leslie Cheung Forever  

東京国際映画祭 10月20日 『光陰的故事』  

音楽劇「覇王別姫」追加情報と東京国際映画祭管理人の予定

香港旅行記 9月15日 香港食い倒れと映画鑑賞 

東山紀之が程蝶衣を演じる

覇王別姫藝術展ADカードと秋公開映画

「流星」鑑賞レポ           


◆サイドバーに「PIXIE」というブログパーツを貼りました。
エントリー記事のTOP画像をスライドショー形式で表示するというものです。
画像をクリックすると全画面の3D表示で大きな画像を見る事が出来ます。
元に戻る時は左上の×をクリックしてください。 

◆日記更新・・・流星上映情報や、
覇王別姫写真集復刊に向けてと恋戦沖縄自主上映会のお知らせ 

出埃及記 香港での上映を見ての感想をこちらにエントリーしました。 

◆香港旅行記 9月14日 

香港旅行記07 9月14日 香港に戻って#3 

香港旅行記07 9月14日 マカオ・レスリー映画ロケ地探訪とフェルナンド#2

香港旅行記07 9月14日 マカオ・レスリー映画ロケ地探訪とフェルナンド#1
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

東京国際映画祭 10月24日 アジアの風 『出エジプト記』

 

出エジプト記

出エジプト記 出埃及記 EXODUS
監督:彭浩翔
出演:任達華、張家輝、劉心悠、温碧霞、余安安、邵美[王其]、チム瑞文、林家棟

出エジプト記のレビューはこちらに

香港で見たときの疑問は、終了後のティーチインで解消されました。
一部ネタバレ有りなので、詳しく書きません。
あとはのちほど。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

東京国際映画祭2007 10月24日 マッド探偵

 

マッド探偵  Mad Detective
監督:ジョニー・トー/ワイ・カーファイ
出演:ラウ・チンワン/アンディ・オン/ラム・カートン/ケリー・リン

警察から盗まれた銃による連続殺人事件が勃発。
捜査官のホーは人間の内面が透視できるブンに協力を依頼するが…。
ジョニー・トーの最新作。ヴェネチア映画祭コンペ出品。


以上、東京国際映画祭の作品ページより。


不思議な映画でした。予備知識ほとんど無い状態で見たので、
設定とかストーリーの背景とか、俳優たちの役回りなど
見ているうちに徐々に明らかになってくる。

5年前に難事件を実証主義(笑)で解決したブン(ラウ・チンワン)は、
尊敬する上司の退職祝いに自分の耳を切って、差し出す。
ブンは精神に破綻をきたしたとして警察を辞める事となった。
着任早々、ブンの特異な捜査方法を体験したホー(アンディ・オン)は
5年後ある難事件の推理をブンに依頼。そこでホーが見たものは
周りには見えない何者かを見つめるブンの姿だった。
ブンには他の人の人格、いや心持というか気分が見えるのです。
トー監督は「鬼」と言っていました。
「鬼」というものの、全部が強くて残酷なばかりでなく、気弱な鬼、臆病な鬼、
ずるがしこいのもいれば、食いしん坊もいる。もちろん冷静でまともなヤツも。
ラム・カートンの肩には7人も鬼がいて、その一人が林雪。
林雪登場シーンは会場は笑いがおきる。昨日と同じ。

そのうえブンにはブン自身が作り出した妻(これも鬼なのか)が見えている。

《シックスセンス》とか《24人のビリー・ミリガン》を思わせるような題材だが
これは精神の異常なのだろうか?
それは目に見えないのだが実際にそのような鬼がいて、
私達の感情をコントロールしていたとしたら…
それにしても山の中で彷徨うのはあれは置いてけぼりにされた
ラム・カートンの良心なのか。
ぞっとするシーンである。

ティーチインのトー監督は昨日とは違う薄い薄い水色がかった白っぽいスーツに
中の白いシャツはローンのような薄手の透けっぽい素材で
タックかレースのようだった。
サングラスをずっとはずさず、椅子には背もたれにずっと寄りかかったままで
「こりゃ二日酔いと寝不足だね」と思ってしまった。
最初の質問で男性が「ストーリーに整合性はあるのか?」と聞いたので
それで監督はちょっと目が覚めたんじゃないかな。
ちょいムッとしてたように見えた。これはネタバレになるので詳しくは書かないが映画終了後の夜の食事会でみんなで整合性があるのか検討したから、
そういう点ではいい質問だったのかな?

この映画、いっぱい俳優さんが出てくる。ほとんどは鬼の役。
それぞれ考えられるあらゆるケースを撮影したと監督は言っていた。
だから撮影はとても大変だったらしい。
そういえば最後に出てきた子供の鬼はどこかで見たことが、と思っていたら
「黒社会」「黒社会2」で出てきたサイモン・ヤムの息子役の男の子だそうだ。

ティーチインは「ツイ・ハーク監督やリンゴ・ラム監督と約束あるから」という
トー監督の発言で終了となりました。

さてこの映画1年くらい香港では公開されなかったらしいし、
ヴェネチアでは途中退場する記者もいたらしいが、もし日本で公開されたら?と
想像するに、結構受けるのではないかと思ったりした。
耳のシーンは別として、こういうテーマ、宣伝のしようによっては
香港映画を見ない人でも興味を持つ映画ファンはいると思います。
公開してくれないかな~。その前にDVDでたら買わなきゃ。
確かめたいシーンがいっぱいあるのよ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

東京国際映画祭 10月23日 香港映画祭 『鐵三角』

 

鐵三角 TRIANGLE
監督:徐克、林嶺東、杜峰
出演:任達華、古天樂、孫紅雷、林家棟、林熙蕾、林雪

※ちょっとネタバレかも・・・

【STORY】
飲み仲間でいつも金に困っている3人、任達華、古天樂、孫紅雷は
ある嵐の夜、不思議な老人(モグロフクゾウ?っぽい・笑)から
政府立法会ビルの地下には古代のお宝が眠っていると告げられる。
ビルの地下に潜入した3人が発見したものは古代の貴婦人の棺だった。
中には金貨で作られた黄金の服と黄金の髪飾りと短剣という高価な秘宝が。
3人は欲に目がくらんで互いに相手をけん制しあうようになる。
またお宝をねらう任達華の妻、林熙蕾と不倫相手の刑事、林家棟。
古天樂に絡む大陸のギャング団もお宝の存在に気づいて追ってくる。
果たして3人の友情とお宝の行方は・・・?



いやいや、予想以上にというか意外な展開に、大変面白かったです。
もっと暴力と血が一杯の黒社会物かと思ったら、後半はジョークもいっぱい。
主役の3人はさえない中年男達だし、最終的には友情や愛情が
映画のテーマの根底を成していて見終わるとホッとする映画だった。

さて3人の監督が担当しているパート分けが見ている香港映画ファンには
とても気になるところだったのですが、見ている間は映画に引き込まれて
考えるゆとりはありませんでした。
後で考えるに、前半、お宝を盗み出すくらいまでが徐克監督、
お宝を巡って3人がお互い疑心暗鬼になって友情にひびが入り、
妻との愛情問題で揺れる任達華の心理描写とカーアクションあたりまでが林嶺東監督、
そして会場爆笑の怪演、林雪登場からが杜峰監督パートかなぁ・・・と。
きゃー、今思い出してもすごくインパクトのあるキャラの林雪。
後半は林雪に圧倒されますが、林家棟の悪役ぶりもなかなかです。
この人もうまくて、悪役といい人役の時とのギャップがありすぎ。

出演者が杜峰監督組が多いというのとクレジットに
トーさんの会社銀河映像の名前があるので、これはやっぱり
杜峰映画という雰囲気が多いにしますね。

TOP画像は会場ホールに設置してあったポスター



こちらもポスター、カラー版か。

後で知ったのですが好演した大陸俳優、孫紅雷は
古天樂と同い年の1970年生まれらしい・・・ほんと?

この映画、日本公開はあるのかしら?買って欲しいわ~
香港好きだから身びいきが強いかもしれないけど、何回も見たいと思いました。
一般の香港好きではない人でも面白いと思うんだけどな~
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

東京国際映画祭 10月23日 香港映画祭オープニング



レッドカーペットで多いに盛り上がった香港映画ファンは、
その興奮も覚めやらぬまま、
今しがた香港の監督や男優達が通ったレッドカーペットを踏みしめ
オーチャードホールに入場しました。

主催の香港政府の関係者や観光局のエライ方たちの挨拶の後、
『鐵三角』の3監督と主演の古天樂の4人が登場。
30年来の友人である3人の監督で1本の映画をつないで撮るという、
香港初の「エクスクィジット・コープス(つなぎ創作)」スタイルで作成された作品(らしい)
それぞれのパートに干渉せずに1本の映画をパートごとに撮影すると
部分部分でそれぞれの監督の特徴が出てくるのかとても興味深い。
インタビューでは徐克監督が発案して2人に電話して依頼したとか。
徐克監督、ますます渋くなってステキでした。
林嶺東監督は最近は映画から遠ざかっていらしたようで緊張気味でしたが
「昨日は徐克監督の案内で韓国料理を楽しみました。
日本はなんといってもグルメですね。」とご挨拶。
初来日という噂も聞きましたが奥様と映画祭後も日本滞在を楽しまれたとか。
(byフリーマンさんブログ情報)
徐克監督のあとをうけての撮影は楽しかったそうです。
杜峰監督はレッドカーペットでもご機嫌でしたが、オープニングでも
楽しい受け答えとお茶目な仕草で、香港ファンの目を釘付けにしてました。
映画は最後のパートだったので結末は自分が作ればよかったのでやりやすかった。
他の2人が出来上がりの作品を見たのはカンヌ映画祭で、だったとか(笑)
古天樂は3人の監督たちに囲まれてちょっとおとなしめでしたが、
日本語で一生懸命挨拶をして、ファンを喜ばせていました。
3人の監督さんに演出されて大変だったのでは?と聞かれて、
「次はどうなるのか?どのように展開するのかと共演者と話し合っていて、
非常に楽しかった」と答えていました。

『男兒本色』の主演3人が出てきたら、
先の4人は後ろに下がって待機させられていましたよ。
大監督3人と人気俳優を立たせたまま待たせるなんて・・・と思いましたが
待ってる間中、4人は前でやってる事なんか眼中になくまたまたお茶目でした。
監督たち、ずっとご機嫌で司会の質問にもまともに答えない(爆)
乗ってきた白のリムジンにはミニバーもあったようだから一杯飲んでいたのかしら?
『男兒本色』組みもニコは司会から「パパになられた感想は?」と聞かれて
「ソノコトハカンケイナイネ」と日本語で笑ってかわしてましたし、
ジェイシーは香港の良いところは?という質問に、
「よくわからない」と答えて司会を慌てさせてましたが、
ジェイシーは香港で育ってないからしょうがないのよ。
ショーンには男優さんたちの中でライバル意識というものはあったのかと聞かれ、
撮影前から仲が良かったので撮影中は皆で楽しめるようにしたと答えていました。

7人揃ってからの質問は結構難しい質問でというかみんな質問を聞いてないです。
まともに答えたのは何人いたかしら?
翌日の朝の情報番組ではジェイシーパパのうちに行ったら?
なんてニコが答えているのが流れていましたね。
ショーンがきれいにまとめて香港セントラルのランカイフォンで
よく映画撮影をしているのでお勧めですって言ってました。

最後はカウントダウンでお茶目な監督たちに負けじと
『男兒本色』はマイクを囲んで歌いだすなど盛り上がって終了。
楽しい楽しい、香港映画ファンにとっては夢のような時間をすごす事が出来ました。



ホールロビーに設置された「Discover HongKong com.」のボード


レッドカーペットの動画はこちら

オープニングでの『鐵三角』組のインタビューの動画はこちら

『男兒本色』のインタビューとカウントダウンの動画はこちら

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

東京国際映画祭2007 香港映画祭レッドカーペット

 

え~、あまりいい画像ではありませんが、一応オリジナルなので・・・
レッドカーペットの動画を撮ったのでcapしてみました

鐵三角組



向かって左より監督の杜峰と赤いネクタイが目立ってた古天樂、監督の徐克と林嶺東



ちょっとぶれてますがルイス迷に。



ショーンとジェイシーがサインしている間に、ニコはファンシーの方を見ています。



これもブレブレですみません。ニコとジェイシーはサングラス取って欲しかった。

TOP画像:これが良く取れていたニコ画像。ファンにアピールしているニコ。
一番落ち着いていました。やっぱり場慣れしています。
マスコミ取材を受けずに中に入ろうとした他の二人を呼び止めて、
取材に3人で応じていました。兄貴ぶり、しっかり拝見させていただきましたわ。

とにかく滅茶苦茶後ろから押されていたので、動画もブレブレで悲しかったです。
前はあのテープ1本で仕切っているだけで、警備も一般客の前は無し。
ゲストにはレスリーの警備でいつも見ていたお顔の方が付いていましたよ~。
動画にもしっかり映ってましたがupはしていません(苦笑)
映画祭のニュース動画や画像には映ってましたね(笑)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

東京国際映画祭2007 10月23日昼 香港映画祭レッドカーペットへの道

 

10月23日はおそらく香港映画ファンにとってはこの映画祭期間中で
最も期待していた日ではなかったでしょうか?
もうあちこちのサイトやブログでも取り上げていますのでいまさらなんですが、
ちょっと違う角度から(といってもたいした事ない・笑)
レッドカーペットへの道を探ってみました。



お昼前のオーチャードホールのエントランス。
まだ何も用意してなく入り口に 鐵三角上映は午後6時半からと書いてありましたが・・・
今日はオーチャードは香港映画祭が貸し切ってるのですね。
ちょっと偵察のために早目にやって来ました。

昼ごはんを食べてまったりしてからもう一度オーチャードへ
レッドカーペットもまだ準備されてませんが、係りの方に後で聞いてみると
レッドカーペットは最短距離だそうで、アタクシたちが立って待っていた所は
一面カーペットを広げてひくので、退去させられて舗道側へ移動。




ゲストがサインをするボードをこっそり後ろで作成中でした。
本体は出来上がっていたので、シールやステッカーなどのデコレーションを
やっています。



マスキングテープや両面テープを使ってレッドカーペットの敷きこみが
始まりました。変形の形状なので、職人さんも大変そう。



いよいよ敷きこみが始まりました。



サインボードも完成して本来の設置場所、エントランスに置かれました。



さあ、いよいよレッドカーペットも完成。盛り上がってきましたが
まだまわりはあまり人がいませんので、のんびりモードでした。

香港映画祭レッドカーペットに続く
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

東京国際映画祭2007 10月22日  『帰郷』



 


帰郷 (原題:落葉帰根 Getting Home)

監督:張楊(チャン・ヤン)
撮影:余力為、黎耀輝
出演:趙本山(チャオ・ベンシャン)、宋丹丹、孫海英、胡軍、午馬、夏雨、郭涛

「スパイシー・ラブ・スープ」のチャン・ヤンの新作。友人の遺体を背負い深圳から重慶をめざす中年男の人情派ロードムービー。爆笑王・チャオ・ベンシャン(趙本山)主演。
以上映画祭の作品紹介より。

以下、ネタバレ有り。

製作が香港と中国の合作で、香港側の製作会社はあの星皓娯楽有限公司です。
出演者はほとんどが中国の俳優さんですが
撮影に黎耀輝さんの名前がクレジットされてます。
中国では「樹高千丈 落葉帰根」
どんなに大きな樹木でも落ちた葉は根に降り積もり、
やがて土に還され大樹を育てるという意味の言葉があるそうで、
落葉帰根とは「原点回帰、故郷に帰る」という意味になるそうです。

実話を元にした、というのも驚きですが死体役の役者さんがすごいです。
ティーチインでの監督のお話では雲南にロケハンした時に見つけた
撮影隊のスタッフだそうです。
体重が50kgで、色が黒かったのが決めてだったそう。
撮影が終わると撮影隊の車を運転して帰っていたそうです

死んだら故郷に連れて行くという出稼ぎ先の職場の友人との約束を果たす為の
旅の途中で豪華なゲスト達と、ひとつひとつのエピソードを
笑いあり涙ありの人情話で繰り広げていくお話。

バスに酔っ払いとして死体を乗せるも、強盗に遭遇し死体とばれてしまう。
境遇に同情した強盗からは逆に金をもらってしまうが
バスの乗客たちからは乗車拒否をされてしまい死体を担いで歩く事に。

途中、振られて自暴自棄のトラック運転手(胡軍)
生前葬をする孤独な老人(午馬)
自転車でチベットを目指す若者(夏雨)
家族3人で養蜂業を営む男性(郭涛)
ゴミ拾いをして息子を大学にやっている女性(宋丹丹)
たくさんの善意ともちろん悪意にも遭遇されながら旅を続けようとするのですが、
最後は本懐かなわず、火葬されて故郷に帰るわけです。
しかし友の故郷は、三峡ダムの底に沈む街で、家族は転居していました。

監督いわく映画祭での上映はヨーロッパバージョン(ベルリン映画祭版?)
だそうで、香港資本が入っているので香港版、中国国内公開版があるそうです。
ヨーロッパバージョンは上映時間の関係でエピソードの1つをそっくりカット。
中国国内版は審査の関係であるデティールをカットしたそう。
それは死体に物乞いをさせる、というところだそうです。
それでも監督はこの映画が審査を通った、ということを喜びたいと言ってました。
10年前だったらとても審査には通らなかっただろう、とも言っていました。

日本で言えばお正月映画かなとも思ったけれど、
死体も出てくるし趙本山の顔も味があって、渥美清や西田敏行みたいだから
お盆映画でぴったり?

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

2007東京・中国映画週間 10月21日  『雲水謡』


 

雲水謡

監督:尹力(イン・リー)
出演:陳坤(チェン・クン)徐若瑄(ビビアン・スー)李氷氷(リー・ビンビン)
梁洛施(イザベラ・リョン)楊貴媚(ヤン・クイメイ)

東京国際映画祭にはいくつかの提携企画があります。
この2007東京・中国映画週間も提携企画のひとつです。
そして今年は《2007年「日中文化・スポーツ交流年」》の認定事業として
多くの中国映画祭が催されている中のひとつでもあります。
ちなみに12月の覇王別姫藝術展
《2007年「日中文化・スポーツ交流年」》の認定事業のひとつです。


時代設定は1940年代、場所は台湾、地方出身の医大生陳秋水(陳坤)は
台北で家庭教師宅の歯科医の娘・王碧雲と恋に落ち、結婚の約束をする。
しかし左翼活動家だった秋水は大陸へ逃れて、二人は離れ離れとなる。
その後秋水は朝鮮半島そしてチベットへ軍医として派遣される。
碧雲は台湾に残った秋水の母(楊貴媚)の世話をしながら一生をかけて
秋水を探そうと決意する。
60年後、碧雲の姪、暁芮(梁洛施)は今はアメリカに住む独身の碧雲の代わりに
秋水を探す旅に出る。

壮大なスケールのメロドラマです。
内容をまったく知らなかったのでびっくりでした。
お金もかかっています。
台湾はさすがにロケはなくセットを組んだようですが
香港やチベットはロケを行った模様。
主演の陳坤はちょっと濃い顔立ちの俳優さんでしたが
なんとなくおとなし目でインパクト弱し。
ビビアンのセーラー服姿は30歳過ぎてるのに(爆)
童顔なのであまり違和感がなくてやっぱり驚き。
2006年に中国では大ヒット、アカデミー賞の外国語映画賞の中国代表作品です。
監督は気さくな感じで、サインもしてくれてましたが、
あの年代だとこんな作品になるのでしょうか?

この映画祭はパンフレットも独自のものを配ってますし、
スポンサーもしっかり付いています。
最近の中国関連の文化イベントはおしなべてこんな雰囲気ですね。

映画上映前にオープニング(開会式)があり、来賓・俳優のゲストが登壇。
映画主演の陳坤が来ていたのでファンのグループが小旗を振って歓迎。
写真撮影の制限もなく(事前に注意無し)ファンにとっては喜ばしいことでした。
シネマートでの2回目の上映では陳坤もいくらかリラックスしていたようだったと
後で聞きました。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Leslie Cheung Forever

 

東京国際映画祭初日に帰ってきたら届いていました。

悩んでいたのですが・・・
Amazonで見ていたら、やっぱりぽちっと注文してしまいました。
もうすっかりレスリー貧乏が身に付いているのですね(苦笑)
仕方ありません。



BOX仕様ですが、箱の写真は向かって右ですが、向かって左のジャケットの
写真の方が良かったなぁ・・・個人の好みだけど。



ジャケットの見開きの写真も好きなシリーズです。



でも一番好きだったのは上の見開きをさらに開いたところの写真でした。
ちょっと写りが悪いのですが、これが一番好き。



カードの印刷の質はかなり良いとおもいます。



97LIVE・DVDの曲とMCの日本語訳です。
DVDはさっそく見てみました。
97LIVEは、やはりそのゴージャスな演出というものが特色のひとつなのだと
改めて感じて、ついつい最後まで見入ってしまいました。


ここでファンとして、
レコード会社や映画・DVDなどの関連会社の方にお願いです。
レスリーの作品を新しく出していただけるのは嬉しいのですが、
例えば(難しいのは充分わかっているのですが)
LIVEDVDならばノーカット版など出していただくとファンとしては
貧乏に拍車がかかろうと、購入すると思うのですが。
1年に1作でもいいので、そのような作品を出していただければ、と
重ねてお願いいたします。


レスリー フォーエバー(DVD付)
レスリー・チャン
ロックレコード(ジャパン)

このアイテムの詳細を見る
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

東京国際映画祭2007  10月20日 『スーツケース』



スーツケース(原題:箱子)
監督:ワン・フェン

昨年から続く、中国映画の「弱い男が主人公」シリーズ(管理人創作・笑)は
今年もまた何本か映画祭で上映される模様。
この作品は【新電影雲南プロジェクト】という、若い女性映画人10人に
作品を制作してもらう企画のなかの1本です。
(それだけでもう女性が元気である、というイメージが付いてまわります)
監督も若くてはつらつとした美人ですが、
製作のローラさんという女性も魅力的でてきぱきとした印象でした。
雲南プロジェクトといわれているように、舞台は雲南、
ロケは雲南の古鎮「麗江」で行った、とティーチインで聞きました。

麗江で旅館を営む夫婦、夫は妻に頭が上がらない。
夫はよそ者で病弱、仕事には就かず、旅館も妻の経営。
いつも頭ごなしに夫を叱る妻に、夫の息抜きは
旅館の庭に作った温室の中にこもる事だった。
ある日夫が川でいかにも怪しげな(笑)スーツケースを拾ってきたことから
夫婦の運命は狂っていく。

ミステリー映画かと思えば、サスペンスコメディだったのですね。
去年の「クレージーストーン」と方向性は同じ?
とにかくこの気弱な夫は、見ているこっちが
「絶対にそんなことするなよ~」って思ってることをやっちまうんです(爆)
そして案の定、妻から散々絞られるんですが、
【窮鼠猫を噛む】、ついに反撃に出ます。
そんな事をすれば、世の強い(恐い?)女性は100倍にして反撃というか、
夫はしっぺ返しを食らいます。

最後のオチが普通でつまらない。
もう少し、ひねった結末に持っていけなかったか、惜しいところです。
中国の映画の審査を通るにはこれが限界?
というかありがちな結末で惜しい。
もっといい結末に持っていけそうな気がするんですが・・・

ティーチインでは

Q:(司会)奥さんが恐かったですね。監督はドキュメンタリーを撮られた後の
長編第一作目がどうしてこの作品になったのですか?

A:題材には制限がなかったので、社会として一番小さな単位である夫婦を
選んでみました。皆さんびっくりされています?

Q:(会場)音楽の使い方とか男性的な作風で驚きました。
影響を受けた作家とかはいますか?

A:皆さんは「日本の優秀な男性監督がほとんど女性の視点で作品を撮っている」
ということを知っていますか?

Q:どうしてこういう結末になったのか?

A:これはこの映画に対する基本的な観念です。
極端な二つの物の対立、ジョークと恐怖、といったものを表している。
実はもっと現実的な終わり方で終わる話も考えていた。

管理人:ふ~ん、ということはそっちでは審査に通らなかった、もしくは
通らないであろうと事前に察知したのか(と、想像してみる)

Q:雲南のどんな街でロケをしたのか。映画の中のお祭のようなシーンと
劇中の「雪山」とは?

A:雲南の麗江という古鎮(歴史的に古い村)で、「単騎千里を走る」でも
ロケに使われたところ。
お祭のようなものは現地の集団結婚式で、雪山は「玉龍雪山」。
ここを選んだ理由は、美しい場所で危険なところを選んだ。
美は危険をはらんでいる。そして温室は彼の内心の象徴、
そこに彼の欲望・渇望があることを表している。

Q:(司会)音楽はオリジナルですか?かなり印象的でした。

A:ロックグループのボーカリストに作ってもらったオリジナルです。
最初に出来上がったのは典型的な映画音楽だったので、もっとシンプルにと要望。
ラップが得意なミュージシャンなので、それ風なものになりました。
温室のシーンのテーマは夢のような感じで、5つの音をミックスしました。

管理人:確かに音楽が非常に印象的、単純な男声合唱と打楽器が刻むリズムが
バリ島のケチャのような、原始的な音楽に聞こえました。

最近の中国映画というか中華圏の映画は美術のレベルが非常に高い作品が
目に付きます。
この作品も旅館の内部のインテリアが色使いといい、
置いてある小物といいかなりな高レベルで、
雲南・麗江に行きたい、と思った旅行好き、アジア好きの女性には
グッときたのでは?(管理人もかなりグッときた・笑)
それと温室の中の色合いはエキゾティックで謎めいていたし、
原始的な雰囲気もあって、魅力的だった。
ティーチイン終了後、監督に直接聞いたところでは、実際の旅館(ホテル)で
内装もあのとおりだそうで、レベル高いぞ、と思った次第。
行きたいな・・・


雲南プロジェクトのサイト(中国語・英語)はこちら

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

東京国際映画祭2007 10月20日 『恐怖分子』

 

恐怖分子(恐怖份子)The Terrorizer
(1986年/109分)
監督:楊徳昌(エドワード・ヤン)
出演:李立群(リー・リーチュン)、繆騫人(コラ・ミャオ)、
金士傑(ジン・シージェ)、王安(ワン・アン)

中華圏の映画にはまりたての頃、レンタルしてみていたのですが
シーンの断片しか覚えていませんでしたが、とりあえず繆騫人(コラ・ミャオ)が
懐かしいなあ・・・と思いました。

壁に貼られた白黒写真をつなぎ合わせた少女の横顔が風に翻っているシーン
窓辺の白いカーテンが風で揺れている
研ぎ澄まされているような、鋭角的でシュールな映像が印象的でした。


早朝の台北の街に銃声が響き、男が撃たれる。
一組の若い男女が追われてビルから飛び降りて逃げる現場を目撃して
写真に収めたカメラマン。
妻とうまくいかず、勤務先では昇進を図りつつも人間関係が危うい医師の夫と、
創作に行き詰まり夫婦関係にも溝が出来つつある作家の妻。

都市の中で孤立しているような3組の物語が前半は静かに進行していく。
1本の電話がきっかけで、妻は小説を書き上げるが、
夫は現実と小説の区別がつかなくなる。
段々と狂気をはらんで結末へと収束していく後半は
嫌でも画面にひきつけられててしまう力があります。

映画は80年代の作品とは思えないほど、今の時代との共通点
都市生活者の孤独や狂気を描いているように感じます。

この時代の香港の映画とはかなり感覚の違う映画だと、
初見の時に感じたことを思い出しました。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

東京国際映画祭2007  10月20日 『光陰的故事』

 

いよいよ東京国際映画祭が開幕しました。
なるべく日付を追って、見た映画の鑑賞など
エントリーしてみたいと思ってますが、
初日3本から始まってかなりハードなのでまず心配。
更新滞るやも知れませんがご了解を。

さて一本目は『エドワード・ヤン追悼特集』から
「光陰的故事」の上映に先立ち、
台北駐日経済文化代表処の許世楷・代表が舞台挨拶。


光陰的故事 IN OUR TIME
1982年 106分
監督:陶徳辰(タオ・ドゥツェン)/楊徳昌(エドワード・ヤン)/柯一正(クー・イチェン)/張毅(チャン・イー)
プロデューサー:ミン・チー、
脚本:陶徳辰/楊徳昌/柯一正/張毅
出演:張艾嘉(シルヴィア・チャン)/李立群(リー・リーチュン)/藍聖文(ラン・ションウェン)/張盈真(ジャン・インチェン)

第一話「小龍頭」
監督:陶辰
出演:藍聖文

第二話「指望」
監督:楊昌
出演:石安妮、張盈真、孫亞東、劉明

第三話「跳蛙」
監督:柯一正
李國修

第四話「報名上來」
監督:張毅
演員:李立群、張艾嘉

台湾ニューウェイブの出発点とされる作品。
四話からなるオムニパス作品で、エドワード・ヤン監督作品は
第二話の「指望」

話は四話とも独立したストーリーとなっていますが
主人公と目される人たちは一話から段々と成長し、大人になるまでの話です。

エドワード・ヤン監督の第二話「指望」は
思春期の女の子の自分の気持ちや体の変化に戸惑いながら
少しずつ大人に近づいていく、というような成長物語。

印象的だったのは、自転車の練習を切望していた小柄な眼鏡の少年が
「乗れない時は自転車に乗れたら、どこにでも行けると思っていたが
いざ乗れるようになると、それは間違いだった」というセリフです。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

音楽劇 『さらば、わが愛 覇王別姫』追加情報や明日からの東京国際映画祭

 

◆音楽劇『さらば、わが愛 覇王別姫』

もにかるさんのブログに情報がありました。
bunkamuraのサイトにもスケジュールやチケット情報が
発表されています。 こちら
チケットメイトに登録していても抽選ですか。
一般発売日は並ぶんでしょうね、きっと。
チケット、取れるかかなり不安です。


◆東京国際映画祭
明日から開会です。
初日から3本も見る予定って、どうなんでしょうかね(笑)

※10月20日(土) 管理人の予定  
【渋谷】  
光陰的故事 11:30~
恐怖分子  14:40~
【六本木】
スーツケース 17:50~
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ホワイトプラン 中華街外食編CM

 

コメント欄で出ていたソフトバンクホワイトプラン 中華街外食編のCMです。
話題の元は中華街の中に京劇の衣裳を着た二人が映っている事です。
女形の髪飾りは『さらばわが愛 覇王別姫』でレスリーがつけていたものに似ていますね。




こちらはソフトバンクのHPのCMギャラリーで見られる外食編のCMです。
少し大きな画面で見る事が出来ます。

あのCM、正確には≪ホワイト家族24「お兄さん遅刻する」編≫らしいです(笑)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ