Leslie Cheung Forever

 

東京国際映画祭初日に帰ってきたら届いていました。

悩んでいたのですが・・・
Amazonで見ていたら、やっぱりぽちっと注文してしまいました。
もうすっかりレスリー貧乏が身に付いているのですね(苦笑)
仕方ありません。



BOX仕様ですが、箱の写真は向かって右ですが、向かって左のジャケットの
写真の方が良かったなぁ・・・個人の好みだけど。



ジャケットの見開きの写真も好きなシリーズです。



でも一番好きだったのは上の見開きをさらに開いたところの写真でした。
ちょっと写りが悪いのですが、これが一番好き。



カードの印刷の質はかなり良いとおもいます。



97LIVE・DVDの曲とMCの日本語訳です。
DVDはさっそく見てみました。
97LIVEは、やはりそのゴージャスな演出というものが特色のひとつなのだと
改めて感じて、ついつい最後まで見入ってしまいました。


ここでファンとして、
レコード会社や映画・DVDなどの関連会社の方にお願いです。
レスリーの作品を新しく出していただけるのは嬉しいのですが、
例えば(難しいのは充分わかっているのですが)
LIVEDVDならばノーカット版など出していただくとファンとしては
貧乏に拍車がかかろうと、購入すると思うのですが。
1年に1作でもいいので、そのような作品を出していただければ、と
重ねてお願いいたします。


レスリー フォーエバー(DVD付)
レスリー・チャン
ロックレコード(ジャパン)

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東京国際映画祭2007  10月20日 『スーツケース』



スーツケース(原題:箱子)
監督:ワン・フェン

昨年から続く、中国映画の「弱い男が主人公」シリーズ(管理人創作・笑)は
今年もまた何本か映画祭で上映される模様。
この作品は【新電影雲南プロジェクト】という、若い女性映画人10人に
作品を制作してもらう企画のなかの1本です。
(それだけでもう女性が元気である、というイメージが付いてまわります)
監督も若くてはつらつとした美人ですが、
製作のローラさんという女性も魅力的でてきぱきとした印象でした。
雲南プロジェクトといわれているように、舞台は雲南、
ロケは雲南の古鎮「麗江」で行った、とティーチインで聞きました。

麗江で旅館を営む夫婦、夫は妻に頭が上がらない。
夫はよそ者で病弱、仕事には就かず、旅館も妻の経営。
いつも頭ごなしに夫を叱る妻に、夫の息抜きは
旅館の庭に作った温室の中にこもる事だった。
ある日夫が川でいかにも怪しげな(笑)スーツケースを拾ってきたことから
夫婦の運命は狂っていく。

ミステリー映画かと思えば、サスペンスコメディだったのですね。
去年の「クレージーストーン」と方向性は同じ?
とにかくこの気弱な夫は、見ているこっちが
「絶対にそんなことするなよ~」って思ってることをやっちまうんです(爆)
そして案の定、妻から散々絞られるんですが、
【窮鼠猫を噛む】、ついに反撃に出ます。
そんな事をすれば、世の強い(恐い?)女性は100倍にして反撃というか、
夫はしっぺ返しを食らいます。

最後のオチが普通でつまらない。
もう少し、ひねった結末に持っていけなかったか、惜しいところです。
中国の映画の審査を通るにはこれが限界?
というかありがちな結末で惜しい。
もっといい結末に持っていけそうな気がするんですが・・・

ティーチインでは

Q:(司会)奥さんが恐かったですね。監督はドキュメンタリーを撮られた後の
長編第一作目がどうしてこの作品になったのですか?

A:題材には制限がなかったので、社会として一番小さな単位である夫婦を
選んでみました。皆さんびっくりされています?

Q:(会場)音楽の使い方とか男性的な作風で驚きました。
影響を受けた作家とかはいますか?

A:皆さんは「日本の優秀な男性監督がほとんど女性の視点で作品を撮っている」
ということを知っていますか?

Q:どうしてこういう結末になったのか?

A:これはこの映画に対する基本的な観念です。
極端な二つの物の対立、ジョークと恐怖、といったものを表している。
実はもっと現実的な終わり方で終わる話も考えていた。

管理人:ふ~ん、ということはそっちでは審査に通らなかった、もしくは
通らないであろうと事前に察知したのか(と、想像してみる)

Q:雲南のどんな街でロケをしたのか。映画の中のお祭のようなシーンと
劇中の「雪山」とは?

A:雲南の麗江という古鎮(歴史的に古い村)で、「単騎千里を走る」でも
ロケに使われたところ。
お祭のようなものは現地の集団結婚式で、雪山は「玉龍雪山」。
ここを選んだ理由は、美しい場所で危険なところを選んだ。
美は危険をはらんでいる。そして温室は彼の内心の象徴、
そこに彼の欲望・渇望があることを表している。

Q:(司会)音楽はオリジナルですか?かなり印象的でした。

A:ロックグループのボーカリストに作ってもらったオリジナルです。
最初に出来上がったのは典型的な映画音楽だったので、もっとシンプルにと要望。
ラップが得意なミュージシャンなので、それ風なものになりました。
温室のシーンのテーマは夢のような感じで、5つの音をミックスしました。

管理人:確かに音楽が非常に印象的、単純な男声合唱と打楽器が刻むリズムが
バリ島のケチャのような、原始的な音楽に聞こえました。

最近の中国映画というか中華圏の映画は美術のレベルが非常に高い作品が
目に付きます。
この作品も旅館の内部のインテリアが色使いといい、
置いてある小物といいかなりな高レベルで、
雲南・麗江に行きたい、と思った旅行好き、アジア好きの女性には
グッときたのでは?(管理人もかなりグッときた・笑)
それと温室の中の色合いはエキゾティックで謎めいていたし、
原始的な雰囲気もあって、魅力的だった。
ティーチイン終了後、監督に直接聞いたところでは、実際の旅館(ホテル)で
内装もあのとおりだそうで、レベル高いぞ、と思った次第。
行きたいな・・・


雲南プロジェクトのサイト(中国語・英語)はこちら

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東京国際映画祭2007 10月20日 『恐怖分子』

 

恐怖分子(恐怖份子)The Terrorizer
(1986年/109分)
監督:楊徳昌(エドワード・ヤン)
出演:李立群(リー・リーチュン)、繆騫人(コラ・ミャオ)、
金士傑(ジン・シージェ)、王安(ワン・アン)

中華圏の映画にはまりたての頃、レンタルしてみていたのですが
シーンの断片しか覚えていませんでしたが、とりあえず繆騫人(コラ・ミャオ)が
懐かしいなあ・・・と思いました。

壁に貼られた白黒写真をつなぎ合わせた少女の横顔が風に翻っているシーン
窓辺の白いカーテンが風で揺れている
研ぎ澄まされているような、鋭角的でシュールな映像が印象的でした。


早朝の台北の街に銃声が響き、男が撃たれる。
一組の若い男女が追われてビルから飛び降りて逃げる現場を目撃して
写真に収めたカメラマン。
妻とうまくいかず、勤務先では昇進を図りつつも人間関係が危うい医師の夫と、
創作に行き詰まり夫婦関係にも溝が出来つつある作家の妻。

都市の中で孤立しているような3組の物語が前半は静かに進行していく。
1本の電話がきっかけで、妻は小説を書き上げるが、
夫は現実と小説の区別がつかなくなる。
段々と狂気をはらんで結末へと収束していく後半は
嫌でも画面にひきつけられててしまう力があります。

映画は80年代の作品とは思えないほど、今の時代との共通点
都市生活者の孤独や狂気を描いているように感じます。

この時代の香港の映画とはかなり感覚の違う映画だと、
初見の時に感じたことを思い出しました。

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東京国際映画祭2007  10月20日 『光陰的故事』

 

いよいよ東京国際映画祭が開幕しました。
なるべく日付を追って、見た映画の鑑賞など
エントリーしてみたいと思ってますが、
初日3本から始まってかなりハードなのでまず心配。
更新滞るやも知れませんがご了解を。

さて一本目は『エドワード・ヤン追悼特集』から
「光陰的故事」の上映に先立ち、
台北駐日経済文化代表処の許世楷・代表が舞台挨拶。


光陰的故事 IN OUR TIME
1982年 106分
監督:陶徳辰(タオ・ドゥツェン)/楊徳昌(エドワード・ヤン)/柯一正(クー・イチェン)/張毅(チャン・イー)
プロデューサー:ミン・チー、
脚本:陶徳辰/楊徳昌/柯一正/張毅
出演:張艾嘉(シルヴィア・チャン)/李立群(リー・リーチュン)/藍聖文(ラン・ションウェン)/張盈真(ジャン・インチェン)

第一話「小龍頭」
監督:陶辰
出演:藍聖文

第二話「指望」
監督:楊昌
出演:石安妮、張盈真、孫亞東、劉明

第三話「跳蛙」
監督:柯一正
李國修

第四話「報名上來」
監督:張毅
演員:李立群、張艾嘉

台湾ニューウェイブの出発点とされる作品。
四話からなるオムニパス作品で、エドワード・ヤン監督作品は
第二話の「指望」

話は四話とも独立したストーリーとなっていますが
主人公と目される人たちは一話から段々と成長し、大人になるまでの話です。

エドワード・ヤン監督の第二話「指望」は
思春期の女の子の自分の気持ちや体の変化に戸惑いながら
少しずつ大人に近づいていく、というような成長物語。

印象的だったのは、自転車の練習を切望していた小柄な眼鏡の少年が
「乗れない時は自転車に乗れたら、どこにでも行けると思っていたが
いざ乗れるようになると、それは間違いだった」というセリフです。

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