学童さん日誌 壊さないといけなかった

児童館に帰ってきた一年生が

●くんら遅れてくるしな、という
なんでときいたらよくわらないという
見に行く

へたりこんでる●くん★ちゃん▲くん

★ちゃんは●くんを助けたくて側にずっといる
▲くんは●くんを助けたそうだがどうにもなな感じ

●くんにへたりこむわけを聞いたら★ちゃんが

今日、ねんどこわさなあかん日やってん

ねんど？こわすの？

うん


えらい授業してるなと思ったら


あぶらねんどやし

と。

なんでもあぶらねんどでみんな何か作って、その写真を撮って、翌日の今日は壊さなきゃだめだったんだと

その話を飲み込んで


大事やったんやな、悲しいな

と言ったら座り込んで泣き始めた


あぶらねんどやしまた作ったら？と★ちゃん
首をふる●くん

かわりがないのよな

壊したんだもんな
壊さなきゃいかんかったのだもな


あぶらねんどきっと大事に思ってくれて嬉しいよ
また作って新しい思い出つくろう
●くんがこんなずっと悲しんでたらねんども辛いよ


ことばを捏ね繰り回す私

泣いてる●くん


言葉なんかなんになろうもんかな
悲しくてたまらない人に、人を、浮上させようなんておこがましいわ
悲しくて堪らないんだもの
今は


新しい思い出つくろて言ったら首をふった


忘れたくないの？

うなづく

覚えてたいの？

うなづく


あーあ堪らないわ、て。

大事だったんだな


どうしようがない

うちひしがれるぐらい、させてよ、て
あたしならおもう。


貰いべそかきかけた。
恥ずかしいのは

うちひしがれてる彼の痛みを、勝手に自分に引き寄せちゃうとこと、

きれいだなあと感動しちゃってるとこ