悲しい夢

夢の中、私は痩せてた
体重計乗ったら４６キロとかで
「風邪ひいたらこんなに痩せちゃったよ～」
みたいなことを言ってた。

幼少より食べることが大好きだった私は、その成長期を肥満ですごした。
大学に入ってから始めたバイトで、これまで下がらないと思っていたラインをやっとこ下がり、以降夏バテだったり、恋なんかを利用して、うまいこと体重を下げてきた。
中学、高校時代憧れた、身長より１１０引いた数字にも届き、ある種の念願を果たしながら、次なる目標を定めた。
「５０キロ切ったら何をしても許そう」
何をしても、とはつまり、ミニスカート履いても、露出度高い服を着ても、女豹的な行為をとることも、というようなことを指す。
つまり、これまで生きてきて、絶対に触れずに人生を終えようとしていた部分、ある種の生まれ変わり的行為のことだ。
自分史上これほど魅力的な冒険企画があっただろうか。
私は頑張った。
しかし、どんなに夏バテと恋をことあるごと利用しても、５１が限界だった。どころか
翌年にはミーハー魂も恋心さえも解消してしまい、夏バテだけでは足らず、むしろ５１より上乗せされることが当たり前となった。
その２年後、現在。
油ものを毎日二食いただく生活に、もう見事に太り始めた！うわああ！
もう５０切ったらなんて言える次元じゃございません！マイナス１１０キープをまず目標とする始末！
そこへ…風邪！
これを機に…という思惑、風邪に託された希望は夢にまで見て
４６キロ！
キャーすごいじゃーん、頑張っても５１までしかいかなかったのにー、風邪サマサマだよー
とはしゃぐ夢自分。
その夢にまで見たミラクルボディー！全身鏡に映す…

あんまり変わんねえなあ…

だって見たことないんだもん！５０キロ切った自分とか！
４６キロて体重計の数字だものねー…なんて記号的！浅はかっ！

苦笑いで目覚めた朝。

テレビ

同居人赤目がねの作ったスカーフ花コサージュを
お笑い芸人アジアンの細い方が、胸につけてテレビ出てた。

感動した。

大阪の文化屋によくくるそうなので間違いはない。

わあ