2、3日前から化粧ベニアに穴を開けて、裏側はしっかり補強してあるのだが、ガレージの南側の窓から、燕夫婦が出入りできるように考え、今朝取り付けた。「お前ら、頭悪いから、簡単には出入りしてくれんだろうなあ」と半分諦めていたのだが、何と2時間ほど後に、ガレージに行くと、当然、車の出入りようのシャッターを開け放してある方向に2羽が飛び出して行った。
「やはり、なあ」と思っていたら、なんと、私の目の前で、消えた2羽が、南側の丸い穴かあら、スイっとガレージをシャッターの方向に、嬉しそうに通り抜けて見せるではないか!
私に見せているのだ!自由に出入りできまっせ、と。
「おお、お前ら、分かったのか!」と、なんとも感動の一瞬。思わず、拍手して、えらいぞ!と叫んでしまった。
それから数時間、午後4時頃、事件が起きた! 2羽の燕が、私の2階の自室の窓の前に、バタバタやってきて飛び回る。ハッと気がついて「さては、蛇か、カラスか?」と慌てて、階段を降りて、ガレージに向かう。
逆さに吊るした傘は、燕のフン除けなのだが、その上にあるはずの巣が姿形ない!
恐る恐る(だって、蛇でもいたら怖いじゃないか?)、踏み台に乗って、傘の中を覗いた。すると、そこには巣がポロリと落ちている。よく見ると、巣の中は羽毛が敷かれている。ハッと気づいて、傘の中をよく観察すると、小さな卵が5つ、転がっている。
卵は、無事だ。そっと手で拾って、巣の中に戻して、巣を元の位置に戻そうとするが、柱や小さな木片を上手に利用して作られた巣は、接着面が乾いてしまっているので、バランスが悪く、また落下しそうだ。そのままでは、雛がかえったら、ますます危ない。
まさか、接着剤でくっつける訳にもいかない。いろいろ考えた挙句、使わなくなったマスクを利用することにした。これで、だいぶしっかり固定できた。
しばらくすると、何事も無かったような顔で、メスが巣の中で卵を温めている姿を見ることができて、一安心。
この夫婦は、昨年か一昨年、その年の燕が作った巣をちゃっかり利用して卵を産んだのだ。いわば、借家住まい。すると、私が家主で、壊れたから直せと言いにきたのかもしれない。応急処置だが、まあ、我慢しろ!