最近、写真を撮るのが下手になった。目のせいだ(と思う)。梅の芽が膨らんできている。外に出ると、雰囲気が初春を思わせる。実に、素晴らしい!
最も、ガレージの2階で、火の気がないところで作業していると、2時間もすると体の芯から冷えてくる。目下、村の掲示板を制作途中。雨風に当たるので、塗料を二、三度塗らないと。
枠を組み立てたが、考えると、上下の枠の内側に溝を掘って、アクリル板などを嵌め込んで左右にスライド出来るようにした方がいい、と思いついた。3月ごろまでに仕上げよう。うまく出来るかどうかは、分からない。村の新年度のファイルを作ったり、連合会のファイルを作る。毎年、大量の紙資料が届いて、それをファイルする。行政の末端にいると、恐ろしいほどの紙資料が届く。給料をもらって、資料を作るのを仕事にしている各部署から、さんざん末端に届くのだ。
半分、「馬鹿じゃねえか?」と思いつつ、取捨選択して、穴あけ保管して、内容はほぼ忘れることにしている。
例えば、最近、防火委員会から各自治会が指定された「防災用具」を購入した場合、驚くことにその50%を補助するから、申請しなさい、という資料が届いた。福井市の助成としては、かなり率が高い。実に魅力的だが、私は小さな集落の自治会長として、即、ゴミ箱に捨てる。
補助金行政の矛盾を肌で知っているからだ。
考えてみれば分かる。3万円の防災用具でも、30万円の防災機械でも、集落で半分の予算を組む必要がある。では、大雨災害時の非常時に備えて、30万円の発電機を購入して備えれば、福井市は、15万円の補助金を支出しなきゃいけない。
村は、15万円の支出。今はいつだっていまだが、非常時ではないので、切実に発電機の必要性を感じていないし、少ない村の予算で、誰も1万円の支出や負担でも、嫌がる。で、結果は明白だ。何年経っても、3万円の防災グッズすら、用意できない。
(もちろん、補助金を受け取ると、毎年、その報告もウザい)
ある意味で、行政の「ずる賢い」面なのだ。補助金の予算を計上しながら、申請がないし、結果、福井市の末端の自治体は、防災用具も設備も持たないことになる。金の工面の出来ない、非常時の心がけの悪い自治体が、100年に一度の災害に見舞われ、大きな損害を受けても、福井市は、我々は、ですから、いろいろ、これまで手を打ってきたのですが、申請がなかったものですから、などと言い訳ができる。
補助金など、なん%などと言わずに、最初から公平に、今年度は、3万円、あるいは5万円との予算を配布してくれれば、それで、各集落自治体は計画的に、小さな防災用具から、準備することができる。
そんなに必要なら、自分たちで半分、あるいは7割用意しなさい、などと言われる補助金行政は、いつだって、矛盾に満ちているのだが、日本中、国家も含めて、改めるような気配はない。
で、即、ゴミ箱というのが、私の意見だが、まあ、他のことは知らない。
それにしても、いいお天気だよ!福井は。