アナザースカイ エジプト

もうひとつの故郷のように感じるエジプト。たびたび訪れるエジプトのフォト旅行記をご覧下さい。

スペシャルな屋上テラス

2016年09月15日 | 旅行

 

帰国の朝・・・・・

何度経験しても、本当に嫌だ!この地から離れたくない。

それなら住めばいいのだが、日本での諸々のしがらみが捨てきれない。度胸がない。

それに比べて、在住の皆さんや娘は、いいとこどりの旅人の私とは違い すごいなと思う。

と、まあ自分が悪いのだが、ついつい不機嫌になる。

また、こうなった私を見た娘が「お茶しよう。」と準備したトレイを持って、部屋の外の階段を上り始めた。

「???」と思いながら、娘についていったほの暗い踊り場の扉の向こう、

この目に飛び込んできたのは、底抜けに明るい日差しとイシスブルー(勝手な色の命名)の空、そして名だたる三大ピラミッド。 

これぞ、エジプト!という愛してやまない光景だった。



                             

ぐずる私には、絶大な効果を発揮する娘の演出だった。

しばらく絶句。。。

なんてピラミッドは美しいのだろう。人間の努力の塊だからだろうか。

どうして、エジプトの空と日差しは心地よく、人に活力をくれるのだろうか。

まったく、なんて不思議で素敵な国なんだ!エジプトは。

 


                         

屋上テラスから見下ろすと、人々の生活模様が窺える。

立ち話する人、乗馬をする人。

飼い犬のように、つながれたラクダも発見。

このあたりに住んでいる人々にとって、ピラミッドも日常に溶け込んだ なんでもない風景のひとつなのだろうか。

 

          

 

風が心地いい。

私が去ったあとも、仕事に取り組む娘。

エジプトへ恩返しをしたいと言っていたが、ちょっとは役に立てているのかな。

                      


そして、この後、もうひとつのビックリが。

気になっていた扉がある。

入ってしまおう。

                            

 

            

 

扉を開けると

なんと、素敵なお部屋が出現!

 

                      

 間取りは、一階下の娘の部屋とほぼ同じ。

 

                                     

しかし、この部屋のすごいところは、部屋の窓からピラミッドの全貌を見ることが出来ること。

朝日に照らされたピラミッドで目覚め、音と光のショーで彩られたピラミッドで眠る。

ドラマ「家売るオンナ」の北川景子さん風に「お客様!このピラミッドの見える部屋、お借りになりますか?」と聞かれたら

諸手を挙げて「はい!!」と答えたい。

娘にどうしてこの部屋を借りなかったのか聞いてみた。

「外からハシゴをかければ上ってこられるし、扉のセキュリティも悪かったから。」

そうか、異国で生活するということは、夢物語ではいられないのだ。


                                    

  

空港へ向かう時間が迫ってきた。 

娘とピラミッドのお陰で、忘れられないひとときを過ごすことが出来た。

この目に贅沢すぎる絶景を焼き付けて、心のお土産として、、、しかたない、、、日本へ帰ろう。。。。

2013年春、エジプトの数々の思い出を抱きしめて。